不登校児を救う!? 子どもの居場所“フリースクール”の特徴と体験談
夏休みを挟むと、学校に行きたがらなくなる子どもたちが増えますよね。
長く休んでしまったせいでちょっとダルいな、学校が面倒くさいな……という程度ならいいのですが、もし本格的な不登校になる可能性があるなら、じっくりと向き合わなければなりません。
今回は、学校に適応できない子どもたちを支える場所“フリースクール ”を紹介します。
フリースクールとはいったいどのような場所で、どんなメリットがあるのでしょうか。経験者の声も集めてみました。
●フリースクールは子どもの安全な居場所
フリースクールは、何らかの理由で学校に行けない子どもたちの居場所 のことです。
文部科学省の定める“学校”の基準を満たしていないため、正規の学校とは認められていません。
しかし、だからこそ学習指導要領に縛られない、自由な学習プログラムを展開できます。
これが、フリースクールの最大の魅力。
教科学習に重きが置かれる一般的な“学校”は、近年の脱ゆとり施策のもとに年々厳しさを増してきています。授業時間は増え、休みは減り、子どもたちにかかる負担も増加する一方です。
しかし、フリースクールではこういった画一的な指導を行う必要がありません。他者と交流しつつ、自分の好きなことを自由に学ぶのがフリースクールの主なプログラム。そのため、子どもたちは過度の負担を感じることなく、安心して過ごせるのです。
●サポート校とフリースクール、どう違うの?
学校以外の子どもの居場所といえば、“サポート校”と呼ばれるものもありますね。
サポート校とフリースクールには似たようなイメージがありますが、実際には大きく異なります。
ふたつの違いをまとめてみました。
●サポート校
主な目的は、通信制高校に通う生徒が3年間で確実に卒業できるように支援することです。
そのため、入学できるのは通信制高校の生徒や、高卒認定試験を目指す子どもたちに限られていることがほとんど。
予備校や学習塾が運営していることが多く、活動内容も学習支援がメイン になります。場所によってはあたかも学習塾のような雰囲気のところもあるようです。
●フリースクール
主な目的は、学校になじめず傷ついた子どもたちの精神的なサポート です。入学資格は特に設けられておらず、不登校児全般を広く対象としています。
個人やNPO法人が運営していることが多く、活動内容はスクールによってさまざま。