授かり婚の何が悪い!授かり婚で苦労したママたちの声
私の後も何人か授かり婚したスタッフがいたんですけど、私という実績があったからか、その後は特に摩擦も起きなかったみたいです」
授かり婚、古くはでき婚という名称ができてからもうしばらく経っていますが、まだまだ授かり婚への対応に慣れていない職場も少なくない のかもしれません。
しかし、大切なスタッフが辛い想いを抱えたまま職場を去ってしまう事態は避けなければないりませんよね。スタッフを守るためにも、適切な対応ができる体制を整える必要がありますね。
●「授かり婚の賛否」とかの言葉を見るたびにつらい
「『授かり婚ってどう思う?』みたいな言葉を見るだけで、すごく嫌な気分になります」(30代・2歳の子のママ)
今は“イライラする”程度で済んでいるとのことですが、妊娠中は涙が出るほど悲しくなったり、怖くなったりもしたそう。
「授かり婚がいいかわるかなんて、なんで誰かにどうこう言われなきゃいけないんだろうって思います。それにもし授かり婚が“ダメ”だとしたら、うちの子はどうなるのって思います。生まれてきちゃダメな子ってことになりますよね」
結婚前に子どもを授かるなんておかしい、という風潮は、すぐにでもなくなって欲しいといつも考えているそう。
「うちの子も大きくなって、妊娠の計算とかできるようになったら、結婚前に生まれたってことに気づくと思うんです。
その時に、余計な不安とかいらない心配とかして欲しくない」
順序がどうあれ、生まれてきた命の大切さに違いはありません。親からの愛情とも関係ありません。
親だけでなく周囲の大人である私たちも、授かり婚で生まれてきた子どもたちが将来悩んでしまうことがないように したいですね。
----------
以上、いかがでしたか?
「子どもは結婚してから授かるもの」という考えにこだわってしまう人がいると、授かり婚をしたママにも、生まれてくる子どもにも悲しい思いをさせてしまう危険があります。
結婚と出産について、自分なりの理想や考えを持つことは悪いことではありませんが、それを言葉や行動にすることで、ママや子どもを傷つけてしまっては大変です。
どのようなタイミングでの妊娠にも、本人たちが望んでいることなのであれば、素直に「おめでとう」と言ってあげられる大人でいたいですね。●ライター/佐原チハル
●モデル/坂井由有紀