インテリアスタイリスト・作原文子さんが名作アイテムを使った、部屋の新しい“ととのえ術”をご紹介します。
「シンプルでコンパクトなのに、ひとつ取り入れるだけで空間を上質に変える。巨匠たちの名作にはそういう力がありますよね」
そして20世紀の名作家具には、無駄な機能やデザインを削ぎ落としつつも多目的に使えるアイテムが多い。たとえばイームズのワイヤーテーブルは、サイドテーブルにもなるし積み重ねれば飾り棚として使うこともできる。ル・コルビュジエやマックス・ビルのスツールは、置き方も自由なうえに持ち運びもしやすい。
「部屋を“整理する/ととのえる”というと無機質な方向に行きがちですが、多目的に使える名作を取り入れれば、すっきりと美しく、温かみもあるととのえ方ができるんじゃないかと思います」
[チャールズ&レイ・イームズ]ワイヤーベーステーブル、ハングイットオール
ハーマンミラー ストア
ミッドセンチュリーモダンの巨匠、チャールズ&レイ・イームズ。夫妻がチャップリンを“茶の湯”でもてなすのに使った「ワイヤーベーステーブル」は、積み重ねることもできる。木製ボールとワイヤーを合わせたラック「ハングイットオール」