●低価格な光造形式3DプリンタXYZプリンティングジャパンは10日、同社初となる光造形方式の3Dプリンタ「ノーベル 1.0」を発表した。発売は3月上旬。家電量販店やECサイト、同社直販サイトなどを通じて販売する。価格は税込229,800円。素材となる専用レジンは税込15,800円(500g 2本入り)、レジンタンクは税込7,200円で同時発売される。同社は、同日に発表会を開催。XYZprinting会長兼XYZプリンティングジャパン代表取締役の沈軾栄氏や、XYZプリンティングジャパンの吉井宏之ゼネラルマネージャーが登壇し、3Dプリンタ市場における「ノーベル 1.0」の位置付けや、「ノーベル 1.0」の特徴などを紹介した。●市場シェアは約30%「コスト面で優位」○市場シェアは約30%「コスト面で優位」XYZprinting会長兼XYZプリンティングジャパン代表取締役の沈軾栄氏は、2014年のFDM(熱溶融積層法)式3Dプリンタ市場における自社の位置付けについて、約30%のシェアを持っているとした。FDM式の3Dプリンタ出荷台数は、2014年10月のGartner分析によると3Dプリンタ全体の出荷台数10,800台のうち99,000台となるが、この99,000台のなかで「ワールドワイド出荷台数から判断すると約30%ほどのシェアをとっている」と話した。高いシェアの理由として、沈軾栄氏は特にコスト面の優位性を挙げ、今回発表した光造形(SLA)式の「ノーベル 1.0」もFDM方式に引けをとらない価格として、「一般的な光造形式の3Dプリンタより大幅に低価格化した」と自信をみせる。製品の主な仕様は、本体サイズがW280×D337×H590mm、重量が約9.6kg(レジン500g含む)。主な仕様は、印刷方式が光造形(SLA:stereolithography apparatus)、レーザーが4.5nmUV、樹脂材質が光硬化レジン、積層ピッチが0.025/0.05/0.1mm、最大造形サイズが128×128×200mm。対応データフォーマットはSTL/XYZ Format(独自)。本体メニューは日本語(カタカナ)。インタフェースはUSB 2.0。消費電力は60W。対応OSはWindows 7以降で、4月にはOS X 10.8以降への対応も予定する。●誰にでも手が届く3Dプリンタを○誰にでも手が届く3Dプリンタを光造形式の「ノーベル 1.0」は、ガルバノメータ(検流計)で操作したレーザー光を樹脂に照射し、吊り下げ方式で造形する。レーザー光は本体下部から照射され、2枚のミラーで反射してタンクスロットに届く仕組み。素材となる専用レジンは、当初はクリアのみの用意するが、順次レッドやブルーなど、カラーバリエーションを増やしていく。同社の吉井宏之ゼネラルマネージャーも、「ノーベル 1.0」の大きな特徴は価格面と強調する。同社が属する新金宝グループ全体で培った部品調達やコスト削減のノウハウを集結させ、「ダヴィンチ」シリーズと同じく誰にでも手が届く3Dプリンタを目指したとする。製品自体はミドル・ハイレンジとし、「プロシューマーの中の下位モデル、コンシューマ向けの『ダヴィンチ』シリーズの上位モデル」と位置づける。0.025mmの積層ピッチの実現でフィギュアやジオラマなど趣味の分野から、建築事務所やデザイン事務所でのモデル製作まで、「『ダヴィンチ』に満足できなかった人や、プロシューマーも満足する」高精細な出力が可能とした。この他の特徴として、造形レビューや積層ピッチ設定などが行える同梱の専用ソフトウェア「XYZwareNobel」、レジン残量を一定に保つレジン自動充填機能、PCレスでデータを出力するUSBホスト機能などを紹介した。販売チャネルは、家電量販店、ECサイト、販売代理店。家電量販店はビックカメラ、ヤマダ電機、ノジマ、コジマ、ベスト電器、ケーズデンキ、ソフマップ、Joshin、アプライドなど。ECサイトではamazon.co.jp、楽天、Yahoo!JAPANなど。販売代理店ではソフトバンク コマース&サービス、加賀ハイテックで販売する。同社は当面、FDM方式の3Dプリンタ、光造形式の3Dプリンタ、フードプリンタの3本を軸に3Dプリンタ事業を展開する。1年間の販売目標数は、「ノーベル 1.0」単体で7,000台から8,000台を目指す。
2015年02月10日目下、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで開催中の新イベント「ユニバーサル・クールジャパン」では、世界初のエヴァ“4D”アトラクション「エヴァンゲリオン・ザ・リアル 4-D」が人気を集めている。1995年の登場以来、日本だけでなく北米・ヨーロッパ・アジアと新劇場版が公開され、世界中で高評価を得ているエヴァの世界観が炸裂!シネマカフェもその魅力を体験するべく潜入した。■ USJ限定の完全オジリナルストーリー、エヴァ初体験の初心者も楽しめる! ■シアター型のアトラクションである「エヴァンゲリオン・ザ・リアル 4-D」は、TVCMでもおなじみの本編を観る前に、参加ゲストは“E-302地下避難所”という避難シェルターのようなエリアへ入る。この暗室のような避難所で、まずはゼーレとゲンドウ指令の会話を聞いて全体のストーリーを把握。しかもユニバーサル・スタジオ・ジャパン限定の完全オジリナルストーリーとなっているため、エヴァ初体験の初心者も安心して楽しめる演出だ。■ 究極の臨場感“4D”エヴァに興奮! 誰も観たことがない斬新なアングル!! ■シアター内では、エヴァ史上初の“4D”アトラクションが炸裂!使徒襲来に遭遇したゲストは、過去の作品では観たことがない斬新なアングルから、目の前に迫るエヴァと使徒の戦闘を目撃することに。しかも、爆風や閃光、水しぶき、座席を揺るがす振動など“4D”の特殊演出がゲストの五感を刺激する。まるで戦闘の中心にいる究極の臨場感で、エヴァの世界に巻き込まれてしまうのだ。最後に流れる、宇多田ヒカルの「Beautiful World」も胸熱の演出だ。■ 自分だけの「オリジナル 3D フィギュア」も限定コラボグッズが超豪華!! ■“4D”体験後は、出口付近のグッズショップをチェック。シアター体験前に買いたい「インターフェイス・ヘッドセット(ヘアクリップ)」(¥1,200)をはじめ、iPhone6ケースやクッション、マグカップにTシャツなど、パークでしか買えない期間限定グッズがズラリ!なかでも“自分”のフィギュア製造サービス「オリジナル 3D フィギュア」が注目。3Dプリンタでミニサイズの“自分”を作ることができ、エヴァの世界に没入していく感覚が楽しめるはず。■ 使徒モチーフのコラボメニューに舌鼓襲来する使徒を“食べて”殲滅せよ!! ■高品質のコラボメニューも見逃せない!今回はエヴァの世界には欠かせない使徒が、さまざまなフードメニューとなって登場中だ。エヴァンゲリオン初号機が使徒と対峙したシーンを再現した「A.T.フィールド破 使徒まん~カレー~」(¥550)や、「コア・デザート in 使徒ボウル」(¥1,200)、「使徒殲滅ドリンク~ロンギヌスの槍突き~」(¥750)など、見ているだけでも楽しいメニューがいっぱい。襲来する使徒を“食べて”殲滅せよ!USJ注目の新“4D”アトラクション「エヴァンゲリオン・ザ・リアル 4-D」、そして新イベント「ユニバーサル・クールジャパン」は5月10日(日)までの期間限定で開催中。(C) カラー(text:cinemacafe.net)
2015年02月10日アビーは10日、光造形式3Dプリンタ「SCOOVO」シリーズの新モデル「SCOOVO MA25」および「SCOOVO MA20」を発表した。同日より発売する。希望小売価格は「SCOOVO MA25」が税別2,780,000円、「SCOOVO MA20」が税別2,480,000円。新モデルの「SCOOVO MA25」(MA25)、「SCOOVO MA20」(MA20)は、2014年9月に発売した光造形方式の「SCOOVO MA30」および「SCOOVO MA10」の追加モデルとして発売。2モデルとも樹脂槽を造形エリア外に設け、一般的なレーザー照射方式の光造形3Dプリンタに比べ少量の液体樹脂でオブジェクトが製作できる。また、MA25の最大造形サイズはMA30比で2.5倍に、MA20の積層ピッチはMA30相当の最小0.025mmを実現している。○SCOOVO MA25MA25の主な仕様は、光源がLED&レーザーハイブリッド、光源寿命が約20,000時間、積層方向が吊り下げ式、積層ピッチが0.05mm、造形スピードが約5mm/時間、最大造形サイズがW140×D80×H170mm、XY解像度が0.075mm、造形マテリアルがアクリル樹脂 / ゴムライク樹脂など。入力形式は.stl。対応OSはWindows 7 / 8 / 8.1。消費電力は約500W。本体サイズはW684×D554×H1,142mm、重量が約68kg。カラーはシルバー、ブラック、グレーの3色。○SCOOVO MA20MA20の主な仕様は、積層ピッチが0.05mm/0.025mm、造形スピードが約15mm/時間(積層ピッチ0.05mm時)、最大造形サイズがW80×D60×H90mm、XY解像度が0.1mmとなり、これ以外の主な仕様は上位のMA25と同等。本体サイズはW684×D554×H922mm、重量が約63kg。カラーはシルバー、ブラック、グレーの3色。
2015年02月10日キヤノンは2月6日、エントリー向けのデジタル一眼レフカメラにおける上位機「EOS 8000D」を発表した。 発売は4月下旬で、価格はオープン。キヤノンオンラインショップにおける価格は、ボディ単体が97,800円、18-135 レンズキットが134,800円、ダブルズームキットが同じく134,800円(すべて税別)。「EOS 8000D」は、同日発表された「EOS Kiss X8i」の上位機種にあたる製品。中級機に迫るエントリー機といった位置付けの新しいラインナップだ。有効約2,420万画素のAPS-CサイズCMOSセンサー、画像処理エンジン「DIGIC 6」といった基本性能に関わる根幹部分はEOS Kiss X8iと同じものを搭載。その一方で、上面の液晶パネル、右肩の撮影モードダイヤル、背面のサブ電子ダイヤルなど、操作系は中級機EOS 70Dに近い設計を採用している。オールクロス19点AFセンサー、7,560万画素RGB+IR測光センサーによる新測光システム、ハイブリッド CMOS AF IIIといった最新技術の搭載もEOS Kiss X8iと同様だが、EOS 8000Dのみが可能な機能として、動画撮影時のデジタルズームやHDR動画撮影、ライブビュー撮影時のサーボAF連写(最大3コマ)などがある。サイズは約W131.9×D77.8×H100.9mm、重量は本体のみで約520g。EOS Kiss X8iとほとんど変わらないコンパクトなボディとなっている。通信機能はWi-FiとNFCをサポートする。そのほか主な仕様をまとめると、マウントがキヤノンEFマウント、撮像素子が有効約2,420万画素・APS-CサイズCMOSセンサー、対応感度がISO100~ISO16000(拡張でISO25600)、シャッター速度が1/4,000~30秒、ファインダーは視野率が約95%、倍率が約0.82倍。背面のバリアングル液晶モニターは3型・約104万ドット表示でタッチ操作に対応。付属バッテリーは「LP-E17」で、撮影可能枚数は約440枚(ファインダー撮影、常温時)。
