くらし情報『谷川俊太郎「詩と恋に落ちるように」詩の世界への入り方』

2015年5月8日 09:00

谷川俊太郎「詩と恋に落ちるように」詩の世界への入り方

人を好きになるのに、理屈なんてないでしょ。詩も同じです。もちろん理屈をつけろと言われたら、いくらでもつけられますよ、あとづけでね。 でも、そういうことでは言い切れないようなものが、やっぱり詩の魅力だと思うから。どんな詩でもいいんです。なぜか惹かれて、好きで…そんな詩が一編あれば、これまであまり詩に興味がなかった人でも、そこから詩の世界に入っていけるし、その詩人の世界にも入っていける。そうやって奥行きがどんどん広がっていくんです」 詩と恋に落ちる過程は、やはり恋愛と似ていて、ひとめぼれもあれば、徐々に好きにな る、ということもあるそう。 「しかも、詩の個性によって“好き”の種類が全然違うんです。
好きだけど、この好きはそんなに濃厚じゃなくて淡い好き、とかね。何もかも、丸ごと好き、だとかさ。恋の形が様々なように、いろいろあるんですよ」 ◇谷川俊太郎さん詩人。近著に『詩に就いて』(思潮社)、韓国の詩人・申庚林さんとの対詩『マッコリは酔うために飲むのではないからゆっくり味わう』(クオン)、書き下ろしの新刊『あたしとあなた』(ナナロク社)など。 写真・(C)深堀瑞穂 ※『anan』2015年5月13日号より

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