お友達をマネっこ!? イヤイヤの強い子どもが素直になる簡単な心理テク
こんにちは。子育て専門の臨床心理士をしている今井千鶴子です。
「子育ては楽しい、でも大変です……」多くのママからこんな言葉を聞きます。特に、お子さんの“イヤイヤが強いとき”に悩んでいるママが多いです。
そこで今日は、お子さんのイヤイヤに困っているママにオススメの方法をご紹介します。
●お子さんのイヤイヤへの心理学的な対応:モデリング
お子さんのイヤイヤに困っているママには、『モデリング』という心理学の方法がオススメです。
モデリングとは、子どもに手本となる姿を見せてマネをしてもらうことです。
たとえば、離乳食をあげるときのイヤイヤ場面を想像してみてください。
ママが「あーん」と言ってスプーンで離乳食を口元に近づけても、顔をそむけて断固拒否。当然ママも困惑しています。
そこで、ママには、離乳食をおいしそうに食べるママ友のお子さんとのランチを提案しました。
お友達がおいしそうに食べる様子を見て、いつもは断固拒否の離乳食をペロリと完食したそうです。
また、モデリングはトイレトレーニングを嫌がるお子さんにもオススメです。
あと数か月で入園を控えているのに、トイレの便器に座るのを泣いて拒否。ママはホトホト困り果てています。
そこで、ママには、トイレトレーニングが完了しているお友達と遊ぶことを提案しました。
お友達がトイレに行く様子を見てからは、泣きながら拒否していたのが嘘のように、自分からトイレに行くようになったそうです。
このように、お手本となるモデルを観察するだけでも行動に変化が見られることがあります。年齢が近いモデルほど効果が期待できるとも言われます。
ただ、身近に実在のモデルがいないこともあるかもしれません。そんなときは、ビデオや絵本の「こうなったらいいな」というモデルを用いてみましょう。
子どもは基本的にマネが大好きなので、楽しく学べるのもいいですね!
●モデリングの効果を高めるポイント
モデリングにはいくつかのポイントがあります。
その1つは、先ほどご紹介したように“良いモデル”を見てマネをしてもらうことです。このモデリングは、悪いこともモデリングしてしまうため慎重に行う必要があります。
もう1つは、ママからお子さんへの“褒め”です。お子さんが苦手なことにチャレンジしたときには、多少大げさなぐらいに褒めましょう。
“褒め”の科学的研究でも、頑張った「すぐ後」