子育て情報『『人民日報海外版日本月刊』が早稲田言語学院副理事長 張リンシン氏のインタビュー記事を掲載』

2021年12月21日 14:30

『人民日報海外版日本月刊』が早稲田言語学院副理事長 張リンシン氏のインタビュー記事を掲載

(張リンシン)
学生たちの反応は予想以上に良いものでした。実験段階で、新しい教材を使用した学生とこれまでの教材を使用した学生の違いは、三カ月の試験の結果に明確に現れました。新たな教材と新たな教授法によって、学生の日本語は明らかにレベルアップし、リスニング試験において特に顕著でした。

いちばん嬉しかったのは、学生たちが授業に積極的に取り組むようになったことです。目標を設定する→目標を達成する→検証するというステップを経て、学校が作成したシールを貼り、成長を可視化することで、授業への参加意識と達成感が高まりました。さらに若者の心理的ニーズを満たしたことで、より熱心に予習と復習に取り組むようになりました。

学生がグループをつくり、教師が「伴走」するスタイルも評判でした。グループ内で自身の毎週、毎月の目標を発表し、お互いに励まし合って目標を達成するというものです。
教師は学生の能力に応じて目標を微調整します。例えば、早稲田大学合格を目標に掲げた学生がいたとします。目標を達成するために、具体的に何をするのかが不明確です。そこで教師はコーチの役割を発揮し、段階的で、より具体的な目標を設定するのです。

若者はコミュニケーションが好きです。コーチが「伴走」し、お互いに励まし合い称え合う自主参加のスタイルが奏功し、幸先の良いスタートを切ることができました。

■学校の強みを際立たせたオンライン教育の普及
―― コロナ禍はオンライン授業の普及と発展を加速させ、客観的に見て、オフラインからオンラインへの移行は、教育モデルの多様化を促進しました。このことは今後の学校運営にどのような影響を及ぼすでしょうか。
学校を主体とした留学教育機関は今後も優勢を保つことができるでしょうか。

(張リンシン)
早稲田言語学院としては、オンライン授業での良さを取り入れつつ、対面でしか提供できない価値を見極め、より洗練させることで多様な教育モデルの中で独特なポジションを築きたいと思います。前提として、オンライン教育と対面教育は対立するものではなく、双方の良さを融合した新しい教育のあり方を模索する必要があります。

オンライン教育の強みは授業内容を何度も繰り返し視聴できる点と個人ごとにカリキュラムが最適化できる点であり、課題は強制力がない点と考えます。オンライン授業では直接的に勉強しなさいと言ってくれる人がいません。

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