真ん中に螺旋階段のある家中庭のような階段を中心に明るく広く暮らす
階段にはトップライトからもふんだんに光が注がれる。その下の小スペースはひとりでほっと一息つくためにつくられた場所。
子ども部屋から見る。奥の上が寝室で下がリビング。
階段での工夫
この螺旋階段にはまた建築家の工夫がこめられている。「段をあまり細かく刻まず、踏み板の1枚1枚をなるべく広く取って各フロアの床となじませていきたかったんです。そうすると踏み板の数が減るので1段が少し高くなりますが、22cmという、ふつうにもあり得るような段差で納めています」(山田さん)
ふつうの階段より1段が少し高めでまた踏み板が広いため、余裕で座ることができるし2人のお嬢さんはテーブルにするなどして子どもながらの活用もしているという。
寝室には宏美さんの希望で扉を付けたが、このようにオープンにすることもできる。
寝室側から子ども部屋側を見る。奥には小窓しかないがトップライトと大開口の光で十分に明るい。
当初屋上をリクエストしていたが、インナーバルコニーの方が生活空間と連続していて使い勝手が良いという判断となった。
家の最高レベルから子ども部屋を見下ろす。
リビングが4、5畳程度と狭いがまったく狭さを感じさせないのは、階段を挟んで向こう側にある空間も一体として感じられるからだろう。