1人で不安…周りに妊娠中の人がいない…誰にも相談できないママへ
こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。
妊娠中は、急激な体調の変化や心の不安定さが出てくることがあります。そんな時、話せる相手がいて、気持ちをわかってもらえるなどがあれば良いのですが、そうはいかない状況の方もいるでしょう。
そこで、今回は周りに相談できない状況であったり、妊婦生活に不安を覚えたり という方に知っておいていただきたいことをお話ししたいと思います。
自力で乗り切った妊婦さんと相談した妊婦さん
【自力で乗り切った妊婦さん】(当時24歳:4児のママ)
夫の転勤で知らない土地に来てすぐ、妊娠が発覚しました。
初めての妊娠で不安なことがたくさんでした。
人と話そうにも夫は仕事で忙しく、実母には頼りたくなかったので我慢するしかありませんでした。
情報収集は、ネット検索かマタニティブック 。それ以外には、検診の時に医師や看護師さんと話すくらいです。人見知りなこともあり、ママ友を作るとかはできませんでした。
結局、不安な気持ちを抱いたまま、出産しました。
その間にやったことと言えば、マタニティブックと母子手帳を読んだことと、不安な気持ちをノートに書き出すということだけでした。
【保健師さんに相談した妊婦さん】(当時26歳:2児のママ)
妊娠した時、周りにはキャリア志向の友人 しかいませんでした。
相談したくても何となく距離を置かれたような気がしていたのも事実です。
妊婦になってからは、つわり・切迫早産・腰椎椎間板ヘルニアと次々に体調不良が起こり、「無事出産ができるのだろうか」と不安でいっぱいでした。
主人に話しても「今から心配しても意味がない」みたいなことを言われ、どうしていいかわかりませんでした。
利用したのは、住んでいる街の役所にいる保健師さんが自宅訪問などの子育て支援を申し込んで、不安に思っていることを聞いてもらいました。相談できて心が楽になりました。
妊娠生活中においての強い不安感が良くない理由
妊娠をすると、女性ホルモンの分泌が急激に増え、体調の変化だけでなく心の変化も起こります。不安を強く感じてしまうこともあります。そのため、妊娠中にうつ症状が出てしまうことも少なくありません。
熊本大学医学部の調査で、妊娠中の女性の6人に1人がうつ病 を発症していることがわかっています。不安感を抱えるということは、ストレスを抱えてしまっている状態です。