子育て情報『1学年上の子にいじめられている。行かない選択をしていいのか問題』

2021年12月22日 20:00

1学年上の子にいじめられている。行かない選択をしていいのか問題

自分から言えずにすぐさま親に頼ってしまうケースは少なくないなかで、息子さんから自らの力で解決しようとするエネルギーを感じます。しかも、本人は、火、土日はこれからも頑張っていくから月曜を休むという結論を自分のなかで出しています。

それなのに、「月曜日、行かないとダメかな?」とお母さんの許可を求めています。もしまたお母さんの意見を求めてきたら、「お母さんが決めることじゃないよ。君の思った通りにしていいんだよ」と言ってあげてください。

週3回の活動でサッカーは十分だと思います。月曜日の放課後が空いているなら、サッカー以外のことをやればいいですし、子どもだって何もない日が必要です。ここはお父さんがおっしゃるように、「そうだね、行かなくてもいいよ」と言ってあげればいいと思います。


■子育てに「正解」はないが「不正解」はある

「子育てに正解はない」とはよく言われることですが、この連載の前々回『実力主義のチームで控えになってしまった息子。努力は報われないのか問題』でも申し上げているように、「正解はないが、不正解はある」のです。

福祉や教育の世界で言う「ミス・トリートメント」(間違った接し方、扱い)があります。例えば、暴力。暴言。子どもを委縮させること。誰かと比較するなどして傷つけること。人権を軽んじたようなパワーハラスメントをすること。
セクシャルハラスメント等々です。
もちろんお母さんはこんなことはしていません。ただ、「もう少し様子見たら」は、私から見たらNGです。

■距離を置けば解決すること。息子さんは考えて判断している

本人は仲間からのいじめに傷ついて「行きたくない」と訴えてくれました。親としては、子どもがそんなふうに言いづらいことを打ち明けてきたときは「よく言ってくれたね」と、まずは話してくれたことを心から喜び、そのことを認めてあげてください。いわずもがなですが、息子さんはお母さんとは別人格です。無視されたり、いじめられる息子さんの辛さはお母さんにはわからないでしょう。
だからこそ彼の気持ちに共感してあげましょう。

月曜日は強制ではないので自由参加ですよね。お母さんは「子どもにはいろんな経験から学んでほしい」と思っていて、通わない判断を受け入れがたいようです。しかし、いじめに耐えて通うほどのものでしょうか。その価値判断を息子さんはすでに自分でしています。その子とは月曜日にしか会わないのだから、離れればいい。

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