株式会社ハブ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:太田 剛)が運営するHUB三宮ムーンライトビル店は、コベルコ神戸スティーラーズの現役選手による、ラグビー日本代表戦のリアルタイム解説イベントを開催いたします。■イベント概要・コベルコ神戸スティーラーズの選手による試合中の内容解説・コベルコ神戸スティーラーズの選手との交流イベント(プレゼント企画等)・タイアップカクテルの販売2022年6月25日(土)日本代表 対 ウルグアイ代表13:30~入場開始14:00イベント開始(15:00KICK OFF)解説:山本 幸輝 選手、小畑 健太郎 選手2022年7月2日(土)日本代表 対 フランス代表13:30~入場開始14:00イベント開始(15:00KICK OFF)解説:井関 信介 選手、前田 剛 選手HUB三宮ムーンライトビル店 : コベルコ神戸スティーラーズ : ■株式会社ハブについてHUB・82ホームページ : 株式会社ハブホームページ : ■本件に関するお問い合わせ先株式会社ハブ 経営企画部電話:03-3526-8689FAX:03-3526-8691MAIL: ir@pub-hub.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年06月17日株式会社ソニー・クリエイティブプロダクツ(東京都港区、代表取締役:大竹 健)は、公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(東京都港区、会長:森 重隆)からラグビー日本代表の商品化権を預かるライセンス事務局との契約に基づき、ラグビー日本代表の商品化の窓口を担っています。この度、ライセンシーである株式会社サイバーネット(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:遠藤 晃司)が、「ラグビー日本代表 アクリルスタンド レガシー2021」「ラグビー日本代表ステンレスクリップ プレイヤーズ2021」「ラグビー日本代表 プレイヤーズ下敷き」を発売致します。2021年内に行われた日本代表戦のプレイシーンから、ラグビーの魅力を表現した商品となっております。ラグビー日本代表 アクリルスタンド レガシー2021(イメージ1)ラグビー日本代表 アクリルスタンド レガシー2021(イメージ2)ラグビー日本代表 アクリルスタンド レガシー2021(イメージ3)<ラグビー日本代表 アクリルスタンド レガシー2021>価格 :1,800円+税 (税込み1,980円)サイズ :組み立て前:H150×W130mm組み立て後:H130×W120mm以内ラグビー日本代表 ステンレスクリップ プレイヤーズ2021(イメージ)<ラグビー日本代表 ステンレスクリップ プレイヤーズ2021>価格 :273円+税 (税込み300円)サイズ:H39×W19mm※集めて楽しいシークレットグッズとなります。※少し大きめで紙以外のトートバックやキャップ等に付けてもお楽しみ頂けます。ご注意:クリップの先端が尖っておりますのでご使用時には十分ご注意下さい。ラグビー日本代表プレイヤーズ下敷き(イメージ)<ラグビー日本代表プレイヤーズ下敷き>価格 :636円+税 (税込み700円)サイズ:H297×W210mm販売予定場所■日本ラグビーフットボール協会 公式オンラインショップ ■渋谷モディ (7階 イベントスペース) ■キャップ・ラガーズ ■nagalabo sport(ナガラボ スポーツ)※株式会社サイバーネット運営ECサイト ※販売開始につきましては、各所準備ができ次第順次開始となります。<関連URL>■日本ラグビーフットボール協会公式サイト ■日本ラグビーフットボール協会 公式オンラインショップ ●ご掲載に関してのお願い掲載の際は下記クレジット表記をお願い致します。掲載原稿の確認をさせて頂けますようお願い致します。(C)JRFU 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月06日2022年6月2日、ラグビーチーム『埼玉ワイルドナイツ』所属の稲垣啓太さんが、Instagramを更新。同年1月に結婚した妻でモデルの新井貴子さんが、32歳の誕生日を祝福してくれたことを写真付きで報告しました。仲むつまじい姿に「素敵」の声も凛々しい表情を崩さないことから『笑わない男』とも呼ばれている稲垣さん。しかし、写真には心なしか優しい表情にも見える稲垣さんが写っていました。 この投稿をInstagramで見る keita inagaki(@gaki.keita)がシェアした投稿 仲むつまじいツーショットに、稲垣さんの知人や友人から祝福の声が寄せられたほか、「素敵な2人」「幸せそう」とうらやむ声も多数寄せられました。・お誕生日おめでとうございます!表情が柔らかくなってきましたね。・美男美女で、目の保養です。・なんて優しい顔。幸せオーラが伝わってくる。2022年度のラグビー日本代表候補選手にも選ばれている稲垣さん。6月3日から始まる代表合宿を前に、パワーをチャージできたことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2022年06月03日ワールドカップイヤーの2022年、サッカーを通して世界の国々の歴史や文化を学んでみませんか?そのきっかけとなるのが、『親子で学ぶサッカー世界図鑑 』シリーズです。子どもたちが大好きなサッカーに日々触れている中で出てくる「なぜ?」を調べてみると、実はそこからさまざまな"学び"を得ることができます。今回は2月に発行された『親子で学ぶサッカー世界図鑑 イングランド編』から、「サッカーの起源」について抜粋して紹介します。<<大好きなサッカーを通しての学習だから自然に覚える「サッカー世界図鑑」■サッカーはいつどこで生まれたか知っている?みんなが大好きな「サッカー」。このスポーツがいつ、どこで生まれたか知っていますか?近代サッカーは、1863年にイングランドで生まれました。その起源はもっともっと大昔、いまから1000年以上前の8世紀。当時のイングランドでは、戦争に勝つと的将軍の首を切り取って蹴り合い、勝利を祝う風習があったそうです。それがやがて大衆へと広がり、首に見立てた球体を蹴って決められた時点まで運ぶ「祭り」になり、「遊び」になり、「フットボール」と呼ばれるようになりました。地域によっては、手を使うことも許されていました。そんな当時のフットボールは、ときに死人がでるほど荒っぽいもので、あまりの激しさに国がフットボール禁止令を出したこともあったそうです。大好きなサッカーを通じて世界を学ぼう!大人も子どもも楽しめるサッカー図鑑>>■大昔から世界各地で「蹴る」文化世界各地の遺跡で、丸いボール状のものを蹴る壁画が見つかるほど、人間は大昔から、蹴って遊んだり、競うことが大好きだったようです。そのひとつが、中国や日本でもおこなわれていた「蹴鞠」で、FIFA(国際サッカー連盟)のホームページでは、「最も古い形態のサッカー」として紀元前1世紀頃の中国の蹴鞠を紹介しています。■手を使うのは禁止!危険なプレーは反則!1863年、現代サッカーの誕生乱暴で危険なフットボールは、やがて「大学同士の対抗戦」「卒業生クラブによる試合」としても大人気になりました。当時の大学に通うことができたのは、裕福な上流階級の人たちです。彼らは地域ごと、学校ごとにバラバラだったルールをひとつにしようと話し合いを重ね、1863年に「フットボール協会」と「統一ルール」が完成。手を使ってはいけない、「紳士のスポーツ」として危険なプレーはしないことが定められました。こうして近代サッカーが誕生しました。つまり、イングランドは「サッカーの母国」ということになります。狭いエリアで強度の高いプレーをする中で、相手と味方の位置を見ながら「レーン」や「中間ポジション」を見つける眼を養えば、試合でもポジショナルプレーで「意図的に」相手の守備を突破することができるようになるでしょう。■手を使っちゃいけないなんてつまらない!そうして生まれたスポーツが...サッカーのルールを決める上では、「手を使っていいかどうか」で最後まで意見が分かれたそうです。最終的に、投票の数で「手を使ってはいけない派」が勝利。一方敗れた人たちは8年後の1871年に『ラグビー・フットボール・ユニオン』を結成しました。そう、それが今も世界中で人気の「ラグビー」です。こちらも、組織を作ってルールを決めたのは上流階級の人たち。だから、ラグビーもサッカーと同じく、「紳士のスポーツ」と呼ばれます。