2015年02月06日ローランド ディー. ジー.(ローランドDG)は、同社が東京・大阪・福岡・名古屋に保有するクリエイティブセンターにて2015年2月から3月にかけて、同社の3Dプリンタ/切削加工機「monoFabシリーズ」や各種加工機などの説明や、社外のデザイナーによる活用事例、3Dプリンタのトレンドなどを知ることができる「monoFab Experience Day2」を開催する。開催日時は東京会場が2015年2月17日の10:00~17:00、大阪会場が同2月24日の10:00~17:00、福岡会場が同3月06日の10:00~17:00、名古屋会場が同3月13日の10:00~17:00となっている。また、東京会場では14:00~15:00のスケジュールで、富士通デザインを講師に迎え、デザインの現場でデザイナーが抱える日々の課題をmonoFabの活用で解決した複数の事例の紹介を行う参加費無料のセミナー「デザインの現場におけるmonoFab 活用事例の紹介」が開催される(定員30名)ほか、15:30~16:30のスケジュールで、ケイズデザインラボの代表取締役社長である原雄司氏が、3Dデジタル技術の将来展望と具体的な可能性、そして同社独自技術「D3テクスチャー」の特性について語る参加費無料のセミナー「3Dプリンターブームの実際と、少し先の未来」も開催される(定員30名)。ちなみに、他の3会場では、東京会場での講演風景を録画した動画が、14:00~15:00の時間帯に放映される予定だという。さらに、各会場ともに、10:00~12:00、13:00~15:0015:00~17:00の3回に分けて各回2名ずつ(合計6名)、3Dプリンタと切削加工機それぞれの特徴やメリットのサンプルを交えた説明に加え、各機種のベンチマークを無料で実施できる「3D相談会」も開催される。なお、各会場ともに参加費は無料。申し込み方法は同社Webサイトにアクセスし、参加したいセミナーを選択する形となっている。○「monoFab Experience Day2」東京会場日時:2015年 2月 17日(火) 10:00~17:00会場:ローランド ディー.ジー.東京クリエイティブセンター(東京都港区浜松町1-18-16 住友浜松町ビル1F)参加費:無料(事前登録制)大阪会場日時:2015年 2月 24日(火) 10:00~17:00会場:ローランド ディー.ジー.大阪クリエイティブセンター(大阪府大阪市淀川区宮原4丁目1-14 住友生命 新大阪北ビル1F)参加費:無料(事前登録制)福岡会場日時:2015年 3月 6日(金) 10:00~17:00会場:ローランド ディー.ジー.福岡クリエイティブセンター(福岡県福岡市博多区博多駅東1-9-11 大成博多駅東ビル1F)参加費:無料(事前登録制)名古屋会場日時:2015年 3月 6日(金) 10:00~17:00会場:ローランド ディー.ジー.名古屋クリエイティブセンター(愛知県名古屋市中区錦2-15-15 豊島ビル1F)参加費:無料(事前登録制)各会場の申込みは同社Webサイトにて実施
2015年02月05日オリエンタルランドは2月2日、事前に「マルチデーパスポート」を購入した人を対象に、「ディズニー・イースター」の2つの体験プログラムを楽しめる特典プログラム「エッグハント・イン・東京ディズニーランド&ボンネットスタンプラリー・イン・東京ディズニーシー」(税込800円)の販売をスタートした。「ディズニー・イースター」は、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーで4月2日~6月23日に行われる期間限定プログラム。同特典プログラムでは、東京ディズニーランドの「エッグハント・イン・東京ディズニーランド」と東京ディズニーシーの「ボンネットスタンプラリー・イン・東京ディズニーシー」を体験できる。同特典は、2~4日間連続で各パークに入場できるマルチデーパスポートの購入者を対象に販売される。販売期間は6月22日までで、6月22日が来園初日となるパスポートまでが対象。東京ディズニーランドの「エッグハント・イン・東京ディズニーランド」は、専用マップに書かれたヒントをもとに、パーク内に隠された"イースターエッグ"を探してパークを周遊するラリー形式の体験プログラム。タマゴにはさまざまなディズニーキャラクターが描かれており、初登場のオラフ(「アナと雪の女王」)などを含めて40種類以上の"イースターエッグ"が登場するとのこと。東京ディズニーシーの「ボンネットスタンプラリー・イン・東京ディズニーシー」は、コスチュームに合わせてデザインされたボンネット(華やかな装飾を施した帽子)や、ボンネット風の飾りが付いたハットを着用したキャストを見つけてスタンプを押してもらうプログラム。メディテレーニアンハーバーやアメリカンウォーターフロントの一部の施設で実施する。なお、同プログラムはパークでは販売せず、特典プログラム限定となる。どちらの特典プログラムも、クリアするとゴールにてオリジナルグッズがもらえるという。販売は主な旅行会社か、東京ディズニーリゾート・オンライン予約・購入サイトにて。(C)Disney
2015年02月04日●軽量化されたカーボンモノコックボディ○「D5300」より30g軽量化されたカーボンモノコックボディ入門機という言葉からイメージするのは、まず上級より性能が劣る。さらに機能を省いて簡略化、それでコストダウンした買いやすいハイコスパモデル。しかし、ニコンは違う。入門機にもカメラとして必要な機能は全て搭載、上級機になかった新機能も積極的に搭載するという姿勢を貫いている。今回、紹介する「D5500」はニコンDXフォーマット(APS-Cサイズに相当)センサー搭載機で、「D7100」と「D3300」の間を埋める役割を果たす。限りなく中級機に近い入門機と言える。私の仕事カメラが「D7000」なので、どこまで違うのかのが個人的にも気になるのだ。○スリムでディープなグリップがいい!まず、ボディは「D5300」で採用されたカーボンモノコックボディが継承されている。正確に言えばカーボンファイバー入りの強化プラスチックなのだが、カッコイイので略してカーボンモノコックと呼びたい。「D5300」よりボディの厚みを減らすことで、60gの軽量化を果たし、バッテリー込みで約470gを実現。しかもバッテリー寿命は長くなっている。バリアングル方式液晶モニター搭載一眼レフで世界最小最軽量だという。キットの標準ズームレンズを付けても重さ約665gしかない。「D7100」はボディだけで重さ約765gなので、撮影時に首から下げると「D5500」の軽さに驚く。さらにボディが薄くなったことで必然的にグリップの奥行きが増した。ニコンの一眼レフはグリップが浅めだったのだが、本機は深くなって非常に握りやすい。特に手の大きな男性にはありがたい改良だ。キットのズームレンズは沈胴式と呼べばいいのだろうか、ロックボタンを解除すると全長が伸びて、撮影態勢になる仕組みだ。収納時は短く、撮影時は広角端でも望遠端でもほとんど長さは変わらず伸びきった状態になる。撮影モードダイヤルで「EFFECT」を選択すると、10種類のデジタルフィルター的な効果が得られる。D5500では極彩色、ポップ、フォトイラストの3種類が新たに加えられた。「SCENE」では撮影シーンに応じた16種類のモードが選べる。迷った場合はオートにしておけば、自動的にシーンが選択される。このモードセレクターはスッキリして使いやすいと思った。●タッチでAFはやっぱり便利だった!○タッチでAFはやっぱり便利だった!「D5500」注目の新機能は、ニコンの一眼レフに初めて採用されたタッチパネルモニターである。タッチで操作できるのは、メニュー設定、info画面、ライブビュー撮影画面と再生画面である。私が「D7000」にも欲しいと思ったのは、ライブビュー撮影時にタッチでAFの位置を決める機能、そして絞りやシャッター速度を変える機能だ。特にマクロ撮影時にタッチでピント位置を決めて、プラスボタンで拡大表示というのがいい。再生画面をフリックして画像を送ったり、ピンチアウトで拡大などもできる。さらに液晶モニター自体をスイッチに見立てて指をスライドさせることで、設定が変更できるユニークな機能「タッチFn」が鳴り物入りで登場した。これらの新しい操作スタイルは私の好みには合わなかったが、スマホからのステップアップユーザーには歓迎されるかもしれない。●ローパスレスセンサーと「EXPEED 4」で撮った○ローパスレスセンサーと「EXPEED 4」で撮った「D5500」のファインダーは視野率95%、倍率0.82倍のペンタミラーを採用。この部分はまだ「D7000」のほうがすぐれており、「D5500」をのぞくとまわりの黒枠の部分が広く感じる。ファインダーの見え味は写真の画質には無関係だが、気になる人もいるだろう。AFはフォーカスポイントが39点と多く、気分よく使える。AFの速度はズームキットの「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II」では素早く動いてストレスを感じさせないが、普段から使っている「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」では、それよりちょっと速度が遅くなった。撮像素子は2416万画素ローパスレスのCMOSセンサーで、画像処理エンジンは「EXPEED 4」が搭載されている。連写は約5コマ/秒、静音撮影、インターバル撮影、HDR機能も搭載。GPSが非搭載となったが、Wi-Fi機能は搭載されている。「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II」の広角側は27mm相当、望遠側は82.5mm相当となる(ともに35mm判換算)。多くのスマホのレンズが28mm相当なので、広角側で違和感なく撮影できるが、できればもう少し広い画角がほしいところだ。望遠側は80mm以上あるので絞り開放にすれば、それなりにボケる。約195gと驚くほど軽いが、そのコンパクトさからは想像できないほど写りはまともである。望遠も広角もシャープになりすぎず、家族のポートレートなどに最適だと思った。高感度はISO25600まで使えるが、私が普段使うなら、ISO1600か3200が許容範囲かなと感じた。また、暗いシーンではAFが迷うことが多かったが、これはキットレンズの開放絞り値が暗いのが原因かもしれない。結論として「D5500」は、必要十分な性能を備え、タッチパネルなどの新機能も搭載したハイコスパなお買い得モデルである。一眼レフをこれから使いこなしたいというビギナーと、毎日のように一眼レフを使っているけどそろそろボディが重いのは勘弁と思っている人に使ってほしい。グリップが細身でタッチパネルが使えるので、女性にも自信を持ってオススメできる。
