また、赤ちゃんのことを考えて作られたエアコンもあります。
シャープでは「ママと赤ちゃんにやさしいエアコン」として、ママの声から新しいエアコンの機能を考えるという取り組みをしているそうです。
例えば、「風クリーンシステム」という機能は、エアコンの中に発生するカビの原因となるホコリを減らす ことができます。
さらにエアコンを使用していないときでも、カビの発生しやすい環境を見張ってくれる というのです。
エアコンが季節と温度状況に適した運転と設定温度を選択してくれるという機能もあります。
その機能において、通常よりも1度ゆるい設定にしてくれる「エコ自動ゆるめ」という設定があります。
赤ちゃんには大人が快適と思う温度よりも、1度ずつゆるい設定がおすすめだということで、この機能が生まれたそうです。エアコンを選ぶときに、赤ちゃんに優しいかどうかを基準に選んでみるのもいいかもしれません。
(2)温水式床暖房
床暖房には電気式と温水式の2種類がありますが、赤ちゃんのいる家庭には温水式の床暖房がおすすめです。
その理由は、低温やけどになるリスクが低いこと。床暖房の上に人や物が乗り続けると、床暖房が上から塞がれる状態になってしまい、その温度が上昇してしまいます。東京ガスのデータによると、電気式では約44度から46度まで達するのに対して、ガス温水式は約39度で留まるということです。
赤ちゃんは、寝転がったりハイハイしたり、床との距離が非常に近いため、低温やけどのリスクが低い温水式を選んだ方がいい でしょう。
床暖房のメリットは、器具やコードが出ていないこと。
赤ちゃんが触る心配がないため、安心して使うことができそうです。また風が出ないため、乾燥やホコリや花粉などの巻き上げを防ぐことができます。
部屋全体をムラなく温めることができる のも大きなメリット。赤ちゃんが部屋のどこにいても温かいというのは、ママにはありがたいポイントになりそうです。
(3)オイルヒーター
オイルヒーターは、器具の中の密閉されたオイルを電気であたためて循環させ、パネルから放熱させる暖房器具です。床や壁だけでなく人の体にも直接熱を伝えるので、穏やかな温かさが実感できると言います。
温風を出さないため、床暖房と同じく、乾燥やホコリや花粉の巻き上げを防ぐことができます。さらに電気を使っているので、赤ちゃんがうっかり倒してしまった場合にも火事の心配は必要なさそうです。