子育て情報『努力してもムダ? 日本の子どもたちが“夢を持てない”ワケと改善策』

努力してもムダ? 日本の子どもたちが“夢を持てない”ワケと改善策

が生む諦め感”という見えない敵に立ち向かっていただきたいものだと思いました。

周りを見わたしてみれば、政治家となって自分が作りたい法律を次から次に作っているのは親も祖父も政治家だった“世襲”の国会議員ばかりですし、テレビの番組でしょっちゅう目にする人の中には“世襲”のタレント・芸能人がやたらと多いように思います。

医師の世界も弁護士の世界も料理人の世界もプロスポーツの世界も同様で、そういった世界を眺めていると“恵まれた練習環境とDNA”を“世襲”している若者でなければ最初から夢や希望なんか持つなと言われているようで、暗い気分になってしまいます。

プロの将棋指しの世界が新鮮に映るのは、彼らは親や祖父母から受け継いだ環境やDNAなんかに頼らず、小さな子どものころから人工知能を相手に正々堂々と将棋の実戦練習を積み重ねた結果、自分の力で夢を実現しているからだと思うのです。

子どもの成長を阻害する敵に体を張って闘ってやることができるのは、つまるところはパパとママ(ならびにそれに準ずる保護者)しかいません。

夢を持てている中学生が3割までいないというのが現実であるわたしたちのこの社会にあって、せめて子どもを持つパパとママだけには徹頭徹尾子どもたちの側に立って子どもたちの夢を応援する人であってほしい と思います。

中学生や高校生の段階で「親や祖父母がアスリートでなければ、アスリートになるのは難しいよ」といった諦め感に支配されてしまっているお子さんを、パパとママだけは救ってやってください。

「夢に向かって努力さえしていれば、きっと夢に近づくことはできる」と激励してやってください。


親がミュージシャンではない中学生が「将来はミュージシャンになって世界中を演奏してまわりたい」と照れずに言える世の中を、子どもたちと一緒に作っていきたいものだと思います。

【参考文献】
・『世襲格差社会機会は不平等なのか』橘木俊詔・参鍋篤司(共著)

【参考リンク】
・高校生を取り巻く状況について | 文部科学省(PDF)(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/047/siryo/__icsFiles/afieldfile/2012/08/21/1324726_03_1.pdf)
●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)
●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
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