2022年05月10日Hanako本誌の人気連載「LOCKER ROOM」で紹介しきれなかった写真&こぼれネタをご紹介。今回は1205号から、ラグビー・齋藤直人選手。今回、『LOCKER ROOM』に登場してくれたのはラグビーの強豪「東京サントリーサンゴリアス」に所属し、日本代表でも活躍中の齋藤直人選手。本誌取材日はあいにくの雨模様。気温6度という寒空の下、チームの全体練習では、スクラムハーフの齋藤選手を起点にパスを繋げていく。165㎝という小柄な齋藤選手は、大柄なフォワード陣の中に入れば、完全に隠れてしまう。それでも、大声で指示を出し、ナイスプレーには手を叩いて称賛。ゲームメーカーとしてプレーを引っ張っていく。取材は練習場近くのホテルにて。グラウンド上での険しく、堂々とした雰囲気とは一変、どこか照れくさそうにやって来た齋藤選手は、練習終わりの無造作ヘアに対して「ワックスつけたほうがいいですか?」と気にしたり、撮影中、めくれてしまったポロシャツの裾を恥ずかしそうに直したり…。柔らかな笑顔と控えめな態度に癒されまくりの取材陣。インタビューが始まると、「普段は自分から積極的に話すタイプではない」と言いながらも、丁寧に、時折ハニかみながら一生懸命話してくれる齋藤選手。練習や試合時に見せる勇猛果敢な姿とは真逆の、小動物のような愛らしい様相に、母性くすぐられまくり!シャイな性格の齋藤選手。ひとつひとつの動作がすべて愛くるしい!・Birthday 1997/8/26・Blood type O・Height 165cm・Birthplace KANAGAWAさいとう・なおと/ポジションはスクラムハーフ。早稲田大学4年次にはラグビー蹴球部主将を務め、チームを11年ぶりの大学選手権優勝に導く。2020年、「東京サントリーサンゴリアス」に加入。各年代の代表で活躍し、2021年、日本代表に初選出。(photo:Takahiro Setsu text & edit:Naoko Sekikawa)
2022年02月07日2022年1月26日、ラグビー日本代表の稲垣啓太さんが、元ミス日本グランプリで現在はモデルとして活躍する新井貴子さんとの結婚を発表しました。稲垣さんは、自身をマネジメントする会社を通じて、新井さんとの連名で結婚のコメントを発表したほか、Twitterでも写真付きで結婚について報告しています。御報告稲垣啓太はモデルの新井貴子さんと結婚致しました。これからは夫婦共々応援していただけると最高に嬉しいぜ。夫となった稲垣は妻を守りながらも闘いに行きますので、今シーズン更に気合い入れた応援を皆宜しくお願い致します写真は顔をこねくり回されているだけです。 pic.twitter.com/0SZ1AWCJrw — 稲垣 啓太 Keita Inagaki (@Gaki_keita01) January 26, 2022 2019年に日本で開催されたラグビーの国際大会で、一躍注目を集めた稲垣さん。その後、ラグビー選手としてはもちろん、凛とした表情を崩さないことから『笑わない男』としてバラエティ番組などでも活躍しました。一方の新井さんは、2012年度のミス日本コンテストでグランプリを受賞し、現在はパリコレをはじめ、世界で活躍するモデルです。2人の結婚にファンからは「おめでとうございます!」「2人そろって世界で活躍するワールドワイドなカップル」と祝福の声が寄せられました。稲垣さん、新井さん、ご結婚おめでとうございます。[文・構成/grape編集部]
2022年01月26日「ラグビーのセンスとスピリットをデザインする」をコンセプトに2018年から主に関東のラグビー場で活動を続けてきたラグビーに拘りすぎるデザイン会社「株式会社Daen」は、2022年1月から始まるJAPAN RUGBY 新リーグ「LEAGUE ONE」でラグビーを盛り上げるべく、2022年1月8日の味の素スタジアム前スーパースポーツゼビオ調布東京スタジアム前店より出店開始いたします。Daenキッチンカーラグビーのセンスとスピリットを届けられるよう拵えたDaenキッチンカーに毎日身に付けることができるファッション感度の高いラグビー雑貨と、ラグビースピリットを感じることができるフードメニューを積み込み東京、埼玉、神奈川で移動販売します。ラグビー雑貨はすべてオリジナルデザインでタックルダミーBagやKOSHIMAKIなどDaenでしか買えないお洒落で機能的なものばかり。フードメニューもラグビーのポジションからイメージした15の具材で作るKushikatsu15、15のHOPが美味しい一杯のためにプレイする15HOP Beer、生産国の違う15のコーヒー豆をブレンドしたDaenブレンドコーヒーなどラグビーのセンスとスピリット溢れるオリジナルメニューを揃えています。タックルダミーBagクッションシートごと歩けるKOSHIMAKIKushikatsu1515HOP Beer他にもこれから日本の未来を担う子供たちとママさんにも興味をもってもらえるようラグビー×子育て漫画「Daen家の日常」をSNSで連載中です。最近はラグビー場だけではなく2021年2月にオープンしたDaen久我山店での営業に加え、区立公園やJR阿佐ヶ谷駅前でも出店するようになりました。また、デザイン会社の特性を生かしてラグビースクールのジャージや卒業グッズのデザインを手掛けています。Daen家の日常■会社概要株式会社Daen所在地 : 〒166-0013 東京都杉並区堀ノ内2-32-26代表 : 原田 洋子設立 : 2018年6月資本金 : 100万円事業内容: オリジナルラグビー雑貨の企画・販売オリジナルフード、酒類の企画・販売フードトラックの運営商業施設、ポップアップのディスプレイデザイン・その他デザイン全般URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月06日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「全国ネットのテレビCM」です。すでにご覧になっている方もいると思いますが、ラグビー日本代表の稲垣啓太選手とともにSMBCグループの新テレビCM「ともに、前へ」篇に出演させていただいています。僕の役どころは、稲垣選手と高校時代の同級生でラグビー部のチームメイト。稲垣選手はもちろんチームのエースで、僕は万年補欠だったという設定です。卒業後、僕は就職してSMBCの社員として働き、稲垣選手はもちろんラグビーのプロリーグの選手に。