2015年02月03日丸紅情報システムズ(MSYS)は2月3日、3Dプリンタによる医療向け3Dモデルを造形する受託サービス「メディカル3Dモデル造形サービス」を開始すると発表した。同サービスは、CTやMRIなどの患者の医療データを3Dプリンタによって立体的に再現し、臓器や血管、骨などの形状や質感までを可視化、可触化した3Dモデルを製作するというもの。3Dプリンタを用いることで複雑な形状でも一体構造で造形することができ、型を製作する必要もないため、3Dモデルの製造期間の短縮・コスト削減を実現する。医療現場において3Dモデルを活用することは、医師にとっては術前計画の効率化が望めるほか、患者とその家族とって病態の理解の助けとなることが期待される。MSYSは今後3年間で、売り上げ総額1億円を目指すとしている。
2015年02月03日●「MakerBot」を体験! 3Dプリンティングの可能性を広げる「シンギバース」の魅力とは累計出荷台数7万台以上を誇る「MakerBot」は、今年発売された新機種で第5世代目を迎えるパーソナル3Dプリンティングブランドだ。通常のデスクトップ型に加え、コンパクトなミニモデルもラインナップしており、より使いやすく進化を遂げている。USB、Wi-Fi接続、内蔵カメラなどの機能を供えるなど、5世代目らしく熟成されたモデルとなっているのだ。そんな「MakerBot」の最新機種とエコシステムを実体験できるワークショップが、株式会社ストラタシス・ジャパンにて毎週金曜日に開催されているという。急速に進化し続ける3Dプリンタの世界。その最新事情を取材した。○「MakerBot」とは何か金曜日の15時。MakerBot製品を販売する株式会社ストラタシス・ジャパンのイノベーションセンターに5名の男女が集まった。彼らが参加するのは、同社が開催する3Dプリンティング入門のワークショップだ。3Dプリンタとは、紙に印刷する通常のプリンタとは異なり、3Dデータをもとに立体物をつくりだすことができる機械のこと。ここ数年間、その市場規模は毎年爆発的に増加しており、世界的なムーブメントを巻き起こしている。ブームの中心は欧米だが、日本でも3Dプリンタブームは少しずつ広がりを見せている。業界を牽引するのは「MakerBot」。2009年にニューヨークで設立され、現在はストラタシス傘下。パーソナル3Dプリンティングマーケットの成長をリードしている。「MakerBot」の「Replicator」そのものは3Dプリンタ、すなわちハードウェア(機械)である。しかし、筆者のような3Dプリンタビギナーにとって、いきなり機械だけを渡されて放り出されるのはハードルが高い。3Dプリンタをどう使えばいいのか、そもそも3Dプリンタが生活のどんな場面で役立つのかわからないからだ。そこで同社が用意しているのが、3Dプリンタ「Replicator」をはじめとするMakerBotのエコシステム。すなわち、「Replicator」をコントロールするためのアプリ(ソフトウェア)、ユーザーからの疑問や要望を受け付けるサポートセンター、そしてもっとも重要なコミュニティサイト「シンギバース(Thingiverse)」である。また、3Dモデルやコレクションの購入も行える「MakerBotデジタルストア」にも注目だ。ストアでは、シンプルな小物や、複雑な造詣のオブジェを始め、誰もが知るキャラクターをテーマにしたものなど、多種多様なデザインモデルが用意されている。魅力的なプリントや、自身でペイント可能な3Dモデル、コレクションを選んで購入することができるようになっている。○3Dデータが豊富にそろうコミュニティサービス「シンギバース」中でも、もっとも重要なのが「シンギバース」。いわば3Dプリンタ愛好家が集まるSNSともいうべきサービスだ。世界中のクリエイターが3Dプリンタのデータをアップロードしており、他のユーザーはこれを自由にダウンロードして使うことができる。これならもう、3Dプリンタを買ったはいいけれど、何に使えばいいかわからない……なんてこともなくなるわけだ。ちなみに気に入った作品に手を加えて再アップロードする、いわゆる「二次創作」も認められている。現在、アップされているデータ数は、なんと21万8000点以上(2014年Q3現在)。現在も急速なペースで数を増やしているという。アップロードされている3Dデータは実に多種多様だ。フィギュアやアクセサリ、ホビー、スマートフォンケース、雑貨、インテリア。変わったところだと、スノーボードやヘルメットなんてものもある。「こんなのまで作れるの!?」と驚いてしまうようなハイクオリティな作品も珍しくなく、カラフルでポップな色合いは眺めているだけでも楽しい。シンギバースはいわばネット上のホームセンターであり、アパレルショップであり、インテリアショップでもある。しかも、量産コストを考えずにクリエイターが自由な発想で制作した、とびきりクオリティの高い作品が手に入る夢のような場所なのだ。ユーザーにはプロのデザイナーもいれば、アマチュアクリエイターもいる。自分がアップロードしたインテリアが北欧の家庭に飾られているかもしれないし、その逆もありうる。気に入った作品にはコメントを残したり、仮に言葉が通じなくても、"お気に入り"ボタンを押して応援したりすることもできる。国籍も年齢も性別も関係なく、3Dプリントを通じて世界とつながれるのがシンギバースの最大の魅力だ。●シンギバースとデスクトップアプリを使って3Dプリントに挑戦○シンギバースとデスクトップアプリを使って3Dプリントに挑戦今回のワークショップでは、実際に3Dデータを使って、プリンティングの一連の流れを体験した。使用する3Dプリンタは、「Replicator」の第5世代モデルだ。プロフェッショナル仕様の「MAKERBOT REPLICATOR Z18」、デスクトップ型の「MAKERBOT REPLICATOR」、コンパクトで自宅にも設置しやすい「MAKERBOT REPLICATOR MINI」がラインナップされている。まずは、シンギバースにアクセス。用意していただいたアカウントでログインし、今回プリントするデータを探す。今年は未年ということで、「sheep」で検索すると……出てくる出てくる!羊をモチーフにした個性豊かな3Dデータが大量に表示された。シンギバースに投稿される作品は、クリエイターが集まる他のコミュニティがそうであるように、季節など時期的な影響を強く受けるという。たとえばクリスマスが近くなればオーナメントが増えるし、iPhoneが発売されるとケースなどアクセサリ類が増えるといった具合だ。そうした"流れ"を考えて歩いてみると、シンギバースとMakerBotの世界がもっと楽しくなりそうだと感じた。さて、今回はsheepで検索された中から、かわいらしくデフォルメされた羊のフィギュア「Wooly Sheep」を選択した。データをダウンロードし、デスクトップアプリを起動する。シンギバースとデスクトップアプリは現在、英語のみ。ただし、単語は平易だし、何よりビジュアルがメインなので、英語力に自信がなくてもさほど問題はなさそうだ。デスクトップアプリでは、ダウンロードした3Dデータの調整を行うことができる。今回は仕上がり具合を「スタンダード」に設定。ここで「High(高品質)」を選ぶと、ディテールがさらに細かく仕上がるが、その分、時間がかかってしまう。「Low(低品質)」はその逆だ。諸々の設定を終わらせたら、いよいよプリントに移る。プリンタにはUSBメモリなどを利用するか、Wi-Fi接続でデータを送信することができる。壁際に設置された第5世代「MakerBot」の周りにセミナー受講生が集まり、USBメモリを挿入する。MakerBotがデータを読み取ったら、ボタンを押すだけでプリントがスタートする。操作に迷うことはない。通常のプリンタと同じレベルの手軽さだ。MakerBot内にあらかじめセットしておいたフィラメント(樹脂)が高熱で溶解し、3Dデータに従って羊のフィギュアが形づくられていく。目の前で立体物ができあがっていく様は、2D印刷とはまったく違う不思議な魅力がある。プリントにはそれなりの時間がかかるため、今回のセミナーでは完成を見届けることはできなかったが、MakerBotのエコシステムと3Dプリンティングの魅力は十分に知ることができた。今のところ、3Dプリンタの素材は樹脂のみとなっているが、MakerBotによると近い将来、違う素材をフィラメントに練り込むことで、金属や樹などの質感を表現できるようになるという。そうなれば、3Dプリンティングの可能性がより一層広がるに違いない。筐体が大きく高価な業務用しかなかった数年前と比べて、よりコンパクト、高性能、低価格化が進んだ3Dプリンタ。もしかすると、近い将来のネットショッピングでは、3Dデータを購入して自宅でプリントするのが当たり前――なんて時代が来るのかもしれない。
