主体性を持たせるにはどうしたらいい? 見守るのと放置のさじ加減は? 今までの情報をアップデートする保護者セミナー
■子どもとの時間は思いの外短い。親子の楽しい時間を大切に
質疑応答では次のようなやりとりがありました。一部を紹介いたします。
<忘れ物をしても堪えない、それでも見守る?>
質問:小3の子どもが、忘れ物などをしても本人は全く堪えていません。それでも見守るべきでしょうか
回答:忘れ物をしても、誰かに貸してもらえたりして、失敗を痛感していないんだと思います。
例えば、寝坊をしていても起こさない。ユニフォームなどを忘れても「貸さないでください」とコーチや周囲の人に事前にお願いをしておいて、試合に出られない、チームのみんなに迷惑をかけてしまうという経験をさせるのがいいかもしれません。
チームの方に迷惑をかけることにもなるので、事前にお話しをしておいてでも、そういう苦い経験を早いうちにできると、この先大きなトラブルにならないと思います。
周囲に協力いただいて大きな失敗を経験させてみてください。
<応援が過剰な熱い保護者、どうすればいい?>
質問:試合中に過剰な応援をする親がいるのですが、放っておいた方が良いですか
回答:プレイをしている子どもに影響があるなら、改善が必要です。
応援が心地よくて子どもたちがパフォーマンスを発揮できればいいですが、試合中にピッチサイドの親御さんにチラチラと顔が行く、声掛けに萎縮して子どもの考えているプレイができないようであれば、チームで応援の仕方について、話し合っていただきたいですね。
<自ら率先して動かない>
質問:小3の子が、自分から率先して行動ができません。どうしたらいいでしょうか
回答:サカイクキャンプでは「リーダーシップ」というアプローチをしています。
自分が前に立って積極的にチャレンジできる子は、たくさんの経験をしているように感じます。経験値を元に自信が付き、トライできるようになります。まずはいろいろな経験をすることが必要。
またお皿を運んでくれたというような些細なことでも見逃さず「こういうことも気がついてできるんだね」と伝えてあげると、自分の行動に自信が持てて、さまざまなことを率先して行動ができるようになっていきます。菊地コーチからは「子どもと一緒の時間はあっという間。思ったより短く感じます。だから子どものことを第一に考えて、親御さん自身もサッカーにかかわるのを楽しみながら、悔いのない時間を過ごしてほしいなと思います」と皆さんへのアドバイスもありました。