それぞれ別の道を歩いているけれど、どちらも誰かのために自分のために走り続けている。そんなそれぞれが懸命に生きる姿を描いた素敵なCMです。僕は本編で演じさせていただいただけでなく、CM中に流れるイメージソングも歌わせていただきました。フラワーカンパニーズの名曲「深夜高速」です。企画の段階からこの曲をぜひ歌ってほしいと言われ、僕も大好きな曲でしたので喜んで引き受けました。テレビCMで他の方の曲をカバーする経験ははじめてで、しかもミュージシャンなら誰しもが感情移入できる名曲です。僕も気持ちを乗せて歌うことができたかなと思っています。このCMソングや、僕の出演シーンで「稲垣選手と並んでも遜色ない、体格のいいこの人って誰?」と、興味を持っていただけるだけでうれしいですね。地上波の全国ネットのテレビCMは、音楽を熱心に聴く方だけでなくお茶の間まで届くもの。そういうところにキャスティングしていただき歌まで歌わせていただいて、より多くの人に岡崎体育を知ってもらえる機会をもらえたのは本当にうれしいことです。稲垣選手との共演もとても思い出深いものになりました。稲垣選手というと“笑わない男”で有名ですが、実際のところどうかと言うと、めちゃくちゃ笑っていました。グラウンドのシーンで二人だけで待つタイミングがけっこうあったのですが、そういう空き時間に「ベンチプレスどれくらいあげられるんですか?」とか、そういう他愛ない話にノッてくださって。僕が質問したことイチに対して3つも4つも返してくださる。寡黙な印象があったのですがとてもコミュニケーション能力が高くて優しい方でした。僕の曲も聴いてきてくれたり、日本代表のユニフォームをサイン入りでプレゼントしてくれたり。もう、今後はあらゆるスポーツ選手の中でも稲垣選手を特別に応援していこうと心に誓いました。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。2022年1月から始まる連続ドラマ、TBS日曜劇場『DCU』(21:00~)に、ダイバーの森田七雄役で出演する。※『anan』2021年12月29日‐2022年1月5日合併号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年12月30日納得のメンバーである。現時点のベストメンバーと言っていいだろう。ラグビー日本代表の秋のツアーは、モヤモヤが溜まる戦いを強いられている。初戦ホームでのオーストラリア戦こそ一時はあわや逆転かと思われる善戦を見せたが、ダブリンでのアイルランド戦では100キャップ目の記念試合となったSOジョニー・セクストンがキレキレのパフォーマンスを見せるとともに徹底的に日本対策を実践されて5-60の大敗。アイルランド戦から先発10人を入れ替えたポルトガル戦では、フレッシュなメンバーが苦戦。最後はFB山中亮平がインターセプト、自陣からの独走トライで38-25としたが、薄氷を踏む勝利に終わった。次の相手はスコットランドだ。『ラグビーワールドカップ(RWC)2015』でベスト8進出を阻まれ、『RWC2019』で初のベスト8入りを決めた因縁の相手は日本が10月23日・23-32で敗れたワラビーズに11月7日・15-13で勝っている。『リポビタンD TOUR2021』最終戦、そして年内最後の試合へ指揮官はどんなメンバーを送り出すのか注目された。序列を重んじて『RWC2019』出場メンバーに全幅の信頼を寄せるジェイミー・ジョセフのこと、アイルランド戦と同じ顔触れが並ぶと思われたが、そうはしなかった。ケガ人やこの1週間の準備を加味しつつ、この3試合のパフォーマンスを反映した試合登録メンバーを選出したのだ。スコットランド戦に臨む23名は以下の通り。■日本代表試合登録メンバー1クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、2坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、3ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、4ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、5ジェームス・ムーア(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安)、6リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)、7ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)、8姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)、9流大(東京サントリーサンゴリアス)、10松田力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、11シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ)、12中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)、13中野将伍(東京サントリーサンゴリアス)、14松島幸太朗(クレルモン・オーヴェルニュ/フランス)、15山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ)、16堀越康介(東京サントリーサンゴリアス)、17稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、18垣永真之介(東京サントリーサンゴリアス)、19ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、20テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス)、21齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)、22田村優(横浜キヤノンイーグルス)、23ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)どうだろう。もしかしたらHOやSHのスタメンやLOのリザーブに本職がいないことに不安を覚えるファンもいるかもしれないが、おおむねファンの支持率の高いメンバーと言っていいのではないだろうか。11月18日、メンバー発表会見に出席したジョセフHCはメンバー構成について説明した。「ポルトガル戦からケガ人から戻ってきた。ラピース(・ラブスカフニ)が7番、ムーアがLOに戻ってきた。ほかにも流もハーフに戻り、松島も14番に入った。すごく大きなチャレンジになるが、スコットランド戦はいい試合ができると考えている」アウトサイドCTBはラファエレ ティモシーではなく、中野をチョイスした。その理由を指揮官はこう語った。「中野は若く新しい選手、ポルトガル戦ではトライも取った。先を見据え、経験を積ませるのが重要だし、問題ない。若く、未成熟な部分はあるかもしれないが、今後を見据えて起用することにした」SOのスターターには松田を選出した。「彼は前回の試合でもしっかりコントロールしてくれたので、今回も試合に出る権利がある。ポルトガル戦ではいいパフォーマンスをして、キックもしっかりと蹴ってくれて、自信をつけている。