こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。
近年、日本の貧困事情に関するテレビ番組や雑誌の特集などを多く目にします。今回は、その中でも『相対的貧困 』という言葉に焦点を当ててみました。
この相対的貧困という立ち位置は、“気をつけなければ明日はわが身”という状況が襲ってきやすい、危うい場所ではないかと考えます。
現実問題として相対的貧困の実態を知っていただきたいです。
陥りやすい人の特徴などを知っていただけたら、万が一のときに対策をすばやく取ることができると思います。
また、身近な人が同じような状態だったら、助け船のように手を差し伸べることができるかもしれません。
●相対的貧困の実態
相対的貧困は、住んでいる地域などで「普通」とされる生活(衣食住がしっかりしている)を送ることができない状態を指します。
ただ、自分が貧困であるかどうかは、その人が生活している圏内の状態や背景などによって判断することが必要です。
同じ金額の給料をもらっていても、生活している地域や背景などを見ないと実態は見えてこないと思います。
例えば、手取り18万円でも十分に生活していける世帯と、毎日の食事にも事欠いてしまうような世帯があると言えばわかりやすいかもしれません。
地方に住んでいれば家賃が安いですし、食事にかかる金額も都会とは違ってくるなどが挙げられます。
相対的貧困の実態として挙げられるのは、下記のようなものです。
・相対的貧困の家庭ほど、即席めんやファーストフードをよく消費する (栄養バランスが悪い)
・家庭が安らげる場所ではないことが多い(親がよく家を空ける・ケンカが絶えないなど)
・子どもにお金をかけることをしない(衣服や病院など)
・ネグレストが起こりやすい
・何らかの依存症 になる(なっている)こともある(ギャンブル・飲酒・恋愛など)
・子どもが親の目を自分に向けるために万引きなどの悪いことに手を出しやすい
・ラクしてお金を手に入れたい など逃げの考えをしてしまう
など、こういう状況の中で一番の被害を受けるのが子どもです。
親がネグレストであることに気がつかない場合も多く、子どもも親の手前、「お腹空いた」「学級費の封筒を持ってきている」などが言えなくなってしまうといった状態もあるようです。
●陥りやすい人の特徴
相対的貧困に陥ってしまう場合、離婚やリストラといった生活背景が関わってきます。