2021年7月21日 13:32
Jクラブで仲間に見下される息子に自信を取り戻してほしい問題
自信を取り戻して練習や試合に挑めるようにするにはどうしたらいいのでしょうか。
アドバイスを頂けると嬉しく思います。 よろしくお願い致します。
<島沢さんのアドバイス>
ご相談ありがとうございます。
JクラブのU‐12チームでプレーされているとのこと。この年代の中である意味最も高いレベルでプレーしているので、お母さんが期待していることが相談文でみてとれます。
■このままだと子どもがつぶれる
短いメール文からすべてを理解するのは難しいのですが、ひとつだけ断言できることがあります。
少し厳しい言い方になりますが、お母さんがこのままだと間違いなく息子さんはつぶれてしまうと思います。
それはサッカー選手としてだけでなく、人としても、です。できることなら、今の接し方や態度、そして息子さんのサッカーに対するお母さんの考え方を変えてほしいと願います。
どんな言葉を投げつけているか、お子さんがどんな表情でお母さんの言葉を聞いているか、容易に想像がつきます。なぜなら、多くの取材でそんな親子をたくさん見てきたからです。
■自分のネガティブな部分を客観視できているのは救い
一方で、もうひとつ断言できることがあります。
「お母さんは十分やり直しができますよ」ということです。なぜなら、この相談で、ご自分の状況を正直に報告されているからです。
子育てのやり直しがなかなかできない親御さんは、他者に自分の状況を伝えるとき、ご自分のネガティブな部分やありようを隠そうとします。
きれいな言葉や観念的な言葉で形容しがちです。
ご相談文にこうあります。
「本人はこのまま続けたいと言っていますが、この先続けてもジュニアユースには上がれそうにないと私が思ってしまい、辛くもなり、悔しくもなり練習をもっとやらせたくなったり、口うるさくダメ出しや出来ないことを言ってしまいます」
お母さんはご自分の態度や言葉を心から後悔されているようです。プレーしているのは親ではなく子どもであること。それを頭で理解していても、悔しさが込み上げてしまう。そのように、ご自分を客観的にみることが「まだ」できています。こうやって客観視できている今、どうか一日も早く子育てを転換しませんか?
■親の押し付けになっていないか、いま一度気持ちを整理しよう
そこで、お母さんに三つのアドバイスをさせてください。
ひとつめ。
まず、息子さんのサッカーをご自分がなぜ応援しているのか?ここを正直にご自分に問い直してみましょう。