今週彼がどんな試合をするか、自分も楽しみにしている」松島はWTBに回り、山中はFBに位置する。「松島は『RWC』でもWTBで戦っている。セミシ・マシレワのケガによって、山中がFB、松島がWTBに入ることになる。ふたりとも素晴らしい選手、今週の試合を楽しみにしている」1番は稲垣ではなく、ミラーだ。ジョセフHCはこのように語った。「彼は調子がいい。試合に出る権利がある。1番のできる選手は3人いるが、彼が一番経験があり、一番コンディションがいいのでミラーを選んだ」さらに指揮官は稲垣、田村がリザーブに回った理由も明かした。「先発に選んだ選手の方がいい仕上がりだから。戦術的にふたりがリザーブに回るということではない。先発の選手に出る権利がある。田村と稲垣は後半から大きな役割を果たすべきだし、それを期待している。試合を勝ち切るには後半もいいパフォーマンスを出せないといけない」勝利のために規律が求められる。この3試合、ペナルティが多すぎた。豪州戦ではWTBレメキ ロマノ ラヴァ、アイルランド戦ではHO坂手、ポルトガル戦に至ってはFLリーチとPR中島イシレリがシンビン(10分間の一時退場)となっている。これでは金星獲得も大勝劇も望めない。ペナルティがスコッドランド戦の課題となることはジョセフHCも理解している。「ペナルティの件は選手に伝えているが、ペナルティをするなと言って実践するのは難しい話。ポルトガル代表戦では、選手ががんばりすぎてミスを犯し、そのミスを取り返そうとして……という悪循環が起きていた。リーチもイエローカードをもらったが、これはメンタリティの問題からだと認識している。アイルランドにタフな敗戦を喫し、次はポルトガル代表戦へ緊張感を持って練習してきた。そして今週はマレーフィールドで5万人の前でプレーする。基本的に自分たちのラグビーをすることが重要だ」バックローの出来も勝敗を左右するとジョセフHCは睨んでいる。「向こうのフォワード第3列はディフェンスでもブレイクダウンでもジャッカルでもいい選手が揃っている。まず自分たちの精度を上げることが大事。フィフティ・フィフティの状況でペナルティを犯さないことも重要だと選手たちには話している。ただ我々にもリーチ、ラピース、姫野と経験のある選手がいる。どういう試合になるのか楽しみ」ジョセフHCのメンバー発表会見の後には選手たちのメディア対応も実施された。スコットランド戦でベンチへ回った稲垣、スタメンに戻ってきた松島はこのように意気込みを語った。稲垣「スタートだから、ベンチだからということでやることは変わらない。しっかり自分のやるべきことにフォーカスしたい。それがチームに反映されれば結果が近付いてくるし、選手全員がやるべきことの精度を高めていきたい」松島「一人ひとりが戦術の理解をするところとスキル。試合当日風が強いという情報が入っているので、そういう中自分たちのスキルをどう生かしていくか」ペナルティの多さについても質問が飛ぶと、ふたりはこう答えた。稲垣「スコットランド戦で大事にしたいのはディシプリン。連戦連戦でペナルティが多いのでフォーカスすべきだが、そこだけを意識しすぎて萎縮したり、消極的になったりしてはいけいない。そのための準備は1週間してきたつもり。一番は判断。みんなやりたくてペナルティしているわけではない。瞬間瞬間の判断やレフリーとコミュニケーションを取って、判断していかないといけない」松島「ペナルティが多いので、レフリーに寄せたプレーをするとか。試合中に改善しないといけない点があるので、レフリーがどんなペナルティを取るのか、リーダーだけではなく、チーム全員が毎回ペナルティを気にしながらやっていくべきかなと思う」ポルトガル戦での辛勝にネガティブになる必要はないとふたりは語った。稲垣「みんなが納得いく勝利ではなかったと思う。反則も多かったし、思った通りにできなかった選手も多かったと思う。ただテストマッチに勝ったのだから喜んでいいと思う。でも反省すべきところを反省する。そもそも簡単に勝てるテストマッチはない。自分たちがそんなに上に立っていると思っていない。自分たちがやるべきことをやって結果がついてくる、最初から大勝できるほど甘くはないという話をした」松島「最後の最後までどうなるかわからない状況だった。自分たちのやりたいラグビーでしっかり勝てなかったので落ちている部分はあるが、選手もいろいろ試しているし、経験している途中なので、そこはポジティブに捉えていいかなと思う」稲垣はスクラム、松島はキックチェイスについて言及した。稲垣「豪州戦が今ツアーで一番良くないスクラムだった。原因は我々が取るべきはずのヒットを相手に取られた。先手を取られた、それがすべて。アイルランド戦では改善できた。我々がペナルティを取れたので。ポルトガル戦は置いておいて、スコットランド戦でどう消化するか。やるべきことは変わらない。やろうとしていることのクオリティを変えていけるか。時間帯、場所、シチュエーションによって、ゲームシナリオ通りのスクラムを組めるかどうかがキーになる。スクラムはゲームの転機となる。実際、スクラムでのひとつの反則で勝敗を分けたゲームを見ているし、経験している。そういうものをスコットランド戦に見せていきたい」松島「レシーブしている時はエスコートが大事になってくる。エスコートでは競りにきている相手の選手を邪魔しないといけないので、そこの精度をどんどん上げていかないといけない。自分たちが競りにいく時もしっかりボールに絡んでいく、無理ならしっかりタックルへ入っていく、そこで早い判断をするのが大事になってくる」ふたりはコロナ禍での活動期間の少なさにエクスキューズを求めなかった。稲垣「時間は言い訳にできない。コロナ禍でチームとして取れる時間は少なかったが、個人個人でやるべきことはできた。時間がなかったというのは言い訳にはならない。ほかの国は日本より試合をしているが、だからと言って我々が能力的に下になっていいわけではない」松島「ほかの国に圧倒的に試合数少ないのは仕方ない。今はいろいろ試しているところ、ピークは『RWC』に持っていくので今は完成しなくていい。ただ最低限、毎試合ベストを尽くし、ある程度のレベルの試合をしたい。しっかりパフォーマンスを出す意識をどんどん上げていきたい」また稲垣がチームメイトの1~4番について「みんな状態は良さそう。アイルランド戦で大敗を喫してしまったが、気持ち切り替えて準備してきた。選手個々の調子はいいのでは」と語れば、松島は中野について「体も強いし、ラインブレイクできる選手なので、将伍が裏へ出た時に自分たち回りの選手がどれだけもらえる位置にいるかが大事だし、サポートしていきたい。先にもらってもいいし、ぎりぎりに渡しても体が強いので、前へ出られる。どっちもやれる選手なのでそういった意味ではやりやすい」と期待を寄せた。果たして、日本代表が『RWC2019』の再現を見せるのか、それともスコットランド代表がリベンジするのか。『リポビタンD TOUR2021』スコットランド代表×日本代表は11月20日(土)・マレーフィールドスタジアム(エディンバラン)にてキックオフ。試合に模様はWOWOWにて生中継。日本テレビ(関東ローカル)にて録画放送。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年11月19日ラグビー日本代表の次戦のターゲットは明確だ。『ラグビーワールドカップ2019』での金星に続く、敵地・ダブリンでのアイルランド撃破である。10月23日、2年ぶりのとなる国内でのテストマッチではオーストラリア代表ワラビーズに23-32で敗れた。