子育て情報『小児科医直伝!子どもの病状を伝える「受診メモ」術【パパ小児科医コラムvol.14】』

小児科医直伝!子どもの病状を伝える「受診メモ」術【パパ小児科医コラムvol.14】

・保育園や幼稚園で流行している病気があれば、記載する。
・質問したいことや注意点(お薬のアレルギーなど)を記載しておく

受診メモはメモ帳でも良いですし、スマホの受診メモ専用アプリを利用しても構いません。小児科で配られることがある受診ノートなどでも良いでしょう。体調不良があれば、病院を受診する・しないにかかわらず、簡単にメモを残す習慣をつけていくと良いですね。

受診メモをつける際は、LINEを使う方法もあります。グループLINEを作って、熱や症状を記録していくのです。自動的に日付や時間が記録されますし、スマホで撮影した発疹や便の状態を記録するのにも便利です。

受診メモは夫婦間の共有にも役立つ

小児科医直伝!子どもの病状を伝える「受診メモ」術【パパ小児科医コラムvol.14】


受診メモは、夫婦間や祖父母との共有にも役立ちます。
一般的に子どもの状態を一番把握しているのはママというケースが多いですが、いつでもママが小児科に連れていけるわけではありません。

小児科医からみると、ママ以外の人が付き添いの場合、情報量が少なくて困ることがあります。これらの受診メモをパパや祖父母と共有して皆が子どもの病状を把握すると、より良いホームケア、病院での診断治療につながると思います。

また、救急受診した場合など複数の医師にみてもらうこともあると思います。他の医師がどのような診療をして今に至ったのか、それを共有することも診断治療にとても重要です。

書いたメモは診察室で直接医師にわたすよりは、可能であれば受付の段階で先に渡しておくほうが良いでしょう。複数の人が見ることで情報の共有漏れも予防できますし、緊急に処置が必要な状態や、隔離が必要な状態などを把握してもらいやすくなります。

受診メモを活用して診察に備えよう

子どもを病院に連れて行くまではあんなに聞きたいことがあったのに、医師に伝えたいことを伝えることができず、モヤモヤとしたまま診察を終えることがあるかと思います。
せっかく受診しているのですから、ぜひ受診メモを活用して、スッキリと疑問を解消して帰ってくださいね。

パパ小児科医(ぱぱしょー)先生の過去のコラム

著者:加納友環(ぱぱしょー)

二児(2歳、4歳)の父で小児科専門医。

TwitterやInstagramを中心に子育て当事者の立場から、また医療者の立場から子育てに役立つ情報を発信しています。


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