2018年4月5日 20:00
なんかドキドキ…新生活の不安な心が前向きになれるお話
別にオークスはデートの邪魔をしたわけではなくて、すごい偶然だねって喜んだみたいだけどね。
劇中で3人が同じシーンはないんだけど、現場ではみんないつも一緒で、特にジェイデンは手話を本当に学んでいてすごく上手だったんだよ。オークスも手話ができるから、それでコミュニケーションを取っていたみたいなんだ。
今回、聴覚障害を体験するために、ノイズキャンセリングヘッドフォンをつけてニューヨークの街を歩いたというオークスくんと監督。
その体験が作品を作るうえで活かされたところはどんなところですか?
監督
いまでもくっきりとはっきりと覚えているくらい思い出深い経験だったよ。雑多なニューヨークの街のなかで自分の見ている情報というのが視覚に直結してみえるような感覚だったんだ。それから嗅覚とか触覚とかの感覚が鋭くなっているなというのもあったよ。
とはいえ、健常者が3時間くらいヘッドホンをして「ほかの感覚が鋭くなってね」というのは簡単なんだけど、本当にそういう感覚を味わったし、ほかのものから隔離されているような感じもあったんだよね。
だから、それを映像で表現するときには、たとえばベンが何かを見ているシーンなら、通常なら全体的に焦点を合わせていたものを、前景と背景が多少ぼやけていてもいいから彼が見ているものだけに焦点を当てるようにしたんだ。