3年ぶりに先発したSO松田力也の卓越したゲームコントロールを披露し、初キャップのベン・ガンターがブレイクダウンで強さを発揮、ラファエレ ティモシー&中村亮土のCTBコンビは何度もチャンスメイクした。日本代表は全員が運動量豊富に動き続けて、豪州代表を追い詰めたのだ。だが、善戦したものの勝利には及ばなかった。14個ものペナルティが響き、悔しい敗戦となったのだ。試合後、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチが「いくつかのエリアで改善点があった。そのひとつは規律で、14回もペナルティをおかせば、南アフリカに勝利していたチームに勝てない。ミスをしたタイミングも影響した」と敗因に挙げれば、PR稲垣啓太も「勝つために準備してきて、負けたのでいいゲームではない。反則が多かった。このクラス相手に14個も反則をしていれば、こりゃあ勝てない。最低でもひと桁に抑えないと難しい」と同意した。日本はアイルランドにも悔しい敗戦を喫している。両軍は7月3日、ダブリンで対峙。SO田村優のキレキレのパフォーマンスもあり、CTBラファエレが、WTBシオサイア・フィフィタ&セミシ・マシレワが躍動。しかし、この試合もアイルランドのパワーと圧力に耐えられず、31-39で惜しいゲームを落としたのだった。必勝を期すジョセフHCは次のメンバーを選出した。■日本代表試合登録メンバー1稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、2坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、3具智元(コベルコ神戸スティーラーズ)、4ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、5ジェームス・ムーア(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安)、6ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、7ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)、8姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)、9流大(東京サントリーサンゴリアス)、10田村優(横浜キヤノンイーグルス)、11シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ)、12中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)、13ラファエレ ティモシー(コベルコ神戸スティーラーズ)、14ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、15松島幸太朗(クレルモン・オーヴェルニュ/フランス)、16庭井祐輔(横浜キヤノンイーグルス)、17クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、18ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、19德永祥尭(東芝ブレイブルーパス東京)、20テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス)、21齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)、22松田力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、 23山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ)11月4日、試合メンバーを決めた指揮官はアイルランド戦へ向けて、次のように抱負を語った。「アイルランドは FWでのプレッシャーをかけてくるだろう。特にセットプレーでスクラム、ラインアウトでプレッシャーをかけてくるはずだ。そこの優劣が勝敗のキーとなるので、チャレンジしていかなければならない。FWのパックが前線でプレッシャーをかけて対応していけば、BKはチャンスを生かしてトライを奪うことができると思っている」ジョセフHCは反則をおかさないことと守りに入ることとはイコールではないと説いた。「あれだけ多くのペナルティをおかすとワラビーズであれ、アイルランドであれ、勝つことは難しくなる。ペナルティの多さについてはチームとして話し合った。どう精度を上げ、判断を素早くし、チャレンジしてボールに絡んでいくいのか。自分たちの遂行力を修正することに相当時間をかけて準備してきたので、今週どういう試合になるのか非常に楽しみ。ただペナルティをおかしたくないからといって守りに入ってはいけないとも伝えた。チームとして精度が低くなった時に、どう修正していくのかが大事だと話した」欧州ツアーから代表へ合流した松島への期待も口にした。「彼のプレーを見ているが、本当に素晴らしい。ただ合流して4日、彼にすべてを期待しない。松島にはアタックでチャンスを生かし、Xファクターになることを期待している。彼は本当に柔軟性がある。WTB、FB、2015年にはCTBもやっている。土曜日は彼にとって本当に大きなチャレンジ。2019年からまだ3回しか試合をしていないが、いろんなポジションを試していきたい」アイルランド対策としてCTBが本職のライリーをWTBで起用する。「アイルランドとの試合はキックが多くなることが予想される。ディランはハイボールに対するスキルがある。さらにキックもランも安定感がある。経験値が高く、長い期間コンビを組んでいるラファエレと中村のコンビネーションは崩したくなかったという側面もある。(セミシ・)マシレワのケガもあり、ディランにチャンスが訪れた」司令塔には田村を先発、松田をベンチと豪州戦と入れ替えた意図をこのように説明した。「力也に関してワラビーズ戦はビッグゲームだった。久しぶりの先発だったが素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。前回、優はケガをしていて先発していない。互いにプレッシャーをかけ合うことが重要。今回は優がスタートからパフォーマンスをしっかり見せて、力也が後半出てきてチームにいい影響を与えてほしい」ジョセフHCはWTBにもポジション争いを求めた。「(ロマノ)レメキ(ラヴァ)、マシレワ、フィフィタとワラビーズ戦に出た3人は素晴らしい活躍をした。レメキもいいプレーをしたが規律の部分を考えた場合、イエロ―カードとなり非常に難しい試合にしてしまった。高橋汰地もケガから復帰し別メニューだったところからがんばってポジションを取っていかないといけない」豪州戦に続き、リーチ マイケル前主将がメンバー外になった理由を問われると、こう返答した。「彼は今日もフルトレーニングに参加しているが、負傷明けということで、今回のセレクションには入っていない」ジョセフHCは接点でのパワーゲームで対抗するのではなく、日本は独自の道を進む重要性を語った。「自分たちのDNAはないし、今後もないかもしれない。ティアⅠがティアⅡに対してFWでプレッシャーをかけることが多い。自分たちは違うプレーをすることが重要だ。大きなテストマッチで勝っていくことが大事。世界中の人たちが日本ラグビーのブランドを楽しんでいる。このブランドをさらに成長させていくことが大事だ」一方、アンディ・ファレルHCは以下のメンバーで連勝を狙う。