職を失うかも!? 東京オリンピック後の不景気に備えるべきポイント
残念ながら今のわが国にはそこまでパワフルな次世代産業も成長戦略も存在しません 。
であるとするならば、2020年以降に必ずやって来る深刻な不況に備えてパパとママがやっておくべきことは何でしょうか。
筆者は荻原さんが近著『10年後破綻する人、幸福な人』の中でおっしゃっていることにそのヒントがあるような気がしています。
荻原さんはこの本を通して概ね次のようなことをおっしゃっています。
・2020年秋以降の“東京五輪後不況”の到来は残念ながら不可避
・そのとき、急激な雇用減で一時的に職を失うリスクは誰にでもある。現金の備えが大事である。
・リスク回避の手段としての“投資”はあまり奨めない。このままデフレが続くにせよインフレになるにせよ、最も堅実なのは現金による貯蓄である。
デフレが継続するのであればお金は現金で手元に持っておくのが一番得 であるし、現時点でわが国に近々ハイパーインフレが到来する確率は低い。
・不動産は“投資”を目的には購入しないこと。東京五輪後のマンションなどの相場価格の暴落を想定すると、投資目的の不動産購入は一般の庶民が手を出すべき分野ではない。
ざっとこんなところですが、いかがお感じになられますでしょうか。ちなみに筆者の場合は大筋において荻原さんと同意見です。
パパ・ママ世代にはこれからも子どもを育てていく責任がありますから、荻原さんが警鐘を鳴らしているような点を心の片隅にとめて、必ずやってくる2020年秋以降の不景気に備えていただきたいと思います。
【参考文献】
・『10年後破綻する人、幸福な人』荻原博子・著
●文/鈴木かつよし