【産婦人科医監修】サイトメガロウイルスとは?妊娠中は注意が必要?感染経路や母子感染のケースも紹介
サイトメガロウイルス感染症を発病した場合は、経口の抗ウイルス薬が処方されるか、点滴静脈注射による治療が行われます。
新生児に対しても同様の治療が選択されますが、薬の副作用が強く出るため治療には慎重な判断が求められます。胎児に対する治療法は確立されておらず、さまざまな角度から検討が進められています。
サイトメガロウイルスの予防法は?
新型コロナウイルス感染症の予防策として推奨されている石けんやアルコールを使った手洗いは、サイトメガロウイルスの感染予防にも効果的です。外出から帰ってきたときや食事前の手洗いはもちろん、子どものおむつ替えや鼻や口を拭いたあとは石けんやアルコールでしっかりと手を洗いましょう。
食事のときは子どもと箸やコップを共有することは避け、ひとり分を取り分けておくと良いでしょう。子どもが残した食べ物や飲み物は口にしないように気を付けたいですね。洗えないおもちゃや家具はアルコールで拭くと感染対策になります。
シーツや枕カバー、布団はおもらしやよだれで汚れやすい場所です。サイトメガロウイルスは乾燥に弱い性質があるので、洗濯して清潔を保ち、布団などの大物はしっかり天日干しをして乾燥させましょう。
サイトメガロウイルスの感染予防を心がけよう
子どもからママへの感染があることから、兄弟がいる家庭では心配になることもあるかもしれません。しかしサイトメガロウイルスは多くの人が抗体を持っているウイルスです。気にしすぎることなく、正しい知識をもって感染対策をとるようにしたいですね。スキンシップは唾液がつきにくいおでこにキスしたり、ハグをたくさんしたりして工夫してみましょう。心配なときは検査により抗体の有無が確認できます。かかりつけ医に相談してみると安心ですね。
※この記事は2021年5月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。