■アイルランド代表試合登録メンバー1アンドリュー・ポーター(レンスター)、2ローナン・ケレハー(レンスター)、3タイグ・ファーロング(レンスター)、4タイグ・バーン(マンスター)、5ジェームズ・ライアン(レンスター)、6ケラン・ドリス(レンスター)、7ジョシュ・ヴァンダーフリヤー(レンスター)、8ジャック・コーナン(レンスター)、9ジェイミソン・ギブソンパーク(レンスター)、10ジョニー・セクストン(レンスター)、11ジェームズ・ロウ(レンスター)、12バンディー・アキ(コナート)、13ギャリー・リングローズ(レンスター)、14アンドリュー・コンウェイ(マンスター)、15ヒューゴ・キーナン(レンスター)、16ダン・シーハン(レンスター)、17キアン・ヒーリー(レンスター)、18フィンリー・ビーラム(コナート)、19イアン・ヘンダーソン(アルスター)、20ピーター・オマーニー(マンスター)、21コナー・マレー(マンスター)、22ジョーイ・カーベリー(マンスター)、23キース・アールズ(マンスター)アイルランドのスタメンには7月の試合では不在だったPRポーターやLOバーン、NO8コーナン、CTBアキらが名を連ねた。そしてアイルランド代表の主将であり司令塔であり象徴であるセクストンは今試合が記念すべき100キャップとなる。ジョセフHCは「彼は多くの成功を収め、多くの経験をしている選手。彼と対戦できることは自分たちにとってもいい機会。100キャップはアイルランドの選手たちにとってはもちろん、我々にとって素晴らしい機会。この試合に対してエモーショナルな部分を持っているかもしれないが、今週我々がやるべきことは変わらない」とメモリアルゲームを歓迎した。果たして、日本がダブリンの地で静岡ショックを再現するのか、アイルランドが7月に続き本拠地で2連勝を飾るのか。『リポビタンD TOUR2021』アイルランド代表×日本代表は11月6日(土)・アビバスタジアム(アイルランドダブリン)にてキックオフ。試合の模様はWOWOWにて生中継、日本テレビ(関東ローカル)にて録画放送。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年11月05日太陽化学株式会社(本社:三重県四日市市、代表取締役社長:山崎 長宏、以下「太陽化学」)は、学校法人常翔学園 摂南大学(学長:荻田 喜代一、以下「摂南大学」)ラグビー部の腸内環境研究結果をうけ、森下仁丹株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:森下 雄司、以下「森下仁丹」)と共同で、摂南大学ラグビー部選手の腸内環境改善をサポートする取り組みを開始したことをお知らせいたします。摂南大学ラグビー部1. アスリートの腸内環境近年、腸内細菌がヒトの健康にさまざまな影響を与えることが明らかになりつつあり、アスリートの腸内細菌にも注目が集まっています。一部のアスリートを対象とした試験では、アスリートの腸内細菌叢は一般人に比べて多様性が高いことが示されています。また、アスリートにはエネルギー代謝や炎症抑制に関わる腸内細菌が多く存在しており、腸内細菌が持久力向上や疲労回復に関与することも示唆されています。ところが、摂南大学の井上亮教授らの研究で、学生アスリートの腸内環境が深刻な状態であることが明らかになりました。摂南大学のラグビー部選手88名の腸内環境を調べたところ、悪玉菌であるCollinsella, Enterobacter, Haemophilusなどが多い一方、善玉菌であるAkkermansiaが少ないことが明らかになりました。腸内細菌がつくる代謝物を調べると、ラグビー部選手の腸内では炎症や下痢を引き起こすコハク酸の量が多く、なかには大腸炎患者のレベルの値に達している選手もいました。また、選手の1/4では抗炎症作用や免疫調節作用がある酪酸が検出すらされませんでした。(調査詳細: 、摂南大学HPへ遷移)2. 学生アスリートへの栄養サポートの必要性このようにラグビー部選手の腸内環境に問題があるのは、アンバランスな食生活が大きく影響していると考えられます。学生アスリートは体作りを重視し、タンパク質や炭水化物を積極的に摂取する一方、野菜や果物類は軽視する傾向にあります。このため野菜や果物類に多く含まれる食物繊維や、ポリフェノールやビタミン類などの栄養素が不足しがちです。食物繊維は腸内環境の維持に必須の成分で第六の栄養素とも言われ、成人男性では1日21g以上の摂取が目標とされています。さらに、アスリートのように食事量が多い場合はそれに応じて食物繊維摂取量も増やす必要があります。しかし、トップアスリートと違い、学生アスリートは栄養管理について十分なサポートを受けることが難しい上、近年の野菜価格の上昇もあり、食事から十分な栄養素を摂取しづらいのが現状です。3. 食物繊維(グアーガム分解物)そこで、太陽化学と森下仁丹は食物繊維(グアーガム分解物)および機能性食品(健康増進に寄与する成分)で摂南大学のラグビー部選手の腸活をサポートすることにいたしました。グアーガム分解物はグァー豆からつくられる水溶性の食物繊維で、善玉菌を増やすことで腸内環境を整え、腸管バリア機能や便通などについて多くのエビデンスを持つ素材です。4. 健康管理への期待腸内環境研究に参加した1人の選手に、食事の改善に加えてグアーガム分解物および機能性食品を摂取していただいたところ、摂取前には検出できなかったビフィズス菌や酪酸菌などの善玉菌が大きく増え、コハク酸の量は1/5に減少しました。加えて、エネルギー摂取量を変えずに、体重(筋肉量)が増加、便通、そして肌の調子が整うなど、さまざまな体調の変化が見られました。食生活のバランスを整えることが基本ですが、それでも十分な摂取が難しい栄養素をサプリメントで補うことは、アスリートの健康管理に役立つことが期待される結果となりました。太陽化学と森下仁丹は、本活動を通じて、多くのアスリートの腸活をサポートしていきたいと考えています。■太陽化学株式会社概要商号 : 太陽化学株式会社代表者 : 代表取締役社長 山崎 長宏所在地 : 〒512-1111 三重県四日市市山田町800番設立 : 1948年1月事業内容: 乳化剤、安定剤、鶏卵加工品、機能性食品素材等の開発、製造。資本金 : 77億3,062万円URL : 伝統的な天然素材から、最先端技術を応用した新規素材まで様々な食材・工業用途向素材を取り扱うと共に、研究開発型企業として、無限の可能性を秘めた機能性食品素材の創造に取り組んでいます。■学校法人常翔学園 摂南大学URL: 摂南大学は、「人間力・実践力・統合力を養い、自らが課題を発見し、そして解決することができる知的専門職業人を育成する」ことを教育理念に掲げています。知的専門職業人とは、高度な専門知識を持ち、それを社会に生かすことができる人。そのために、国内外で高い評価を得ている研究者や社会の第一線での実績を持つ教員など、多彩な人材による優れた教授陣が、8学部と大学院6研究科間で相互に連携を図り、さまざまな角度から特色ある教育を行っています。2022年4月には国際学部を開設、経営学部を改編し、2023年4月には現代社会学部を設置構想中です。■森下仁丹株式会社URL : 主な事業: 医薬品、医薬部外品、医療機器ならびに食品等の製造および販売業祖 森下 博が「社会への奉仕」を信念とし、1893年の創業来、人々の健康や豊かな暮らしの一助となる製品をご提供して参りました。