2015年02月03日今秋、俳優集団D-BOYSによる舞台、Dステ17th公演『夕陽伝』が東京・サンシャイン劇場、大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される事が決定。同作の脚本は末満健一、演出は岡村俊一が務める。今回上演決定にあたり、主演の瀬戸康史は次のようなコメントを寄せている。「役者として10年。この節目となる年に今作に出会い、自分達が主体となってつくるDステに3年ぶりに出演する事に何か意味があるように感じますし、同時に責任も感じています。脚本の末満健一さん、演出の岡村俊一さんとは初めてご一緒しますし、役者陣も芝居に熱い、曲者揃いなので楽しみです。そして今作は、今、この時代を生きる僕ら、そして観客の皆さまの心に響くメッセージがつまった作品になると確信しています。是非、作品や登場人物から溢れでる想いを感じに来て下さい」(瀬戸康史)■Dステ17th「夕陽伝」日程:2015年 秋【東京公演】サンシャイン劇場【大阪公演】森ノ宮ピロティホール出演:瀬戸康史 / 遠藤雄弥 / 鈴木裕樹 / 高橋龍輝 / 荒井敦史 / 池岡亮介 / 前山剛久 / 宮崎秋人 …and more!※宮崎秋人の「崎」は正式には旧字。「大」が「立」になります。
2015年02月02日●日本限定ハイエンド3Dプリンタから話題の義手まで2015年1月28日~30日にかけて東京ビッグサイトにて「3D Printing 2015 Additive Manufacturing Technology Exhibition」が開催された。今回が初めての開催となる同展示会では個人用のエントリーモデルから工業用のハイエンドまでさまざまな3D造形技術・サービスが集結した。本稿ではその模様の一部をご紹介する。○日本限定の2機種を展示大手3Dプリンタメーカーのストラタシスは日本限定モデルの「Objet30 Prime」と「Objet Eden 260VS」の2機種がメインの展示となった。また、MakerBotの個人向け3Dプリンタも同時に展示されていた。「Objet30 Prime」はデスクトップサイズのPolyjet方式3Dプリンタで、最小積層厚14μmを実現したほか、材料にゴムライク樹脂や生体適合材料などが加わり計12種類の材料が利用可能となった。「Objet Eden 260VS」の特徴は水溶性サポートが選択可能となった点で、複雑な形状の造形モデルでも、サポートを簡単に除去することができる。○ローランドDG初の3Dプリンタが登場ローランド ディー.ジー.(ローランドDG)は「デスクトップ・ファブリケーション」をコンセプトとするmonofabシリーズの3Dプリンタ「ARM-10」と切削加工機「SRM-20」を出展した。「ARM-10」は切削加工機で知られていた同社にとってはじめての3Dプリンタとして注目を集めている製品で、光造形方式を採用している。一方の「SRM-20」は2000年に発売した「MDX-15/20」の後継機にあたるもので、切削スピードが2倍に向上したほか、プリント基板の制作も実現した。○CMにも登場するスタイリッシュな義手DMM.comは、昨年11月に同社が秋葉原で開設したものづくり拠点「DMM.make AKIBA」に入居するイクシーとCerevoの製品を出展。イクシーの「handiii」は、手を失ってしまった人が残っている腕の電気信号を介して直感的に操作できる義手。ビートたけしが出演する「DMM.make AKIBA」のCMにも登場する。Cerevoの「XON snow-1」は、スノーボードとブーツを固定するバインディングにセンサーなどを搭載し、滑走中のボードの状態やルートを記録できるというもの。今年初頭に開催された2015 International CESでも大きな注目を集めた。●当サイトでおなじみの2社も出展○ネットでたのめる3次元造形サービスオンデマンドで切削加工および射出成型によるパーツの試作や小ロット制作を受託しているプロトラブスも出展。3D CADファイルを同社のウェブサイトにアップロードすれば、平均3時間で見積もりの取得、発注まで行うことができる。ちなみに当サイトでは、同社のトーマス・パン社長がものづくりに関るさまざまな人に出会い、意見を交わす「対談! 日本のものづくり - プロトラブズが国内有識者と探る」が絶賛連載中だ。○大田区の工場で作られた3Dプリンタ大田区の工場で3Dプリンタを開発・販売しているスマイルリンクは同社のパーソナル3Dプリンタ「DS.1000」を展示。写真を撮影するのを失念してしまったのだが、同社は最近、人体の3Dデータが取れるボディースキャナの取り扱いおよびプリントサービスを開始しており、その設備も展示されていた。同社の大林万利子社長に連載していただいている「ゼロからわかる3Dプリンタ」ではFDM方式の3Dプリンタの仕組みや、簡単な3Dデータの作り方が紹介されており、これから3Dプリンタの導入を考えている方におススメだ。○日本産業界の英知が集結最後にご紹介したいのが、技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構(TRAFAM)。同機構は日本のものづくり産業がグロバール市場で持続的かつ発展的な競争力を維持するために、「次世代型産業用3Dプリンタ技術開発」と「超精密三次元造形システム技術開発」を目的に、近畿大学、東北大学、産業技術総合研究所、企業27社が参画し、2014年4月に設立された。「次世代型産業用3Dプリンタ技術開発」では三次元積層造形技術や金属などの粉体材料の多様化・高機能複合化などの技術開発に加え、世界最高水準の造形速度と精度を有する金属用3Dプリンタを完成させ、2019年末までに販売することを目指している。また、「超精密三次元造形システム技術開発」では、2018年度からの販売を目指し、鋳型用砂材料を高速で積層造形する三次元砂型積層造型装置の開発に取り組んでいる。
2015年02月02日バンダイの展開するフィギュアシリーズ「D-Arts」より、『D-Arts メタルガルルモン -Original Designer’s Edition-』の予約受付が、バンダイの公式ショッピングサイト「プレミアムバンダイ」にてスタートしている。2015年7月発送予定で、価格は5,400円(税込)。「メタルガルルモン」は、昨年で放送15周年を迎えた『デジタルモンスター』シリーズのTVアニメ第1作『デジモンアドベンチャー』に登場する「ガルルモン」が、全身を生体金属クロンデジゾイドメタルで機械化し、ミサイルやマシンガンを内蔵したサイボーグ型デジモン。本商品は、多数の商品化要望の声を受けて、2013年6月に「プレミアムバンダイ」限定商品として立体化された『D-Arts メタルガルルモン』のスペシャルカラー版で、現在では入手が難しくなっていた『メタルガルルモン』を手に入れるチャンスとなる。『S.H.Figuarts メタルガルルモン -Original Designer’s Edition-』は、『D-Arts メタルガルルモン』と比較すると、やや深みが増したメタリック調のカラーに。設定上の金属箇所にもメタリック塗装を施し、硬質な質感を再現。飛行ポーズを始めとするアクションも自由自在に楽しむことができる。セット内容は本体に加え、コキュートスブレス再現パーツ、飛行時羽パーツ、ミサイル、魂STAGE(別売)用ジョイントパーツ。商品価格は5,400円(税込)で、予約締切は後日商品ページにてアナウンス。商品の発送は、2015年7月を予定している。(C)本郷あきよし・東映アニメーション
2015年01月31日前回 は、家計簿なしでも家計管理ができるP.D.C.A法の概要についてお話ししました。今回は具体的な方法をお伝えしていきます。■家計簿なしで家計管理、P.D.C.A法4つのステップ1.Plan(計画):ビジョン・計画の策定ここで重要なのは将来の見通しを立てることです。表1を参考に、未来の年単位の時系列で今後の収支を予測した表を作成し、子供の受験や入学といった教育関連、住宅の購入やリフォーム、そのほか金額の大きなお買い物などの予定を書き込みます。年号の下に家族の年齢を入れると、イメージがわきやすくなります。最終的には老後までのプランを作るのがおすすめですが、まずは自分が気になっている時期(たとえば、子どもの独立まで)のものを作ってみましょう。おそらく、プランを作った段階で、「今の貯蓄ペースでは、ライフイベントややりたいことを実行するには不足している」といったように、何らかの「ギャップ」を感じるはずです。そうしたら、そのギャップを埋めるための貯蓄額を達成するためには、生活費をどれくらいに抑えればいいのか、その目標を立ててみましょう。ここでは家計簿が苦手な方でも取り組みやすいよう、あえて生活費の項目を細かく分けてはいません。2.Do(実施・実行):計画に沿って実施計画に対して必要となる貯蓄額から、月々の貯蓄ペースを逆算して定めたら、毎月その額を「先によけて」貯める仕組みを作ります。後々調整をしながらサイクルを整えるので、ここで金融商品を吟味する必要はなく、初めは普通預金などで構いません。詳しくは、 「今年こそスッキリ整理! 共働き家計のお金の管理」 を参照してください。そして、残ったお金で1ヵ月間、「ちょっと目標を意識しながら」生活してみましょう。人によってはほんの少し意識を変えただけで嗜好品購入などの無駄使いがなくなることもあります。3.Check(点検・評価):実施が計画に沿っているかどうかを確認1ヵ月経った時点で、使った生活費をざっくり計算します。もし、その時点で貯蓄した分を取り崩しているような場合は、貯蓄の計画に無理のある可能性があるので、次のActに進み、分析します。計画に沿っていればそのまま1ヵ月ごとに集計し続けます。4.Act(処置・改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて処置もし、プランと実態がかけ離れている場合は、以下の点をチェックしてみましょう。1)固定費(住宅ローン・車の所有・携帯電話やプロバイダのプラン料金・保険料など)を見直すことはできるか。2)買い物のときに「これって無駄遣い?」と不安になるような出費がないか。3)ライフイベントの目標の優先順位によって、額や時期を調整可能か。4)収入を増やすことやリタイアの時期を延長することは可能か。5)運用を取り入れることで貯蓄ペースを上げることはできるか。これらを取り入れた上で、ステップの1番目のPlanからサイクルを継続します。1)や5)については、ファイナンシャル・プランナーに相談するのもおすすめですが、もちろん自分で考えるとしても、行き当たりばったりの節約や運用を行うよりは、プランを作って考えたほうが、効果的なアイディアを思いつくためのアンテナが立つはずです。家計簿に比べて日々の労力は少ないのですが、定期的にP.D.C.Aのサイクルを意識することでちゃんと効果が出るのがこの方法のよいところです。まずは未来を具体的にイメージすることから始めてみましょう!
