子育て情報『借金して息子のサッカー支える妻に夫から離婚話が......サッカークラブお金かかる問題』

2023年12月13日 20:00

借金して息子のサッカー支える妻に夫から離婚話が......サッカークラブお金かかる問題

俺の考えに逆らうのなら離婚するから出ていけ、という論理です。とても横暴です。

本来なら、3男君にサッカーを続けさせたいあなたの気持ちに耳を傾けながら、経済的なことや4兄弟のバランスを一緒に考えようといった話をお母さんにすべきです。

ただ、ご相談文を読む限り、そこは期待できないようです。であれば、お母さんが考えを変えたほうがいい。このまま借金を続けながらサッカーを続けさせても、お父さんとお母さんが心から分かり合うことなく暮らし続ければケンカも絶えなくなります。家の中は殺伐とし、しかも常にお金の心配がつきまといます。

ほかの兄弟が3男のサッカーが家族を壊したと感じるなど最悪のパターンになる前に、お母さんのほうが現実と向き合うのが得策でしょう。


■アドバイス③子どもからサッカーを取り上げる必要はないが、今後は「やれる範囲」でのサポートを

借金して息子のサッカー支える妻に夫から離婚話が......サッカークラブお金かかる問題

(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)

三つめ。さまざま考えると、3男君のためには「やれる範囲でサポートする」のがベストかと思います。

相談文の最後に「このような環境ではサッカーをやめさせるべきでしょうか?」とありますが、息子さんから大好きなサッカーを取り上げる必要はありません。

サッカーをするのはどのクラブでも続けられます。まずは彼に家庭の事情を話し、理解してもらうことから始めてください。その際は夫にも一緒にいてもらうこと。

そのためにはまず夫婦で真剣に話し合ってください。


借金して息子のサッカー支える妻に夫から離婚話が......サッカークラブお金かかる問題
島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)

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