当時、懐中の総合保健薬(当時は赤大粒仁丹)として開発し、その後は口中清涼剤として親しまれる銀粒の「仁丹」(現在は医薬部外品 販売名:仁丹N)、その製造から着想を得て、独自に開発し事業領域を拡大しつつある「シームレスカプセル技術」と、これまでの生薬研究の蓄積と独自技術の確立・育成を通して、幅広い領域で企業活動を行なっています。ロゴ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月28日もう善戦はいらない。ホームで戦う以上目指すのは勝利である。ラグビー日本代表がオーストラリア代表に本気で勝ちにいく。『ラグビーワードカップ(RWC)2019』でベスト8に入った日本代表と『RWC』優勝2回・準優勝2回の豪州代表には歴然とした実績の差がある。世界ランキング3位のワラビーズに対して、日本は10位。直接対決の成績を振り返ってみても5戦5敗。2000年以降の対決も『RWC2007』では3-91の大敗……、2017年11月のホームゲームでも30-63の完敗を喫した。しかも、今回が秋のツアー初戦となる日本と異なり、ワラビーズは試合を重ねてきた。7月、若いメンバー中心のフランス代表には辛くも2勝1敗と勝ち越し、8・9月の『プレディスローカップ』『ザ・ラグビーチャンピオンシップ(TRC)』ではニュージーランドに3連敗と世界ランキングは7位まで後退した。ここでデイヴ・レニーHCはある決断を下す。『RWC』王者・南アフリカとの『TRC』第3戦に花園近鉄ライナーズ所属のクウェイド・クーパーを4年ぶりに代表復帰させると、先発SOに起用したのだ。ベテラン司令塔はさすがのゲームコントロールとボールさばき、そしてサヨナラPGで28-26の劇的逆転勝利を手繰り寄せたのだった。これで豪州代表は完全に覚醒した。続く『TRC』第4戦でも30-17で南アに連勝を飾ると、アルゼンチンにも連勝。『TRC』4連勝締めで2位となったのだ。WTBマリカ・コロインベテが爆発的なスピードで突破を見せれば、PRタニエラ・トゥポウとCTBサム・ケレヴィはパワフルにゲインラインを破っていく。さらにNECグリーンロケッツでプレーしたWTBアンドリュー・ケラウェイがトライを量産、『TRC』最多トライをマークした。そしてFLマイケル・フーパーは豊富な運動量でグラウンドを所狭しと動き回り、ピンチの芽を摘むジャッカルをズバリ。相変わらずの存在感を発揮している。今ワラビーズは絶好調。オーストラリア代表は自信満々で来日を果たした。3か月半のトレーニングとテストマッチでチームの完成度を高めているワラビーズに、日本代表は1か月弱の合宿で挑む。形勢は不利である。それでも選手たちは負ける気なんてさらさらない。新キャプテンに任命されたピーター・“ラピース”・ラブスカフニが「どのチームにもそれぞれのスタイル、強みがある。スプリングボクスのプレー、オールブラックスのプレー、ワラビーズのプレー。すべてのチームに特徴やスタイルがある。自分たちは自分たちの戦い方にプライドを持って戦うことが大事。それがきちんと出せれば、結果として出ると思う」と言えば、ジェイミー・ジョセフHCも「このツアーの最初のセレクション。宮崎合宿から数週間経った。オーストラリアは南アフリカ、アルゼンチンを倒してきた。選手たちはエキサイティングな気持ちだ。私たちにとってとてもチャレンジングな戦いになる」と対戦が待ち切れない様子を見せた。さらにPR稲垣啓太は「テストマッチは勝たないと意味がないと思っている。特に自国でテストマッチを行うことがどれだけかの意味があるか僕は理解しているつもりなので、勝つ姿をお見せしたい。結果が出なかったら罵ってもらった方が楽。日本代表に対して『こんな試合しやがって!』というレベルへいっていいと思う。僕らはそんなことを言わせないように結果を残すつもりで準備していくし、選手は100%結果にフォーカスすべき」とまで言い切った。ジョセフHCは豪州から勝利を奪うためにこのメンバーを送り出す。■日本代表試合登録メンバー1稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、2坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、3具智元(コベルコ神戸スティーラーズ)、4ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、5ジェームス・ムーア(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安)、6ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、7ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)、8姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)、9流大(東京サントリーサンゴリアス)、10松田力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、11シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ)、12中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)、13ラファエレ ティモシー(コベルコ神戸スティーラーズ)、14レメキ ロマノ ラヴァ(NECグリーンロケッツ東葛)、15セミシ・マシレワ(花園近鉄ライナーズ)、16庭井祐輔(横浜キヤノンイーグルス)、17クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、18ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、19リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)、20テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス)、21齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)、22田村優(横浜キヤノンイーグルス)、23ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)ワラビーズの印象を問われると、指揮官はこのように答えた。「毎試合毎試合力を付けている。クオリティの高いコーチ陣・選手たちが揃い、レニーHCが就任後しっかり力を付けている。だが、我々は我々の準備にフォーカスして戦いに臨みたい。オールブラックスとの3試合は難しいゲームになったが、最初のスプリングボクス戦でタイトな接戦で倒し、勢いを得たのではないか。『RWC』王者を倒したチームと戦えるのは我々も楽しみ」SH流&SO松田の先発起用について質問されると、こう返答した。「田村はチームにとって重要な選手だが、いくつか小さいケガもあり、松田に先発してもらう。松田はしっかりいい準備ができている。彼にとってとてもいい機会になるだろう。流は『RWC』でもスターディングメンバー。前回のツアーはいなかったが、彼はクオリティが高くリーダーシップもある。彼が戻ってきて、私もうれしい。流には自分の仕事をしっかりしてほしい。彼の存在がチームに好影響を与えるだろう。9番には特別な役割がある。ティアⅠに勝つには役割をしっかり遂行すること。