睡眠の確保がカギ!? 夏休み明けの“子どものグズグズ”に対処するコツ
こんにちは。子育て支援を専門にする臨床心理士の今井千鶴子です。
夏休みが終わり、ホッとしているママも多いのではないでしょうか(笑)。
夏休み明け、お子さんは楽しく園や学校に通っていますか?長期の休み明けですので、まだ生活リズムが整っておらず、登園・登校前にグズグズしてしまうお子さんもいるかもしれませんね。
そこで、今回は夏休み明けに試したい、ママができるお子さんのグズグズ対策についてご紹介します。
●勉強からのアプローチ
夏休みの中の小学生の一般的な家庭学習時間は1時間程度ともいわれています。
仮に、夏休みの学習時間が1時間程度だった場合、新学期がスタートするやいなや勉強に向き合う時間が急激に増えることになります。
これはお子さんにとってかなりしんどいことだと思います。
なかなか授業に集中できないお子さんもいるのではないでしょうか。
そんなときにママができることの一つは、お子さんへのある声かけです。
どんな声かけかというと、「今日の国語、どんなことを勉強したかママに教えてね」というものです(国語以外のどの教科でもかまいません)。
多くの人は、「誰かに教えなきゃ 」と思うと、普段より真剣に(集中して)話を聞こうとするものです。
お子さんも「ママに教えよう!」と思ったら、「集中して授業を聞かなきゃ」と思うはずです。
また、「ママに教えよう!」と思うだけで、いつもよりも授業内容に興味をもったりワクワクしたりする子もいるでしょう。
永江誠司先生の著書『子供の脳を育てる教育』では、人は興味をもったり、ワクワクしたりするときに“シータ波”という脳波が出ていることが指摘されています。
そして、この“シーター波”が出ているときは出ていないときに比べて、5〜10倍の速さで効率よく学習できる と述べられています。
さらに、この“誰かに教える”という行為は、メタ認知を鍛えることにつながる可能性もあります。
このように、夏休み明けの勉強ペースを整えるだけでなく学習効率も高まる可能性があるなら一石二鳥の方法だと思いませんか?
この方法で大切なことは、お子さんが説明しはじめたら、ママは真剣(熱心)に話を聞く ことです。
ママが真剣に聞けば聞くほど、お子さんは教えることに喜びを感じるはずです。ただ、低学年のお子さんの場合には、明確な説明が難しい可能性もありますので、お子さんには内緒で事前に授業内容をチェックしておくと安心です。