ハーバード入学が実現!? 日本でも学べる“国際バカロレア”の知識
を学ぶと同時に、課題論文、知の理論(TOK)と呼ばれるレポート、CASというスポーツや社会奉仕活動といった課外活動を行うことが義務付けられています。
卒業前には、論文形式と口述形式の試験が3週間 に渡り行われます。
これらの学習活動や試験を経て、最後に一定のスコアを満たせば、DP(ディプロマ・プログラム)修了資格が取得できるのです。
DP(ディプロマ・プログラム)修了資格取得者は、大学の学習に対応できる実力が備わっている優秀な学生として認められ、世界中の大学で入学を歓迎されるのです。
●国際バカロレア・プログラムのカスタマイズ
国際バカロレアではこれまで英語、フランス語、スペイン語の3か国語のみが公用語として使用されてきましたが、近年、導入国の事情に合わせて、プログラムをカスタマイズする動きが広がっています。
世界で最初にプログラムのカスタマイズを行ったのはドイツです。全教科のうち、最大で4分の3を母国語であるドイツ語で学ぶことができます。
インドネシアや中国といった国でも、一部の教科を母国語で運用しています。
このカスタマイズの動きが日本でも始まろうとしている のです。
●日本語で学べる国際バカロレア・プログラム
『国際バカロレア日本語デュアルランゲージディプロマ(通称:日本語DP)』と呼ばれる、母国語である日本語で教科の大部分を受けられるという新たな試みがスタートしようとしています。
『日本語DP(ディプロマ・プログラム)』の活用などを通じて、政府は2013年6月に閣議決定された『日本再興戦略』で2018年までに200校の高校にDP(ディプロマ・プログラム)を導入する計画を正式に決定しました。
200校の高校に導入されようとしているDP(ディプロマ・プログラム)では、これまで、英語、フランス語、スペイン語の3か国語しか使用が許されていなかったプログラムに、日本語を大幅に加えることができるようになりました。
もちろん、全ての教科が日本語で行われるわけではりません。少なくとも“言語習得(外国語)”を含む2教科だけは必ず英語で学ばなければならない ことになっています。日本にいながら、日本語で学んで、世界中の大学への門戸が開かれる。素晴らしいことだと思います。
●留学してグローバル人材に
海外への日本人留学生の数は、2004年の82,945人をピークに減少傾向にあります。