2018年1月12日 20:00
現金主義の日本で「キャッシュレス化」はどこまで進むか?
意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「キャッシュレス化」です。
利便性は高いのに、日本はまだ、遅れています。
電子マネーやクレジットカード、デビットカードの普及で、世界はいまや現金を使わない「キャッシュレス化」が進んでいます。クレジットカードのサインや暗証番号の手間も省き、スマートフォンでQRコードを読み取るだけで決済できる仕組みも生まれました。
急速にキャッシュレス化が進んでいるのは中国です。レンタサイクルの貸出料や、屋台の支払いまで、アリペイやウィーチャットペイなどの専用アプリのQRコードで決済されています。むしろ、「現金お断り」の店も出るなどして話題を呼びました。
アメリカでは、amazonbooksという、amazonのリアル店舗が次々にオープンしているのですが、この店の商品価格は、amazon.comに合わせているので、常に変動します。そこで値札はなく、専用アプリをスマホにダウンロードして、各々バーコードにかざして、値段を表示させることを推進しています。
日本でもスマホ決済アプリのOrigamiと日本交通が提携し、タクシーもスマホで支払えるようになるなど、キャッシュレス化は始まっていますが、欧米や中国に比べるとまだ遅れています。