2019年6月13日 20:30
「男性が育休を取らない理由はない」映画監督が育休を勧めるワケとは?
というバンドのメンバーたちが、エネルギーを発散させている姿を見て、「誰の目も気にせず、自分が正しいと思ったことをやらないと意味がないんだな」と思ったんです。
そのあと、『青春の殺人者』という僕が好きな作品をたまたま映画館で観て、「やっぱり自分は映画を撮らなきゃいけない」と感じるようになり、有休を使って短編を撮りました。
―仕事では大変な思いもしたと思いますが、広告業を経験したからこそ、ほかの映画監督とは違うスタイルが確立された部分もあるのはないでしょうか?
監督それはすごくありますね。僕は広告で仕事をしていなかったら、前作も本作も作れていなかったと思います。まずひとつは技術的なこと。つまり、「人が見たくなる映像とはどういうものなのか」といったことを毎回熟考してきたということです。
そういうことに対して10年以上まじめに取り組んできたのが体に染みついているので、そこで体得した“筋肉”みたいなものは基本的にあると思います。もし広告を経由せずに映画に進んでいたらその筋トレはしていなかったですし、現在のスタイルにもなっていなかったと思うので、感謝していますね。
―何事もまじめにやっていれば無駄なことはないということですね。