2015年01月31日ボンサイラボは29日、ドイツ・ニュルンベルクで開催中のトイフェア「Spielwaren messe」にて、安全面に配慮し玩具市場にフォーカスした3Dプリンタ「BS TOY(ビーエス・トイ)」を発表した。販売開始は2015年末を予定。「BS TOY」は、筐体サイズが20cmのキューブ型、重さ約2kgという小型で安全面に配慮したデザインの小型3Dプリンタ。コンパクトな筐体ながらも、13cm(幅)×12.5cm(奥行)×10cm(高さ)という造形サイズを実現している。また、熱融解方式の3Dプリンタはフィラメント材料を200℃前後で融解させるのが一般的だが、同社のパートナー企業である米Polymakrが「BS TOY」向けに開発した、通常の半分以下の80℃という低温で造形できる新素材フィラメント「LT80」(Low Temperature)を使用することで、安全かつ仕上がりが軟らかで強度も高く、生物分解性で環境にも配慮され、米国FDA認可の原材料により子どもにも安全の造形物を作成することが可能となっている。ちなみに同社は、130℃で造形ができる「LT130」も参考出品しており、今後の商品化に向けて改良していくとしている。なお、現段階では無色のみだが、発売時にはカラーバリエーションも用意するとのことだ。このほかの「BS TOY」の仕様として、ノズル径が0.4mm標準(0.2mm~0.5mmの全4種類)、積層ピッチ0.1mm推奨。主要部品はすべて日本製を使用し、機械精度にもこだわった"ジャパン・クオリティ"だとしている。ちなみに「BS TOY」は「LT80」のほかに、通常のフィラメントも使用できる。なお、1月30日まで東京都・有明の東京ビッグサイトで開催中の「3D Printing 2015」会場内にある3Dプリンター振興協議会ブース内において、「TL80」ならびに「TL130」のデモを実施している。
2015年01月29日4月18日(土)に公開される『ドラゴンボールZ』の劇場版最新作『ドラゴンボールZ 復活の「F」』がIMAXデジタルシアターで3D上映されることが発表された。前作『DRAGON BALL Z 神と神』もIMAXシアターで上映されたが、本作は日本映画史上初となる3Dで上映される。その他の写真『ドラゴンボールZ…』は、鳥山明が原作だけでなく、脚本とキャラクターデザインを務め、悟空と仲間たちの前に立ちはだかる復活を遂げた最強最悪の敵フリーザとの戦いを描く。鳥山明自身が「すさまじい対戦」と太鼓判を押す本作が、IMAX3Dでどのような“神次元バトル”を見せてくれるのか期待が高まる。『ドラゴンボールZ復活の「F」』4月18日(土)公開
2015年01月28日D2Cは1月23日、同社が提供するeラーニングソリューション「ALFLearning(アルフラーニング)」において、iOS/Android専用のスマートフォンアプリの提供を開始したと発表した。アプリは、スマートフォンでeラーニングを受講するために最適化されたツール。受講者は、アプリ上からALFLearningに保存された動画の中から視聴したい動画を検索/再生し、eラーニングを受講できる。また、リアルタイムに講師の授業を閲覧する「Live授業」、電子書籍ドキュメントを共有する「図書館」、受講者が撮影した写真や動画を提出する「課題」など、多彩な機能を搭載する。さらに、学習の理解度を確認するための「テスト」機能を新たに実装。動画や資料、テキストを組み合わせて簡単に問題をアプリ上から作成できる。ALFLearningの料金は、初期費用が10万円、ビデオ授業が5万5000円~、ライブ授業が10万円~となっている。
2015年01月27日チームラボは、3Dプリンタを利用してオリジナルのスマホケースを製作・購入可能なKDDIのWebサービス「3D PRINT LAB.」の制作を担当したことを発表した。利用料金は3,980円 (税抜・送料込、一律料金)。「3D PRINT LAB.」は、 Webブラウザ上でデザインしたスマホケースを高性能3Dプリンタで造形し、 約2週間で注文者が指定した住所へ届けるサービス。 同サービスの制作は、チームラボとDMM.comの「DMM.make 3Dプリント」が連携して行っており、チームラボはサービス企画や3Dエンジン設計、システム構築を担当。 スマホケースの造形は「DMM.make 3Dプリント」にて行い、ベースとなるスマホケースのデザインは、PRODUCT DESIGN CENTER代表/プロダクトデザイナーの鈴木啓太氏が手がけた。また、同サービスでは、好みのベースデザインやカラ―、 立体スタンプを選んで配置するシンプルな操作でデザインのカスタマイズを行うことができる。選択可能なのは、ベース(5種)、ケースカラー(5色)、立体スタンプ(約80種)。チームラボが開発した3Dエンジンによって、どの立体スタンプを選んでもスマホケースとの隙間も自動で埋められる仕様になっているため、3Dモデリングの知識や経験がないユーザーでも操作可能なものになっているという。そのほか、対応しているスマートフォンの機種は、Androidスマートフォン(isai VL LGV31、Xperia Z3 SOL26、Xperia Z1 SOL23、Xperia UL SOL22、Xperia VL SOL21、HTC J butterfly HTL23)、iPhone 6/iPhone5s/iPhone5/iPhone4S。デザイナー・吉岡徳仁氏が本体デザインを担当した「FirefoxOS Fx0」に関しても、2015年2月下旬より対応予定。なお、 同サービスはPCからのみ利用可能となっており、申し込みにあたってau IDが必要。推奨ブラウザはWindowsの場合、Internet Explorer Ver.11以降、Fire Fox Ver.24以降、Google Chrome Ver.31以降。Mac OSの場合、Safari Ver.6以降となっている。
2015年01月27日XYZプリンティングジャパンは26日、ABS/PLA両対応の2色出力3Dプリンタ「ダヴィンチ 2.0A Duo」を発表した。価格は税込89,800円。家電量販店やネットショップ、同社Webサイトなどで同日より発売する。「ダヴィンチ 2.0A Duo」は、対応素材にABS樹脂のほか、PLA(ポリ乳酸)樹脂にも対応した、2色出力の3Dプリンタ。PLAはABSより堅く、出力中の温度変化による変性が少ないという特徴がある。一方、ABS樹脂はPLAより表面処理や塗装が行いやすいという特徴があり、出力オブジェクトに応じて、素材を選択できるようになった。また、前モデル「ダヴィンチ 2.0 Duo」に続き、デュアルノズルを搭載。2色カラーでの出力に対応する。主な仕様は、印刷方式が熱溶解樹脂積層方式、印刷ヘッド数がデュアル、ヘッド直径が1.75mm、ノズル直径が0.4mm、積層ピッチが0.1/0.2/0.3/0.4mm、最大出力サイズが150×200×200mmなど。インタフェースはUSB 2.0。対応データフォーマットはSTL、XYZ Format(独自)。本体サイズはW468×H510×D558mm、重量は24.5kg。対応OSはWindows 7以降、OS X 10.8以降。なお、「ダヴィンチ 2.0A Duo」の発売にともない、前モデル「ダヴィンチ 2.0 Duo」の販売は終了するが、サポートは継続する。また、「ダヴィンチ 2.0 Duo」ユーザー向けにPLA樹脂対応のバージョンアップを、2月より22,800円(税込、往復送料込)で提供する予定。
2015年01月27日新しい年を迎え本連載も2年目に入りました。大田区3Dプリンタメーカ スマイルリンクの大林万利子です。年が改まり、当社でも3Dプリンタの出力物を飾りエントランスのディスプレイを刷新しました。ちょっとした小物を飾るだけでも雰囲気が変わります。無料の3Dデータがアップされているサイト(図1)もデータが日々充実してきていますので、試してみてはいかがでしょうか。○成人式に3Dボディースキャナ(人体スキャン)当社では人体の3Dデータが取れるボディースキャナの取扱い及びプリントサービス(図2)を始めました。先日の成人式の日に記念としてフルカラー3Dプリントしたのが図3です。これはハイエンドの3Dプリンタで造形したもので、石膏でできています。ターンテーブル上で1分間回ることで全身360度のデータを取ることができます。その後パソコン上でデータを重ね合わせるなどの処理をして、3Dプリンタで出力します。これからは写真だけでなく、フルカラーのフィギュアでカタチを残しておくのも楽しいかもしれません。○「積層ピッチ」と「造形時間」についてさて、今回は沢山のご質問を頂く「積層ピッチ」についてお話しします。パーソナル3Dプリンタの多くはFDM(積層溶解)方式を取っており、「ホットエンド(溶けたプラスチックの出口)の先端からソフトクリームを重ねるように」造形しています(詳細は第1回をご覧ください)。そこでよくお客様からお問合せを頂くのが「積層ピッチ」についてです。積層ピッチとはホットエンドが描く1層の大きさを言います(図4)。当社の3DプリンタDS1000の最少の積層ピッチは0.05mmです。積層ピッチはユーザー側で指定することができます(DS1000の場合0.05mmから0.35の間で設定が可能です)。○積層ピッチを小さくすると時間が・・・例えば私がDS1000の最少積層ピッチである「0.05mm」を指定して積層すると、1mm重ねるために20層重ねる計算になります(1÷0.05=20)。積層ピッチを「0.25」にした場合には、4層ですむことになり(1÷0.25=4)5倍速く造形できることになります(図5)。一般的に積層ピッチを細かくした方がきれいな造形ができますが、一方で造形時間は長くなるという欠点もでてきます(積層ピッチ以外の設定値を固定した場合。実際には吐出量、吐出スピード、中身の詰め具合等によっても造形時間は変化します)。実際に私が使う積層ピッチは殆ど0.1mmか0.25mmです。FDM方式のパーソナル3Dプリンタでは、積層ピッチの調整によって見栄えを改善することはできても、層の縞を完全にみえなくすることは難しいようです。積層方向を変更するなどみなさん造形時に工夫を重ねているようです。3Dプリンタにはデフォルトの値が設定されていますので、まずはそこからスタートして、いろいろ試してみることをお勧めします。今週の28日から東京ビッグサイトにて開催される3D Printing2015に当社もブース出展します。冒頭にご紹介したボディースキャナも体験頂けます。よろしければスマイルリンクブースにてお試しください。次回は3Dプリンタの現状について3D Printing2015の会場の様子を含めてレポートしたいと思います。お楽しみに。
