子育て情報『『人民日報海外版日本月刊』が早稲田言語学院副理事長 張リンシン氏のインタビュー記事を掲載』

2021年12月21日 14:30

『人民日報海外版日本月刊』が早稲田言語学院副理事長 張リンシン氏のインタビュー記事を掲載

自主的に勉強できる学生はそれで問題ありませんが、そうではない学生にとってはオンライン教育のみでは不十分です。

当校は、本年から繰り返し視聴できる動画コンテンツを予習教材という形で導入しています。また、試験結果に連動し個人ごとに最適化した復習教材の開発に取り組んでおり、オンライン教育と対面教育を融合させた教育スタイルに日々進化させています。そもそも現在の変化の激しい時代において、オンラインと対面の融合という技術的な観点のみならず、教育機関の役割について改めて問い直し、再定義する必要があります。その際、学校は「与信機関」に近い役割があるのではないかと思います。人々が学歴やどこの学校を卒業したかを重視するのは、良い学校を卒業し高い学歴を得れば、社会で大きな信用を勝ち取れるためです。学校は学生に社会的信用と名誉を賦与する機関と言えるのではないでしょうか。
それゆえ当校は、「与信機関」としての価値・役割を高めるため、卒業生の質を担保することに注力しています。
具体的には、日々の授業を「一定時間教えたら授業終了」ではなく、「習得したら授業終了」というスタイルに全面的に切り替えました。

また、学校のもう一つの重要な役割は、人脈形成です。日本語学校は、留学生が日本に来て初めて身を置く組織です。留学生にとって最初の社会である日本語学校での人間関係と、大学での人間関係は大きく異なります。日本の大学内の人間関係は比較的薄く、多くの人と出会うことはできても、密接な関係を築くことは難しいです。日本語学校では皆が毎日顔を合わせますし、グループ学習もあります。皆が共通の目標をもち、お互いが困難を乗り越え懸命に学ぶ姿を見ています。その関係には偽りがなく、より強靭で、生涯続きます。


そんな考えから、当校では指導教諭ごとの同窓会も結成しています。通常、同窓会というと学校単位ですが、学生は学校に対する感情よりも教師に対する感情の方が強いものです。指導教諭を中心とした同窓会には、卒業して進学した学生や社会に出た先輩も多く訪れて在校生と交流を持ち、後輩たちに有益な情報を提供することができます。ある大学の試験のスタイルはどうだったとか、面接試験で教授がどんな質問をしたとか、今年はどの大学のどの学部の定員が多いとか、某教授の研究室にはまだ欠員があるといった情報は、受験の大きな参考になり、選択ミスを少なくすることができます。

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