夏休み、ダラダラ過ごす子どもにイライラ! 親をイラつかせるダラダラ解決のカギはたった4日間の「脳の使い方」にあった
というのはよくある話です。
こんなときは、頭の中で「宿題をやらなきゃ」とつぶやいていることが多いですが、これでは予定があいまいで脳にわかりにくい。ゲームをやり始めた原因は、誘惑に負けたからではなく、予定があいまいだったからです。そこで「宿題をやる」とセリフを変えれば、脳に分かりやすい命令になって実行できるそうです。
2.何をする場所なのかわからない状況に置かれることが苦手
脳には場所と行為をセットで記憶するという特徴があるのだそうです。ゲームもできるし、宿題もできるし、寝ることもできる......。というように、同じ場所で色々なことができてしまうと、脳は何をすればいいのかわからなくなってしまいます。
脳は、見えた物に手を出す仕組みで、見えたのに「やらない」と判断するには、とても多くのエネルギーを使って神経活動を抑制しなければならないそうです。
そこで、勉強やゲームをそれぞれ決まった場所で行い、その場所ではそれ以外のことはしないようにすると、すぐに取り掛かれて、なおかつ切り上げやすいと言えます。
3.脳は2つ以上のことを同時に行うのが苦手
「ながら作業」は、効率の良いように思えますが、脳は、2つ以上のことを同時に行うと疲れやすいそうです。作業をするときはひとつずつ行うよう設定をしましょう。
■親子で動線作りを確認してみる
やろうとしていたことをつい先延ばしにしてしまったり、面倒臭いとストレスに感じてしまう場合、動線がうまくいっていない可能性があるのだそうです。
「行動がつながる動線が作れているかどうか、親子で確認してみてほしい」と菅原先生は言います。
例えば、「先に宿題を済ませようと思っていたのに、ゲームをしてしまった」とお子さんが言うならば「動線はどうなっていたっけ?」と聞いてあげましょう。
玄関から自分の部屋に行く途中にゲームが置いてあれば、ゲームをするのは当然です。大切なのは、あくまでも脳からどのように見えているかを一緒に確認することだそうです。
脳は、見えていれば手を出してしまうことが分かれば、脳のために、必要な物だけが見える動線をつくってあげようと思えるでしょう。
■朝の光を浴びて、脳と体のリズムを作ることが大事
脳は起きてから4時間までが一番頭が良く、冴えているのだそうです。その時間帯をうまく活用して、1日をより良く過ごしたいものです。そのためには、朝に脳と体のリズムをスタートさせる必要があります。