子育て情報『試合多すぎ! なのに上手な子ばかりが延々試合に出続ける不条理を何とかしてほしい問題』

試合多すぎ! なのに上手な子ばかりが延々試合に出続ける不条理を何とかしてほしい問題

当然の概念だからです。

近頃は日本では「アスリート・センタード・コーチング」と言われるようになりました。文字通り、選手が主役。主従関係が強いままでは、選手は主体的に動けません。主体的に動けないところに、未来につながる本当の意味の成長はありません。

四つめのマイナス面は、全員出場をさせる文化でなければ、スポーツは勝利至上主義が過熱してしまいます。そのリスクをとっくの昔に理解しているドイツやフランスと言った欧州のサッカー強豪国は、過熱させないよう配慮して育成してきました。ノックアウト方式のトーナメント大会が少なくリーグ戦文化が根付いていたり、全国大会が実施されないのはそのためです。


ブラジルでは、数十年前に全国大会を数年続けたら、ファンタジスタと呼ばれるような面白い選手が輩出されなくなりました。そこで全国大会を廃止したら、ようやくロナウドらが出てきたそうです。

■全員試合に出すべき、という考えをまだ理解していない指導者も少なくない

そんなこともあって、最近は子どもを全員出場させる指導者は増えつつあります。私が行動を共にしてきた少年サッカーコーチの池上正さんはいま、全国を回って「コロナをきっかけに少年サッカーを変えよう」と環境改善に地道に取り組まれています。

と、ここまでご説明したように、少年サッカーは全員試合に出るべきです。お母さんの要望はなんら間違ってはいません。

ただ、一方で、そのように考えて実践する指導者は非常に少ないうえに、その指導者たちを育成するコーチングデベロッパーの方々や、都道府県、区市町村のサッカー協会のトップの方もこのことを理解していない方は残念ながら少なくありません。

サッカー少年の保護者向けのサイトはほかにもありますが、そのひとつにこんな文章を見つけました。


「いつかは誰もが控えになる。そういう可能性があるということを知り、保護者が先に悲観しないのも大事です。保護者の悲観は子どもに移ります。控えで居続けることさえ、全然珍しくないことです。泰然と『時期』を待ってあげてください」

これは間違っています。メディアでさえ、新たな価値観に気づいている人は少ないのが実情なのです。

■自分一人の力で解決しようとせず、区市町村のサッカー協会にも相談を

お住まいの関係上、今の所属先以外でサッカーをする環境はないようです。

非常に難しいケースですが、以下にアドバイスをさせてください。

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