「やる気」にも種類がある! 「子どものやる気が見えない」と嘆く前に知ってほしい子どものやる気の種類
「やる気の出し方」には種類がある、って知ってました?
「うちの子やる気が見えなくて」「どうしたらやる気スイッチを押せるの」「やる気がないならサッカーやめな」など、保護者の皆さん一度は思ったり、実際にわが子に言ったことがある方もいるのではないでしょうか。
兄弟なのに上と下でやる気が全然違う、というご家庭もあるのでは。
実はやる気には種類があって、自分自身とやる気の種類・出し方が違うと相手に「やる気」がないように感じてしまうのだそう。
お子さんのやる気の出し方が親御さん自身の出し方と違うだけで、実は意欲があることも。今回は「やる気」の種類についてご紹介します。
(文:筒井香)
※加筆して再配信します(2025.2.13)
1.「やる気」の種類
「やる気が出ない」「やる気を維持したい」という言葉をよく耳にします。ここで言う「やる気」とはいったい何のことを意味しているのでしょうか?
実はやる気は一種類ではなく、たくさんの種類があると心理学では考えられています。「A」というやる気がないだけで、「B」というやる気はあるかもしれません。
また、「A」だけを維持しようとするから難しいのであって、他のやる気を生み出すことで、結果的にはやる気を維持できると考えられます。
今年は新型コロナウイルスの影響で大会が中止になり、「やる気が出ない」と訴える選手にも出会いましたが、「"試合前に持つ種類のやる気"は捨てる勇気が必要」というお話をさせていただいたこともあります。
例えば、やる気の種類には、以下のようなものがあります。
・新しいことを知りたい
・能力を発揮したい
・勝ちたい
・認められたい
・褒められたい
・仲間を作りたい
・金メダルを獲得したい
・賞金を獲得したい
2.「やる気」の出し方
「やる気がある」「やる気がない」とわが子に対して感じることはないでしょうか?しかし、本当にやる気がないかは判断が難しいものです。なぜなら、やる気に種類があるように、やる気の出し方にも種類があるからです。
例えば、やる気がある時に「大きな声を出す」というタイプの人は、「大きな声を出す」人を見て、「やる気がある」と感じますし、「声が小さい」人を見て、「やる気がない」と感じやすいと思います。でも、黙々と取り組んでいても、やる気がある人もいますね。
自分と同じタイプの人のことはわかりやすいかもしれませんが、異なるタイプの人のことは間違った解釈をしてしまう可能性があるということです。