2015年01月27日KDDI、沖縄セルラーは、3Dプリンタを利用したオリジナルスマートフォンケースの作成サービス「3D PRINT LAB.」を27日より提供する。サービス利用料は税別3,980円(送料込)。「3D PRINT LAB.」は、ウェブページ上で利用者がデザインしたスマートフォンケースを3Dプリンタで造形し、指定住所まで届けてくれるサービス。ケースデザインは、5種のベースデザイン、5種のカラー、約80種の立体スタンプを選んで配置し、最短約3分で作ることができる。対応機種はAndroidスマートフォンがisai VL LGV31、Xperia Z3 SOL26、Xperia Z1 SOL23、Xperia UL SOL22、Xperia VL SOL21、HTC J butterfly HTL21の6機種、iPhoneが、iPhone 6/iPhone 5s/iPhone 5/iPhone 4Sの4機種、ほか2月下旬からはFirefoxOS Fx0も対応する。利用にあたってはau IDが必要。パソコンからのみ申込みを受け付ける。パソコンの利用環境はWindowsがInternet Explorer Ver.11以降、Fire Fox Ver.24以降、Google Chrome Ver.31以降。MacがSafari Ver.6以降。決済はauかんたん決済(通信料金合算支払い、クレジット支払いに対応)で行う。納期は注文より2週間以内。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年01月26日KDDI、沖縄セルラーは3Dプリンタを活用してオリジナルのスマホケースの製作・購入ができるサービス「3D PRINT LAB.」を1月27日より提供開始すると発表した。同サービスは、Webページ上で自分でデザインしたスマホケースを、高性能3Dプリンタで造形し、指定した住所で受け取れるというもの。ベースデザイン(5種)、カラー(5色)、立体スタンプ(約80種)を選んで配置するだけで、オリジナルケースを作ることができる。なお、ケースの造形はDMM.comの「DMM.make 3Dプリントサービス連携・API」を利用するほか、ベースとなるスマホケースのデザインは、プロダクトデザイナー・鈴木啓太氏が手掛ける。また、WEB上で3Dデータ作成・デザインができる機能は、チームラボの3Dモデリングエンジンによって実現した。料金は一律3980円(税抜・送料込)で、納期は注文より2週間以内。決済方法はauかんたん決済(「通信料金合算支払い」「クレジット支払い」に対応)となる。
2015年01月26日XYZプリンティングジャパンは、パーソナル3Dプリンタ「ダヴィンチ」シリーズの新モデルとして、2色出力、ABS樹脂、PLA樹脂に対応した「ダヴィンチ 2.0A Duo」の販売を開始した。販売店は、ダヴィンチシリーズを取り扱う家電量販店、ネットショップ、同社Webストアなど。価格は8万9,800円。「ダヴィンチ 2.0A Duo」は、ABS樹脂のほか、PLA(ポリ乳酸)樹脂フィラメントによる出力にも対応した2色出力の3Dプリンタ。PLA樹脂で出力したオブジェクトには、出力中の温度変化による変形が少ないという特徴がある。一方、既存のABS樹脂はPLA樹脂と比較して、表面処理や塗装の面で優れた面があるという。同機種では、出力するオブジェクトの特性に合わせて使用するフィラメントをABS樹脂かPLA樹脂かを選択できるため、例えばスマホケースなど薄いものには温度変化による収縮が少ないPLA樹脂を、模型などの出力後に塗装するものにはABS樹脂を使うといった選択が簡単に行えるということだ。PLA樹脂フィラメントのカートリッジは既存のABS樹脂のものと同型で、ユーザーはフィラメントを交換することで樹脂を変更できる。さらに、「ダヴィンチ 2.0A Duo」は2つの出力ノズルを搭載し、2色のフィラメントを同時に使った出力も可能。これにより、色のコントラストを表現したカラフルなデザインの作品や、最終的には切り取る部分の色を変えてより精巧で完成度に優れた作品づくりが可能となっている。また、従来モデルの「ダヴィンチ 1.0」もしくは「ダヴィンチ 2.0 Duo」のユーザーを対象に、PLA樹脂およびABS樹脂対応プリントヘッドへのバージョンアップサービス「PLA対応バージョンアップサービス」(有料)を、2月よりスタートするという。価格は、ダヴィンチ1.0のPLA対応バージョンアップサービス一式が1万9,800円、ダヴィンチ2.0のPLA対応バージョンアップサービス一式が2万2,800円(ともに往復の送料込、ただし、離島や一部地域は追加送料がかかる場合あり)となっている。なお、ダヴィンチ 2.0A Duoの本体サイズは468mm(幅)×510mm(高さ)×558mm(奥行)、重量は約24.5kg(本体のみ)。印刷方式はFFF/熱溶解フィラメント製法。プリントヘッドはデュアルヘッド(2色)で、ヘッド直径は1.75mm、ノズル直径は0.4mm。積層ピッチは0.1mm / 0.2mm / 0.3mm / 0.4mm。対応ファイルはSTL、XYZフォーマット。最大出力サイズは150mm(幅)×200mm(高さ)×200mm(奥行)。インタフェースはUSB 2.0。対応OSはWindows 7以降、OS X 10.8以降。
2015年01月26日Microchip Technologyは1月23日、3Dジェスチャ検出に機能を絞り込み、簡単にコンシューマおよび組み込み機器の設計に3Dジェスチャ認識機能を追加することができるコントローラ「MGC3030」を発表した。同製品は、無償で提供されているAUREAグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を利用すると、簡単に各種の設定を行うことができる。さらに、汎用ポート(Gesture Port)を利用すると、ホストMCUを使わずにジェスチャ検出機能を実装することが可能な他、同製品の32ビットDSPはリアルタイムでジェスチャ認識を高速処理し、外付けカメラもホストコントローラも使わずに自然な機器操作を実現できる。また、設計プロセスをより簡単にして市場投入までの期間を短縮するため、同製品では「GestIC」ファミリ開発ツールを最大限活用する。例えば、Colibri Gesture Suiteは、「MGC3030」が内蔵する使いやすいジェスチャ機能ソフトウェアライブラリで、人間の手の自然な動きを認識し、機器を直感的かつ快適に操作できる。例えば、機器に触れずにフリックやエアホイールといったジェスチャ、近接検出などでオーディオトラックの変更、ボリュームの調整、バックライトの点灯など、多くの操作を実行できる。このような全てのジェスチャをオンチップで処理できるため、少ない開発労力で魅力的なユーザーインタフェースを実装できる。この他、「GestIC」テクノロジによるプログラマブルな近接検出による自動復帰機能は約100uWの消費電力で動作できるため、消費電力が厳しく制限されるアプリケーションでもジェスチャセンシングを常時有効にできる。また、ユーザーの操作が検出されたらシステムをフルセンシングモードに切り換え、ユーザーがセンシング範囲から離れたら、低消費電力モードに戻すことで消費電力を大きく低減できる。これらの特徴と機能により、低コスト、低労力でジェスチャ検出機能を大量生産製品に組み込むことができるとしている。なお、パッケージは28ピンSSOP。
2015年01月24日ニコンおよびニコンイメージングジャパンは1月20日、デジタル一眼レフカメラ「D750」において、逆光撮影時に不自然なフレアが写り込む事例に対処するため、該当製品の確認方法と無償点検の対応方法を発表した。D750にて、太陽や高輝度の照明など明るい光源が撮影画面の上端付近に位置するシーンを撮影した際に、フレアが不自然な形状で画像に写り込む事例が確認された。この現象が起きる可能性のある製品かどうかは、同社のWebページにて製品番号を入力することで確認できる。該当製品であった場合は、遮光部品の点検・修理、AFセンサーの位置調整を無償で受けられる。なお、点検済みの製品には、下の写真のように底面の三脚ネジ穴に黒丸の識別マークが記されている。
2015年01月22日ドスパラは、W900×D300mmというゲームプレイ向けの大型マウスパッド「DN-12106」を、同社運営の「上海問屋」で販売開始した。価格は999円。同製品は、W900×D300mmという大判のマウスパッド。マウスとキーボード両方を駆使するゲームや、横方向の操作が多いゲームに向いた仕様になっており、マウスパッドを動かしたり、マウスの位置を調整せずプレイできるようになる。布素材に裏面はラバー加工が施されており、丸めて持ち運ぶことも可能。耐久性を考慮して、エッジ部分は丸く縫いこまれている。また、汚れた場合は水洗いすることもできる。光学式、レーザー式のマウスに対応。重量は約530gとなっている。
2015年01月22日ドスパラは、ドスパラは、スマートフォンをマウントし、ステレオペアで作成した3D画像や動画を鑑賞できるヘッドマウント型レンズ「DN-12690」を、同社運営の「上海問屋」で販売開始した。価格は1,599円。同製品は、スマートフォンをマウントし、ステレオペアで作成した画像や動画などを、「平行法」を用いて立体的に観賞可能にするヘッドマウント型レンズである。スマートフォンは、本体のフタ部分を開け、吸盤部分に取り付ける。装着可能なスマートフォンは、液晶ディスプレイが3.5インチ~5.6インチ、本体サイズが縦15×横8cmまでの機種(iPhone 6は装着可、iPhone 6 Plusは装着不可)。ケース部スリットから充電ケーブルやイヤホンなどを接続したままの動画再生もできる(スマートフォンの端子の位置によっては非対応)。また、レンズ幅(間隔)の調節が可能である。本体のサイズはW155×H90×D115mm、重量は135gとなっている。
