子育て情報『ママにはわからない? 男の子の育児はパパが主導で行ったほうがいいワケ』

ママにはわからない? 男の子の育児はパパが主導で行ったほうがいいワケ

●早熟な子ばかりではないので、“男の子の純粋さ”を大切に育てるべき

いま中学2年生の筆者の息子は、体が丈夫で弁が立ち要領もよかった15歳年上の姉と違い、先天性の身体的ハンディキャップを幾つか背負って生まれてきたこともあって、何事にも“奥手”な子です。

スポーツやダンスのような“体を動かすこと”で身を立てるといった選択肢は最初からありませんでした。口下手でもあるため“コミュ力”はきわめて低く、不器用で“省エネ運転”ができない性格です。

興味の対象は言いようによっては「幼い」感じで、動物全般や特撮映画などの分野に並外れた関心と探求心を示しますが、恋愛や人間関係、将来設計のようなものには一切興味がありません。

つまり、好きなことは好きだけれど、興味のないことはあくまでも「どうでもいい」。

前出の小崎先生はこういった言いようによっては“純粋”で“ストレート”なところも男の子に固有の性向 だとおっしゃっています。

ただ、中2ともなると友達は必ずしも息子のような感じではなく、いつまでも好きなことばかりにうつつをぬかしているのは非現実的で、将来の安定を手に入れるための現実的努力にもうそろそろ時間を費やすべきだと考える子も少なくはないようです。

そのように早熟で合理的なお子さんは素晴らしく、筆者などは羨ましいです。
でも、うちの息子はその域に達するまでまだまだ何年も(もしかすると何十年も)かかりそうです。

このように幼稚な息子が将来的に社会生活を営めるような技術やコミュ力を身につけようと思ったら、今目の前にある“興味のあること”をとことん追求することで、それに伴って派生する事柄についても学んで行くという方法をとるしかないのではありませんでしょうか。

実は小崎先生も多くの著書の中で同様の趣旨のことをおっしゃっていて、男の子のオタク性と純粋さを理解し、尊重し、そのオタク道を究めながらどうしても習得せざるを得ない“他のこと”も学んで行くというのが、男の子が大人へと成長して行くうえでの正しいあり方ではないかと主張しているのです。

その際に、男の子というものを肌で理解することができる父親が男の子の子育てには積極的に携わるべき だというのが筆者の考え方であり、著書を読む限り小崎先生の考え方でもあるように思うのです。

●人と関わる力(コミュ力)は男の子の場合、得意分野を基にして磨いて行った方がいい
今、世の中の風潮がどちらかというと“コミュ力最重視”になるなかで、男の子をもつパパやママは「うちの息子はコミュ力が低いので、大丈夫だろうか?」

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