実家暮らしじゃだめ?30代の実家で暮らしに対する賛否を聞いてみた
こちらのママさんには、お兄さん・お姉さん・妹さんがいらっしゃるのですが、皆さんお仕事や結婚相手のご家族の関係で家を離れていらっしゃるそう。
「それでうちは、私がこの家に残って夫がうちに住んでるけど、うちみたいな家なんて普通にあるよ。まぁ長男が実家に住むみたいな、昔ながら〜みたいなのが多いから、妹ってのはレアかもだけど」
こちらのママさんは「“都会”の常識をみんなの常識みたいに話されるのは腹がたつ」ともおっしゃっていました。
「実家を継ぐみたいな風潮がいいものとも思わないし、いやな部分もあるけど、それはそれで色々すり合わせとかして色々やってんだよね。それを、いろんな家のこと一緒くたにまとめてどうこう言われるのは好きじゃない」
実家で暮らし続けることの意味は、人や家庭によって大きく異なってきます。確かに、単純に“いい”“悪い”を決められる話でもなさそうです。
●「実家で暮らすからには、それが必要な理由があるのかも」という声
「そもそも、実家暮らしは楽、というイメージが違うと思います」(30代・4歳の子のママ)
こちらのママさんは、ご自身が数年前までご実家で暮らしていらっしゃいました。
「実家暮らしって言っても、実家への家賃だって一人暮らしの友人たちより多く払ってたし、食費・光熱費だってそう。
家事だって普通にしていました。私が実家暮らしだったのは、母のためです」
この方のお母さんは、当時調子を崩されていて、誰かがつききりでいなければならない時期があったそうです。
「うちは父親が暴力を振るう人で、私は母からもひどく当たられていたことがありました。あんな実家さっさと出ていきたいと思っていたけど、うちには妹もいたので私が面倒見なきゃいけなかったんです」
妹さんが成人して仕事を始めたのを機に家を出たそうですが、「実家暮らし時代は人生ハードモードだった」とおっしゃっていました。
「実家暮らしについて、さっさと出た方がいい、いるってことはやっぱり楽ってことだろうって、実は前の職場の人に言われたこともあるんです。実家を出てこそ自立なんだから、お前はどうせ甘えてるんだろうって。彼女とはもう付き合いはないですが、今でも時々思い出して、悔しい気持ちになります」
実家暮らしの是非を問う話題を見かけるたびに苦しくなるそうで、「実家で暮らすにも色々事情があったりするって伝えて欲しい」