2015年7月21日 08:00
ピクサー新作「インサイド・ヘッド」は大人泣きしちゃう!
だから、作品で描かれているディテールは置いといて、観ている人自身が自分の思春期のことを思い出しちゃう。それも不思議と具体的に思い出せるというマジックつき(そこもまた、人間の記憶の都合のいいところ)。「これは、あなたの物語」っていうキャッチコピーがついてるけど、まんざらウソじゃないってことだわよ。
それもそのはず。監督曰く「僕の子育ての経験で、娘がだんだん別の人間になっていく過程をみてきたから、それをベースにしている」っていうんだもの。そりゃリアルだわ。だから、この作品はむしろ大人向き。しかも大人の女性ほど、忘れ去っていた少女時代や親不孝時代などなどを思い出しちゃうの。
それどころか親御さんと一緒に観るのもいいかも。大人になったからこそ、モヤモヤしていた時代のことを親子そろって反省できる材料になるもの。こんな全世代網羅のオリジナル脚本を作りだしたピクサー、エライ!!
◇『インサイド・ヘッド』(C)2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
◇じつは脳科学の専門家へのリサーチもバッチリしていてぬかりない。だけど、小難しいこと抜きがピクサー式。監督/ピート・ドクター声の出演/エイミー・ポーラー(竹内結子)