どうやって立ち直る? “母ロス”に陥った女性たちの体験談3つ
“母ロス”という言葉を耳にしたことがありますか?
これは、母親を亡くしたときに襲ってくる、深い苦悩や悲しみのことです。
母と娘の密着度が高いわが国では、特に女性が深刻な母ロスに陥りやすい傾向があります。母の死を受け入れることができず、悲嘆にくれてしまう。 時には悲しみのあまり無気力に陥り、日常生活に支障が出てしまうこともあるようです。
今回は、母親を亡くした女性たちから心境を伺い、悲しみの乗り越え方について考えてみました。
●(1)アドレス帳が削除できないAさんの話
Aさんは30代、独身の女性です。2年前、最愛の母親を病で失いました。
何年もの長きにわたり、闘病してきた母。
Aさんは可能な限りそんな母親によりそい、励ましつづけていたそうです。
『病室で過ごすのは寂しかったのでしょうね。母は些細なことでも私に電話やメールをよこしてきたんです。でも、母が亡くなってから、私の携帯電話はぱったり鳴らなくなってしまいました。
私はいつまでも、母の電話番号をアドレス帳から消すことができません 。その番号はもう他の人が使っているかもしれないし、母から電話がかかってくることはもうないのに……きっとまだ、母の死を受け入れられてないということなんでしょうね』(30代女性/派遣社員)
携帯電話を握りしめながらつぶやくAさん。母のアドレスを消すことで、母との接点まで失ってしまいそうに思えるのでしょうね。
お話を伺っている私も、胸がつぶれるような思いがしました。
●(2)出産後に母ロスをぶりかえしたBさんの話
Bさんは1児の母。結婚前に母を心不全で亡くしています。
自分なりに悲しみは克服してきたつもりでしたが、出産後に思いもよらぬ感情の波に襲われたそうです。
『自分が親になってみると、母へ聞きたかったこと、今だからこそ伝えたいことばかり。夫と子どもが寝静まった夜中、一人ぼっちで部屋にいると、母のことを思い出してしまいます。どうしようもない喪失感、そして親孝行のひとつもできなかった後悔で、涙がとめどなく溢れちゃうんです。何もできなくなり、呆然としたまま朝を迎える こともしばしばです』(30代女性/主婦)
出産して改めて、母親の偉大さに気づくというのはよくあること。それは母ロスをぶりかえす引き金ともなるんですね。
ママ友たちが実母の協力を得て、楽しそうに子育てしている姿を見るのもつらいのではないでしょうか。