2019年12月13日 19:30
ラグビー日本代表、田村優「もらい泣きです(笑)」 “ONE TEAM”の裏側
しかも自国開催で、ベスト8入りを期待されていました。何より、負けたら日本のラグビーも終わってしまうという危機感があった。みんな、相当な重圧を感じていました」
ともすれば押しつぶされてしまいそうなプレッシャーを、力に変えたもの――。それが、ジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)が掲げた「ONE TEAM」の発想だった。
「みんなで考えて実行し、失敗も成功も全員で共有する。それを徹底することで、互いに認め合えたし、尊敬し合えた。このメンタリティがあったからこそ、ここまで来られたんだと思います」
とくに田村さんが担う「スタンドオフ」は、攻撃のパターンを決定するチームの“要”であり、
「みんなに信頼してもらって初めて成り立つポジション。自分のプレーで誠意を見せるだけでなく、周りと常にコミュニケーションをとることを大事にしてきました」
練習のないときも仲間と食事やコーヒーブレイクに出かけて意見を交わしたり。
そんな地道な積み重ねで、信頼関係を築いてきた。そうして迎えた開幕のロシア戦。「直前は眠れなかった」と田村さんも振り返るほどの緊張の中、日本のチーム力が相手を圧倒。そこから重圧を一気にはねのけ、「爆発しました。