子どもの寝つきが悪い?子どもがぐっすり眠れるママの知恵
こんにちは。臨床心理士の今井千鶴子です。
お子さんは普段何時頃寝ていますか?
約4分の1の幼児が22時以降に就寝すると報告されていることからも(ベネッセ教育総合研究所,2015)、「なかなか寝てくれない」「眠るのが遅くなってしまう」と悩んでいるママは多いと思います。
ただ、多くの専門家が“睡眠”の重要性を指摘しています。
たとえば、三池輝久著『子どもの夜ふかし脳への脅威』では、子どもたちが元気で充実した家庭・学校・社会生活を送るためには、小さいころから健やかな眠りを確保できるように生活環境を整え、子どもにその大切さを教えることが効果的であるなどと述べられています。
また、睡眠に問題をもつ子どもには、頭痛や肩こりなどの身体症状とともに、集中力や記憶力の低下、感情抑制の困難がみられることも指摘されています(大川2010)。
このことからも、子どもにとって“睡眠”はとても大切なものだといえます。
そこで今回は、お子さんがぐっすり眠れるママの知恵 をご紹介します。
●心をリラックスさせる
ぐっすり眠るためには、心の安定が必要不可欠です。
私も経験がありますが、心配や不安がある時にはからだは疲れているにもかかわらず眠れなかったり、何度も起きたりしやすくなります。
ですから、お子さんの心配や不安をできるだけ解消するように心がけましょう。
ただ、そうは言ってもすぐに解消できる問題ばかりではないですよね…。
そんな時には、「ママとパパがいるから絶対大丈夫だよ。」「明日また一緒に考えようね」などと一旦子どもがその不安を手放せるような声かけを私は意識しています。
子どもにとっては、ママやパパの存在は大きいものです。
ママやパパが言うなら大丈夫と感じ、安心して眠れるお子さんも多いと思います。ぜひお子さんが安心できる言葉かけ を意識してみてください。
また、お子さんがぐっすり眠れなかったり、これまではぐっすり眠れていたのに眠れなくなったりしている場合は、何らかのサインであることも考えられます。
お子さんの日常生活の中で気がかりな点はないかをしっかり確認 し、丁寧に対応していく必要があると思います。
●からだをリラックスさせる
ぐっすり眠るためにはからだをリラックスさせることも大切だといわれています。
ぜひお子さんのからだがリラックスできる方法をみつけてみましょう。