2019年11月13日 19:20
女性の人生に寄り添う猫の短編集 唯川恵の新作『みちづれの猫』
最後の「約束の橋」は、一人のキャリアウーマンの人生とともに、その折々で触れ合った猫との思い出が振り返られる。
「短編で人生を描くのは無謀ですが、一度やってみたかった。人生の中の折々に猫がいて、いつも見守ってくれている。最後に自分が旅立つ時に、向こうでたくさんの猫たちが待っててくれたらいいですよね」
自分もこうありたい、と思う読者も多いのでは。
『みちづれの猫』実家にいた頃、恋人と暮らしていた時、離婚して辛かった時、そばにいた小さな生き物。猫の存在に救われた女性たちを描く短編集。集英社1500円
ゆいかわ・けい1955年、石川県生まれ。’84年「海色の午後」でコバルト・ノベル大賞を受賞しデビュー。
2002年『肩ごしの恋人』で直木賞、’08年『愛に似たもの』で柴田錬三郎賞受賞。
※『anan』2019年11月20日号より。写真・土佐麻理子(唯川さん)インタビュー、文・瀧井朝世
(by anan編集部)
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