建築家の自邸は5世帯住宅 代々受け継ぐ土地に、両親と4兄妹の家を建てる
天窓からバスタブに光が落ちる。トイレはLIXILのグレーをチョイス。
キッチンの奥のランドリースペース。奥はガス乾燥機の乾太くん。「分厚いバスタオルも30分でふわふわに乾きます」
キッチンの天板はシーザーストーン。天然石のような美しい質感を持ちながら、熱にも水濡れにも強い。IHコンロはAEGの4口。換気扇は上につけず、下から吸い込むすっきりとしたスタイル。オーブンと食洗機はASKO。
ショールームの役割も
「キノアーキテクツは京都と東京に設計事務所があります。
生活のベースは京都で、子どもたちは京都の学校に通っています。
この東京の家にはショールームのような役割を持たせたいという意図もありました。お客様との打ち合わせに2階リビングのテーブルを使っていただくこともあります。私たちがいない間も気兼ねなく使ってもらうために、鍵付きの収納を作りプライベートな荷物はそこにしまうようにしています」
親世帯の建物に住む束野さんのお母様が事務所のスタッフに食事をふるまうこともあるそう。
それぞれの家族がお互いのライフスタイルを尊重しつつ、雨に濡れずに行き来できる5世帯住宅。相続の際に土地が切り刻まれることが多い中、新しい世代に土地を受け継ぐしくみを建築の力で作ることに成功した。