すべては自分のため? 子どもを溺愛してしまうママの心理と対処法
とにかく子どもが自分から離れていくのがこわく、ずっと一緒にいたいと強く願うのです。
これを『代償行為 』(本来の欲求、願望が満たせないときに、代理の対象・方法によって、その欲求・願望を代償的に満たそうとすること)と呼び、日頃の満たされない寂しさを子どもで埋めようとしている というワケ。
昔は恋愛依存体質だった、という女性にも多く、対象が男から子どもに代わっただけということも。
何かに依存していないと生きていけない……そしてその体質が自分の一番大事な子どもの人生の邪魔をしているという皮肉な結果に。
子どもは親の“モノ”ではありません。親の義務として子どもを社会で生きていけるようにきちんと自立させてあげるように育てることこそが本当の愛なのです。
●夫に対する不満を見つめ直してみよう
子どもを溺愛してしまうママは“夫との関係がうまくいっていない ”ことも原因の一つにもあげられます。
夫との満たされない関係を子どもにフォーカスすることで、一時的に問題から目をそらしたり、子どもで埋めようとしたりしているのです。
だから、見直すべきは“夫との関係”。子どもに今まで注いでいた愛を夫に向けてみたり、できるだけ夫を構ってあげたり……と、夫婦関係の不調和を日々調整していくことは必要。
夫との関係を避けて子どもとの関係を深めようとすればするほどそれは悪化していってしまいます。
子どもに執着することをやめられない……そう感じていれば、夫からの愛情が不足してないか?そしてそれは自分のせいでもあるのではないか? と考えてみましょう。
ママがやっていることは子どもに対する本当の愛からなのか、ただ自分のために子どもを使っているのか、という線引きは難しいところ。
ただ“子どもが笑顔で毎日過ごして欲しい”という気持ちを優先して子どもに接してみれば、本当の愛が見えてくるかもしれませんね。
【参考文献】
・『面白いほどよくわかる!恋愛の心理学』渋谷昌三・著
●ライター/とも(こじらせ美容オタク家)
●モデル/藤本順子(風悟くん)
「大人の言葉でサッカーを嫌いになることがある」と子ども自身が回答、サッカーを楽しんで続けるために親ができること