2019年6月13日 20:30
「男性が育休を取らない理由はない」映画監督が育休を勧めるワケとは?
あとは、子どもの視点をもう一度持つことができたり、人間の根源にある感情の作用を近くで発見することができたりすることだと思います。
僕は子どもができたことによって、他者の気持ちの動きまで配慮できるようになったので、子どもがいたからこそ、今回は子どもの眼差しに回帰した映画を作ることができたと感じています。
自分が正しいと思ったことをやらないと意味がない
―ということは、お子さんが生まれる前といまの作風ではかなり変わりましたか?
監督全然違うと思います。特に、以前は表現やメッセージが暴力的だったり、ちょっと残酷だったりしていて、そういうものが衝撃的なんじゃないかと思って書いていたからです。
でも、いまはすべての人たちに優しくありたいし、心から願っているのは、すべての人生を肯定したいということ。それは子どもと暮らすことで、僕が得た視点だと思っています。
―もともとは会社員として入社されたと思いますが、そこから映画監督への道に進んだきっかけを教えてください。
監督学生時代はシナリオを書いたりもしていましたが、入社してからは仕事に忙殺され、執筆もやめていました。
でも、そんな時期に、いまは解散してしまった「NATURE DANGER GANG」