『逃げ恥』にモヤモヤ!? 主婦がリアルな家事労働に抱える不満3つ
うっかり気に入った服を着たまま料理すると、匂いがついてしまって本当にがっかりしますね』(30代・主婦)
主人公の新妻ファッションにもとても注目が集まっているそうですが、正直リアリティに欠けている というか。
「あんな真っ白な服で、ナポリタンなんか絶対作らないし!」と絶叫したくなりました。
●(3)家事をどう頑張ればいいのか、モチベーション維持方法がわからない
『主人や子どもたちが思っている“家事”の内容と、実際の作業はとてもかけ離れている。たとえば、「“洗濯”は洗濯機がしてくれるものだから、あなたは干して畳んでしまうだけでラクな仕事だ」と言われるとカチンとくる。実際は、小さな食べこぼしのシミ、襟と袖の汚れは手洗いしなければ落ちないので毎日チェックしているし、“洗濯機の中の掃除”だって必要。
朝一番で干したいから、夜のうちにこれら全てやってから寝る。すべての家事には、下準備と後片付けがついてまわり、それを丁寧にやるかやらないかで仕上がりのクオリティがまったく違うのに、周囲には気がついてもらえない。正直、頑張っても意味ないかも。
モチベーションを維持していく方法、誰か知りませんか?』(30代・3児の母)
そうなんです。これを考えたとき一番モヤモヤとしてしまったのだと思います。
家事を頑張るモチベーションとして、労働への対価として“給与”が与えられていればハイクオリティな家事を行う、十分すぎる目標ができるのではなかろうか。
しかし、主婦にはそれがない 。それでも夫と家族を愛しているから、頑張るのか?家族の笑顔はプライスレス?いいえ、そんなに甘いもんじゃないのです。
結果よく見られる次の一手としては、
・なにか家以外に楽しみを見つけようと趣味を探して友人を作ろうとする
・達成感を得たり、誰かに感謝をされたりしたくて子どもの通う幼稚園で役員を引き受ける
こうした行動が、実は家事労働が“無給”であることの結果である可能性は、今まで考えたこともありませんでした。
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いかがでしたか?
筆者の全く個人的な感想とともにお送りしてしまった今回のコラムでしたが、主婦目線で見てしまうと楽しいはずのドラマで“ムズキュン”できずにこんなモヤモヤを抱えてしまうとは、残念以外の言葉が見当たりません。しかし、これがリアルな感想なのです。
2012年の国際社会調査プログラム(ISSP)