2015年01月21日革新性、リーダーシップ、卓越した教育に関して、Appleのエコシステムを導入し、模範的な学習環境のビジョンを体現する学校を選定するプログラム"Apple Distinguished Program"に、日本から大阪府東大阪市の近畿大学附属高等学校・中学校が選出された。同プログラムには毎年、世界中から5校が選出されている。マイナビニュースは同校の岡崎忠秀校長らにお話を伺うことができたので、本稿ではその様子をお届けする。──ICT(Information and Communication Technology)教育なるものが人口に膾炙しつつある中、それを取り入れても失敗してしまうという事例も増えているようだ。どう使っていいのか分からない、教員も利用できないような操作性の低いデバイスを採用してしまったなど、ICT教育を導入したはいいものの、現場ではさまざまな問題が生じている。そういった状況下、近畿大学附属高等学校・中学校は、成功事例として、さまざまなメディアで紹介されてきた。まずは学校がどういったビジョンを持って取り組んできたのか、岡崎忠秀校長に伺ってみた。岡崎校長私どもの学校は、生徒というのは未来からの留学生であるという認識でいます。彼らが大学に進学、あるいは社会に出た時にiPadなどのデバイスは必要とされるものであることは間違いありませんから、在学時に使用法を習得し、未来で活躍できるよう送り返す、というスタンスですね。こういった機器を使うことで自ら学ぶという心を芽生えさせ、考えて自分自身を育んでいってほしいという願いもあります。──岡崎校長はまた、以前から「変化」が必要と考えていたという。では、その「変化」は何故、必要だったのだろうか?岡崎校長教育はやはり将来活躍する人間を育てるというのが使命であると考えています。今、自分が生きていくだけでも精一杯な時代ですが、本校では卒業生に、世のため人のために活躍してほしいという想いがあります。これは学園の建学の精神でもあります。──その中でiPadに期待した役割とは何だったのだろう? 何故、iPadを選択したのであろうか?岡崎校長我々の持っているものだけでは限界があると思ったからです。そこでiPadの力を借りない手はないと。教育の常識を覆すだけの力があるという期待もありましたし、実際に導入してみて、生徒たちが自分たちで学ぶ気持ちがどんどん顕在化している、興味の幅も広がっている、そしてなによりも目の輝きが変わってきたと感じました。日本の学校というのは、生徒にとって、どうしてもストレスの場なのですが、iPadを導入してからは、それが一変し、学ぶことの喜びが表れる場になっています。──導入してみて、保護者の反応はどうだったのだろう?岡崎校長入試説明会の段階で情報として発信してますが、保護者の方、特にお父様方は、特にこういったICT教育が必要だと感じられているようです。こういうことをやってくれる学校に預けたいという気持ちが大きいように思われますね。iPadは全員購入してもらっているので、負担はそれなりにあります。が、それ以上のものであるという認識でいてくれてます。──iPadは岡崎校長の発言通り、一人一台、購入しているとのことだ。金銭的な負担ということを考えれば、一台を数人のグループでシェアするという方法もあるが、そうしなかったのは何故だろう? 同校のICT教育推進室・室長の乾武司教諭はこう答える。乾教諭凄く個人的なデバイスじゃないですか? タブレットの面白いのは、アプリを入れていくことで自分に馴染んでいって、個性的なものになっていくところだと思います。楽しい思い出も写真の中に沢山残っていて、辛いテストの点数も残っていて、さらにカスタマイズされることで相棒になっていく、そういった感情が芽生えるのは貸し与えらえたり、共有したりといったことからではないんですね。生iPadで良かったなと思うのは、あのアクセサリーの数ですよね。ケースも色とりどりで、それが個性の一部にもなってます。誰のだか分からなくなるから、最初は本体にマジックで名前書かないといけないかなあなんて話もしていたのですが。自分仕様のiPadを誇らしげに持っているのを見ると、やはり一人一台で正解だったなと思います。──また、岡崎校長はこうコメントしてくれた。岡崎校長携帯電話をグループで使えとは言わないですよね? それと同じですよ。かつて、電話は家の中にあったものですけど、それがパーソナルなものになってますよね。ラジオも家族で聴くものだったのが、トランジスタラジオの登場で個人のものになりました。デスクトップパソコンも今までだと、学校でしか使えなかったですけど、iPadはそれに代わるようになっているのではないかと。時代ともに、変化していっていますよね。──前述の通り、同校は稀有な成功例として、さまざまなメディアで取り上げられている。だが、何を以て成功といえるのだろうか? 今度は森田哲教頭に伺ってみた。森田教頭実は、もう少し定義をしっかりしないといけないなという見方をしております。評価をあまり急がないでほしいというのが正直な気持ちです。偏差値がどれくらい上がりましたか? という質問が結構あるのですが、それが如何に的外れなものか実感する部分がありつつ、今後、日本の教育が変わっていく中での結果は出したいと考えています。ただ、自分で成功だと思っているところもありまして、それは、教員自身も使っていて楽しくなってきているというところです。昨年11月にApple Store心斎橋で、イベントを開催させていただいたのですが、iPadを駆使して授業を進めている先生たちをできるだけ沢山プレゼンできるようにと、無茶なお願いをしたのですね。その時の様子は、教員も活き活きとしてるなという印象でした。自分で考えた授業方法をWebで公開したり、中には本を上梓したりという先生も出てきたりしました。学校を変えるとか、生徒を変えると言っても、まずは教員が変わらないと絶対に無理なんですよね。その点に於いては、この変化が今後の成功の鍵となるようにも思えます。今回、Apple Distinguished Schoolに選ばれたことで、さまざまな教育現場と繋がるようになりましたから、彼らには是非、世界中を飛び回っていってほしいですね。──それぞれの先生たちの取り組みについて、もう少し訊いてみた。また、彼らのサポートはどのような形で行っているのだろう?森田教頭実はiPad導入の際、教員に、授業で必ず使用するようにといった強制はしなかったのですね。インフラさえ整っていれば、いずれは必要に応じて使われるだろうし、便利だと感じられたら後戻りしなくなるので、そこは自由な環境づくりが大事だと考えています。ある先生は、センター試験の問題の解説をするのに、iPadを使うと倍のスピードでできるようになるということに気付かれて、それ以降は、指導のスタイルが変わりましたね。職員室でも誰かが必ず使っているので、お互いに情報や意見の交換はしておりますし、また教員対象の講習会も実施しています。ただ、なんでもかんでもデジタルにすれば良いというわけではないので、ハイブリッドな方法論を取り入れてる先生もおります。今の段階は今の段階で最良の選択をされているのかなという見方をしています。──それでは、実際の授業はどのように行われているのだろうか? 同校は、新たな学習内容を動画などで事前に予習し、教室では生徒同士が協働するなどして理解を深めるという「反転授業」を取り入れていることでも有名であるが。乾教諭反転授業はあくまでも手段のひとつであって、それがキーになっているということではありません。授業を進める中で、反転したい先生は反転している、という案配ですね。先に動画を視聴させて、それを授業時間中に演習させるという、ステレオタイプな反転授業を行っている先生はむしろ少ないと思います。変な縛りをせず、授業の自由度が欲しいなら、講義の部分を前に出しましょうとか、iTunes Uで先に資料を配布し、最初に考えておいて、ディスカッションを授業でやりましょうといったものも反転授業と呼べるのですね。日本の教育界では流派のようなものがあって、そこの方法論に拘束されるような側面があると思いますが、それが生徒にとって意味があるものなのか、生徒に何をさせたいのかという自分の想いがないと、形式的なものに終わってしまいます。──それは恐らく、反転授業に限らず、手法が目的化しないようにすることが肝要であるということなのだろう。その中で、先生たちがやりたいこと、目指しているものは一体何なのか?乾教諭生徒が学校に集まるのが当たり前と思っていたのですが、今は動画を作ってiPadで視聴出来るようにすれば外に出せる、前もって資料も配れる、そうなった時、彼らが教室に集まっている意味を考えなければならなくなります。個人的には生徒が学問に向かって頭を使うということだと思いますが、そのためにこちらがどういう仕掛けを作るのか。そこで、教師という枠の中で事を進めるのに拘りはないんです。生徒たちが世界に広がっていける窓を持っているわけですから、どんどん調べて、互いに意見を交わして、知識を共有できればそれが最善であると。先ほど学校がストレスの場であるという話が出ましたが、そうでなく、皆が集まれる貴重な場所であるという認識になりつつありますね。生徒たちには自分の学校の事を誇らしく語ってほしいです。こんなに面白いところなんだ、と。──こうした学校生活を送っていれば、日々これ驚きであるに違いないが、そこで敢えて、iPad導入後、ビックリしたエピソードがないかどうか訊いてみた。乾教諭いっぱいあります(笑)。最近だと当たり前の光景になってますが、こういうことしたいのだけれど良いアプリないか? と聞くと、二、三日中に生徒が見つけてくれるんですよ。元素記号覚えるのに良いのを探してくれて、ゲームアプリなんですけど、ゲームがそのまま試験範囲なったということがありました。基本的にアプリのインストールは自由にさせてます。ここで制限をかけてしまうと例えば検索する能力にも限界が生まれてしまうのです。学校の中でのインターネットの使用には有害サイトへのフィルタリングをかけてますが、家に帰ってからのポリシーは各家庭に任せています。ただ、それで家庭に責任を転嫁するようなことはせず、きちんとリテラシーを身につけるという指導を行っています。