子育て情報『スポーツジャーナリスト二宮清純さんに聞く子どもの会話の引き出し方 試合後は「勝った?」より「今日なんかいいことあった?」と聞こう』

2022年6月28日 20:00

スポーツジャーナリスト二宮清純さんに聞く子どもの会話の引き出し方 試合後は「勝った?」より「今日なんかいいことあった?」と聞こう

と言葉に力を込めます。

「僕が思う名選手の条件は『負けたとき、結果が出ないときに、自分を信じてることができた人』です。よく『負けたときは自分を信じろ。勝ったときは自分を疑え』という話をするのですが、負けたときやうまくいかないときは、周りから『何でだめだったの?』『何で負けたの?』など色々言われます。そのときこそ、自分を信じる力が必要なんです」

うまくいっていないときは、周りから白い目で見られたり、心無い言葉を浴びせられたりすることがあります。

「そんなときこそ、誰よりも自分が自分の味方になってあげること。オレはこんなもんじゃない。今日はたまたまうまくいかなかっただけだ。
『次はやってやるぞ』ぐらいの気持ちでいいと思います。そこで味方になってあげられるのが保護者です。子どもの様子を観察した上で、サポートできることは何だろう? と探してあげるといいと思います」

一方で、試合に勝ったとき、うまくいっているときは「これは自分ひとりの力じゃない。周りが手助けをしてくれたからうまくいったんだと、周囲に気持ちを向けることが大事」と言います。

「僕は取材者として、たくさんのスポーツ選手を見てきましたが、ティーンエイジャーの頃は、うまくいっていると自分の手柄だと思って、有頂天になる場合があるんですよ。そういうときこそ、『本当にこれでいいのかな』『たまたまかもしれない』『周りの助けがあったからだ』と、自分を疑う視点があった方がいいんです」

■言葉には体温がある、指導者に聞きたいことがあれば直接話してみよう

子どもとのコミュニケーションに加えて、指導者とのやりとりに悩んでいる保護者も少なくありません。練習内容や選手起用に関して、指導者に聞いてみたいけど、どう言っていいかがわからない......。そんな思いをしたことのある人もいるのではないでしょうか。


インタビューのプロである二宮さんは、「昔は指導に口出しするなとか、子どもを預けたら文句を言うなといった風潮があったと思いますが、いまの時代はそうはいきませんよね。指導者と保護者のコミュニケーションは、より大事になってきていると思います」と話します。「疑問があるときは、会って話をした方がいいと思います。いまはLINEをはじめ、文字でやり取りすることの多い時代です。ですが、それだと言葉のニュアンスやイントネーションが伝わりきれないところがあります」

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