ママにはわからない? 男の子の育児はパパが主導で行ったほうがいいワケ
といった不安をお持ちだろうと思います。筆者もそうなので、よくわかります。
でも、もともとコミュ力などに価値観をもっていない男の子たちにとっては、親がいくら心配したところでそんなことは“どこ吹く風”です。
男の子がコミュ力というか“人と関わる力”を高めようと思ったなら、逆にいったんコミュニケーションなどといったものへの価値観を捨て去って、自分の得意分野を徹底的に磨くことから入った方がいいのではないか と思います。
好きなこと以外には一切関心のない男の子に対して筆者が考えるパパがとるべき姿勢は、具体的に申し上げるならば、こういった感じです。
(1)自分の好きなことを追究したいのであれば、多少は好きでないことも勉強する必要があることを説明してあげる。
例えば動物の生態についてもっと深く追究したいのであれば外国語で書かれた研究論文を原語で読めなければ話にならないのだから、英語をはじめとする外国語も最低限は勉強する必要があることを教える。
(2)また、自分の関心事について奥義をきわめるのであれば、その道の達人や先輩たちから助言をいただくことも必要です。
そのためには最低限の礼儀や挨拶も必要。
別に損得勘定で礼節を大事にするのではなく、マナーが身についていれば比較的苦労なく先達の協力がもらえることを教えてあげるといいでしょう。
(3)今息子が好きでやっていることは別に将来の成功のためにやっているわけではないということを、まずパパが理解してあげること。そのうえで他の子や兄弟姉妹との比較ではなく、昨日の息子より一歩でも成長していたなら褒めてあげる こと。
これらの点については小崎恭弘先生もその著書『思春期男子の育て方』の中で、“将来のこと”と“比較”が男の子に向き合う際のパパのNGワード・NG行動であるということを、明言されています。
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パパのみなさん、いかがでしょうか。これからも男の子の子育てを基本ママ任せになさいますか?
今までよりはもうちょっとパパが子育てにかかわらなければいけないなとお思いになったのではないでしょうか。
男の子は本質的に、“given”の部分から疑ってかかるところがあります。
アインシュタインやホーキング博士のような偉大な研究者が男の子から出るのは、男子特有のこういった性向に由来する部分もあるのではないかと筆者は思っています。