──話を聞いていると、生徒たちの良い意味でのクリエイティビティを養う環境が整備されているという印象を受けるが、その他に、どのような能力が伸びていると感じられるのだろうか?森田教頭プレゼンテーションの能力は確実に上がっていると感じます。僕らの感覚でプレゼンテーションというと、「Keynote」がパッと浮かびますが、彼らはまず「iMovie」ですね、動画です。その動画も「iMovie」に取り込む前に加工するアプリがあって、という具合ですから。iPadを導入してみて、もうひとつ良かったなと思ったのが、今までだったら完全に埋もれてしまったであろう才能が、開花するチャンスができたということなんです。これで評価の物差も変わりましたよ。これまでは勉強できる生徒は評価される、これ一本だけだったのが、iMovieの編集がもの凄く上手かったりとか、様々な局面で自分たちの能力を発揮できるようなステージが出来たのは素晴らしいことではないでしょうか。──なるほど、隠れた才能を発掘するという点でもiPadは大きな役割を果たしているというわけだ。乾教諭が「iPadは多機能であると同時に沢山の評価軸も提示してくれる」と続ける。また、「機動力がノートパソコンとは全然違う」とも指摘する。多機能性と機動力、これを兼ね備えるのはiPadならではだ。同校ではWindowsマシンを使ったカリキュラムも採用しているとのことだが、生徒たちはマウスやキーボードは要らない、iPadのタッチパネルがあれば何でもできる、とも考えているようだ。文化祭でもiPadを活用しているとのことで、生徒たちは準備からなにから殆ど全部、iPadで片付けてしまうらしい。やらされている文化祭から、何をしたい、何が出来る文化祭に変わり、ここでも自主性が発揮されるようになった。岡崎校長は「ICT教育と言うが、私は『ICTT教育』だと考えます。Thinkings Technologyではないかと。考えることで、学ぶことの喜びを見つけていると感じます」とも話してくれた。こうなってくると、今までの生徒と先生の関係も変わっていくのだろう。最後に、ではiPadが教育の現場の風景をどう変えていくと思うかを訊いてみた。森田教頭効率が良くなるというのが一番だと思いますし、どういう風に授業を構築するかという自由度も高くなっていくだろうとも思います。その中で、教員は根源的に教育が何をしたいのかを考えていかないといけないというところで変わっていくのではないでしょうか。こういったテクノロジーが入ってくることによって、常に自身に向けた問い掛けが起き、より良い方向へ向かうのではないかとみています。先ほど、先生たちに世界に出て行ってほしいと言いましたが、エデュケーターたちとやりとりして、その中で最良のものを生徒たちに齎すということになっていってくれたらなあと思います。それまで出来なかったことをやってほしいですね。
2015年01月21日NTTデータエンジニアリングシステムズ(NDES)は1月21日、独EOS製の3Dプリンタの造形トレーニングプログラムの提供を2月1日より開始すると発表した。EOSの3Dプリンタはコンシューマー向けの3Dプリンタとは異なり、最終製品の量産も視野に入れたハイエンドな装置として開発されているため、造形物のデータ設計から造形までをトータルに含めた製造プロセスを確立する必要がある。NDESが提供を開始する造形トレーニングプログラムは、3Dプリンタを活用するための高度なトレーニングと、最終製品の量産を実現するためのアプリケーションコンサルティングまで、ハイエンド3Dプリンタの早期導入を実現するための総合的な内容となる。価格は68万円~で、オンサイトまたは同社のAMデザインラボによる講習で5名まで受講が可能だ。同プログラムの内容は以下の通り。基礎トレーニング内容: 装置の運用に必要な基礎知識と操作方法対象機種: EOS M、EOSINT P3 、EOSINT P7、FORMIGA受講日数: 5日3Dデータ設計手法トレーニング内容: 従来の工法とは異なる、3Dプリンタの利点を生かした設計をするための知識 (設計ルールの学習と造形限界の把握、高度な造形を実現するための留意点と手法、高度なサポート構造体の設計)対応機種: EOS M受講日数: 2日レーザー照射パラメータ設計トレーニング内容: 造形物の物性改良や材料開発に必要なパラーメータの活用法 (パラーメータについての学習、パラメータの編集方法、目的に応じたパラメータ調整に関する知識と検証方法)対応機種: EOS M受講日数: 2日アプリケーションコンサルティング内容: 金属積層造形技術を用いた最終製品の量産を実現するための総合支援サービス (実現可能性の検討、材料開発支援、製品開発支援、品質管理支援など)対応機種: EOS M
2015年01月21日○建築で対象となる3D点群の規模とその目的建築分野ではこうした建築物の3D点群データ化において、「設計」「工事中(施工)」「完成後の保守(補修工事)」「リフォーム」などの各作業段階において、それぞれ個別のメリットが存在します。撮影対象の規模としては、大きく複雑な建築物(所謂ゼネコンが請け負うような、高層ビルやプラント、橋やトンネルなど)に対して、3D点群スキャンの活用が行われることが多いです。その理由ですが、高精度で広範囲を3DスキャンできるLIDAR式スキャナーは、ゼネコンや重工業会社に土木系の測量会社など、この目的に沿った大企業でないとすぐには購入できないような高額な製品であることが普通だからです。そもそも、高精度な計測器とは、使用する人も少ないので、高額であるのが普通ですが(ちなみに筆者の前職の東陽テクニカは計測器の会社でした)。また、広範囲の3Dスキャンが活きるのは大きく複雑な建築物です。複雑な建築物ほど、設計通りのものを現場で作れているかを施工中になるべく小さなコストで確認していきたいので、3D点群データ取得して、デジタルに自動化していくことや、建築中の各途中段階で(例えば鉄骨のみの状態で)データとしてアーカイブしてゆくことが活きてきます。もちろん戸建てを建てる程度の施工でも、デジタル化して3D形状を保存することは当然メリットがありますが、戸建てを建てる程度の工事規模では、配管や、寸法のチェックなどは、人数さえかければ直接できますので、高価格のスキャナーが活きる規模ではないと言えます(注:今後、高精度もしくは中くらいの精度の広範囲3Dスキャンが低価格化してくると、規模が少ない(予算が多くない)工事でも、3D点群化の応用が伸びる可能性はあります。本連載の"第66回"で紹介したMatterportも、この低価格化を狙うものと言えます)。こうしたスキャナーで3D計測すれば、建築物の構造や寸法(各点のカラーも取れるので色合いも)をデジタルに保存することができるますので、設計図が3D CADで作成してある建築物であるものであれば、その設計図の3D CADデータとの(形状同士の)比較がそのままできます。画像での処理とは違い、点群は実スケールそのものでデータを取得できるので、なおさらこういった設計図と実際の建築物の比較が容易です。当然ながら部分的な寸法を測りたい場合も、その場で実物の長さや幅などの寸法を測るわけではなく、複雑な形をした対象でも、その形のままの形状をデジタル的にとらえていくことが可能です(この話はKinectなどの安価なデプスセンサーでも同様の話です)。点群データは対象のボリュームや形そのものを撮影できているので、丸いものでもそのままの形をデータ化して、その体積を計算することも可能です。また、撮影した3D点群をメッシュデータ化できるソフトウェアを活用すれば、スキャンしたデータから綺麗な3D CADデータを(半自動的もしくは自動的に)作成し、その3D化された街並みや環境の中を仮想的に探索することができますし、一方で、メッシュ化したデータを3Dプリンタで出力して模型の代わりに使用することもできます (注:綺麗な欠けの無いメッシュデータを点群から自動で作ることがいつもできるとは限りません。複雑な形状の場合は特にですが、3Dプリントするためにはメッシュ化して以降も手作業でプリントできる形状にまで編集する必要も発生します)。これらのソフトウェア的な処理による活用については、3Dスキャン技術の導入紹介が一通り済んで以降紹介していきます。林 昌希(はやし まさき)慶應義塾大学大学院 理工学研究科、博士課程。チームスポーツ映像解析プロジェクトにおいて、動画からの選手の姿勢の推定、およびその姿勢情報を用いた選手の行動認識の研究に取り組み中。(所属研究室が得意とする)コンピュータビジョン技術によって、人間の振る舞いや属性を機械学習・パターン認識により計算機で理解する「ヒューマンセンシング技術」全般に明るい。技術商社でエンジニアをしていたこともあり、海外のIT事情にも詳しい一方、デプスセンサ等で撮影した実世界の3D点群データの活用を推進するための「Point Cloud コンソーシアム」での活動など、3Dコンピュータビジョンのビジネスでの普及にも力を入れている。また、有料メルマガ「DERiVE メルマガ 別館」では、コンピュータビジョン・機械学習の初~中級者のエンジニア向けの、他人と大きな差がつく情報やアイデアを発信中(メルマガでは、わかりやすい理論や使いどころの解説込みの、OpenCVの初心者向け連載なども展開中)。翻訳書に「コンピュータビジョン アルゴリズムと応用 (3章前半担当)」。
2015年01月20日JSRは1月19日、3Dプリンタ用フィラメント材料「FABRIAL」シリーズの第1弾として、PLA系で強靭さを高めた「FABRIAL Pシリーズ」の販売を開始すると発表した。フィラメントとは熱溶解積層方式の3Dプリンタで使用する樹脂材料。熱溶解積層方式の3Dプリンタは工業用途から個人用まで幅広く展開されており、主にPLA系やABS系の材料が主に使われている。しかし、強度が低い、加工過程でフィラメントが折れて長時間安定的に成形できない、完成品がもろいといった課題ある。「FABRIAL Pシリーズ」は上記のような課題を克服し、実用製品に必要な強度の成形品を制作することができるという。なお、同製品は1月28日から東京ビッグサイトで開催される「3D Printing 2015」で紹介される予定となっている。
2015年01月19日