共存型の2世帯住宅で暮らすすべてがいいから、“いちばん”がない!
壁には珪藻土が塗られている。リビングと80cmのレベル差がある。
キッチンからも外の景色を眺めることができる。
奥さんの要望でパントリーは余裕のある広さにつくられた。
“いちばん”がない
この家に越してきてから1年と2カ月ほど。Kさんは「この家にはひとつも文句がない」という。さらに「どこがいいかと聞かれても、ひとつというのは選べないですね。ダイニングに座っていてもいいしリビングに座っててもいい。2階の和室で寝ててもいいし、下の和室にいてもいい。バルコニーで遊んでいてもいいし。そういう一個一個の場所が満たされているんです。
ぜんぶの場所が活用されていて、“ここはいらなかったね”みたいなところがひとつもない」とも。
奥さんも同様に「すべてが良すぎて、“ここがいちばん”という場所がない」という。ダイニングのところから西側の景色を眺めることが多いという奥さんは、「雲も空の色も毎日こんなに違うものなのか」とはじめて気づいたという。さらに、「家族でよくハワイに行くんですが、前回はいつもの感動がなかったんです。ダイヤモンドヘッドの景色を見ていつも感激するんですが、“これはいつも見ているのと変わらない”と思った」