ボールを動かし、周りの動かすことが大事になる」初キャップのガンターが先発し、前主将リーチが控えに回ったFW第3列の人選については、次のようにコメントした。「スピードのある試合をしなくてはいけない。スキルのある選手を選んだ。ラピースはハムストリングスの軽いけがをしたが、今は100%コンディションが戻ってきた。キャプテンとしてしっかり役割を果たしてくれるだろう。より良い準備ができている選手がガンター。リーチはこれまでの経験を生かして後半にインパクトを与えるというセレクションになった。最初から出る選手と後半から出る選手の役割は違う。チームにとって最良だと思い、このメンバーになった。リーチとか田村とかという経験ある選手が試合途中から出てきて、チームにインパクトを与えてくれることだろう」FBには山中亮平に代わってマシレワをチョイス。ジョセフHCはその理由をこう述べた。「山中は残念な気持ちだろう。彼はこれまでこのチームでたくさんプレーしてきたが、チームのバランスを考えた。マシレワがこの合宿でいいパフォーマンスを見せていた。マシレワはハイボールのキャッチもうまいし、どこからでもアタックできる。欧州遠征には松島(幸太朗)も合流する。そういうバランスを考慮し、このメンバーになった」ジョセフHCは若いWTBフィフィタにも期待を寄せた。「彼も素晴らしいポテンシャル、可能性を持っている選手。(ブリティシュ&アイリッシュ・)ライオンズ戦でもアイルランド戦でもエナジーがあり、スピードがあった。テストマッチを経験させればさせるほど、シオサイアはいい選手になっていくと思う」指揮官はラブスカフニのキャプテンシーにも信頼を寄せた。「リーチとはまた違うリーダーだと思う。まだ彼なりのリーダー像を模索している段階だと思う。ラピースはパフォーマンスでリードしていくタイプ。中村とともにふたりの素晴らしいリーダー陣として今後活躍してくれることだろう」一方のワラビーズはレニーHCが以下のメンバーで必勝を期す。■オーストラリア代表試合登録メンバー1ジェームズ・スリッパー、2フォラウ・ファインガア、3タニエラ・トゥポウ、4アイザック・ロッダ、5マット・フィリップ、6ロブ・レオタ、7マイケル・フーパー、8ロブ・ヴァレティニ、9ニック・ホワイト、10クウェイド・クーパー、11アンドリュー・ケラウェイ、12ハンター・パイサミ、13レン・イキタウ、14トム・ライト、15リース・ホッジ、16コナル・マキナニー、18アラン・アラアラトア、19ダーシー・スワイン、20ピート・サミュ、21テイト・マクダーモット、22ジェームズ・オコナー、23ジョーダン・ペタイア果たして日本が歴史的初勝利をマークするのか、豪州の余裕を奪えずまたもや返り討ちに遭うのか。『リポビタンDチャレンジカップ 2021』日本代表×オーストラリア代表は10月23日(土)・昭和電工ドーム大分でキックオフ。チケットは残りわずか。試合の模様は日テレ系にて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)『リポビタンDチャレンジカップ 2021』日本代表×オーストラリア代表チケット情報
2021年10月22日サッカーの次はラグビーだ。森保ジャパンがサッカルーズに劇的逆転勝利した11日後、ジェイミージャパンがワラビーズと対峙する。サッカーとラグビー、ふたつのフットボールの日本代表チームが時を同じくしてオーストラリア代表と激突するのだ。埼玉スタジアム2002で『FIFA ワールドカップ カタール2022』アジア最終予選が行われた10月12日、遠く離れた宮崎にて合宿を敢行していたラグビー日本代表のメディアデーが開催。FLピーター・“ラピース”・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)がオンライン会見に出席し、新キャプテンに指名された心境を明かした。「全く予想していなかったので、すごく光栄で名誉な気持ちだった。この役割を引き受ける前に素晴らしい主将で素晴らしいプレイヤーで素晴らしい友人でもあるリーチ(マイケル)と色々話した。主将のオファーを聞いて、ただの主将ではなく一番の主将になりたい、いい主将になりたい、今までの日本でベストな主将になりたいと思った。チームにはいいリーダーがたくさんいるので、それをまとめあげることでいいチームができると考えている。一番重要だと思うのは自分のことではなく、チームファーストで考えること。グラウンド内はもちろんグラウンド外でも日本代表の誇りを持って行動していきたい」ラブスカフニは自身のキャプテンシーを語るとともに、選手たちにも責任を求めた。「私は瞬間瞬間で影響を与えることができる主将でありたい。時によって何もしないでただいるだけでいいかもしれないし、時によってチームを鼓舞することが必要かしれない。その瞬間瞬間で何が必要か考えていきたい。選手それぞれが自分たちの強みを持っているし、各自が持っているものをしっかり出せるよう、グループでもいいものを出せるようにしたい。私はそれぞれの選手にいい環境を与えたい。それがキャプテンの責任だし、グループの責任だと思う。もちろん一人ひとりに責任はある」主将の重責を果たすとともにいち選手として突出したパフォーマンスを見せる覚悟も口にした。「やるべきことはグラウンドで見せること。自信はある。責任感は増えたが、自分の成長を止めないことが重要。個人個人が成長し続けることでチームは成長すると思う」春の代表シリーズは2戦2敗に終わったが、今回勝ち切るために必要なことを質問されると新主将はこう答えた。「そのことを今話している。自分たちが継続して成長していくことが大事。みんなが勝ちたい、燃えるような思いを持っている。対戦する4チームにはそれぞれ違う強みを持っているが、どのチームも日本をスローダウンさせようとしてくるし、試合の中でセットピースを増やしたいだろう。私たちも相手の強みを消して、自分たちの強みを出していきたい。ボールインプレーを多くするラグビーしたい」秋のシリーズでどんな試合を見せたいか問われると、ラブスカフニはこのようにコメントした。「どのチームにもそれぞれのスタイル、強みがある。スプリングボクスのプレー、オールブラックスのプレー、ワラビーズのプレー。北半球のチームのプレー。すべてのチームに特徴やスタイルがある。自分たちの戦い方にプライドを持って戦うことが大事。それをきちんと出せれば結果は出ると思う」同日はPR垣永真之介(東京サントリーサンゴリアス)、WTBレメキ ロマノ ラヴァ(NECグリーンロケッツ東葛)もメディア対応を実施された。ふたりは次のように意気込みを口にした。垣永「これまではインターナショナルレベルで戦える身体に絞り込むということをやってきた。これからはチームでフィットしていくことが大事。身体を作ってきた分、調子はいい。システムの根本は変わっていないのでしっかり自分がフィットしていく、スクラムも土台は変わっていないので(長谷川)慎さんのスクラムをしっかり組めるようにしていきたい。僕自身これがラストチャンスだと思っている。代表に入ること、『W杯』に出ることの。次の『W杯』が終わったら、自分の現役もどうなるかわからない。残り少ないのは実感しているし、最後に『W杯』に出たいし、しっかりビジョンを持って臨んでいる。『W杯』に向けて2年目の年にジャパンに入るという目標を立てて、今回それをクリアしたので、これから3・4年目でしっかりチームの信頼を得る、代表に残り続ける、しっかり『リーグワン』で結果を残すとひとつずつ結果を残して2023年を迎えられればと思っている」レメキ「前回よりも合宿の時間も長くいい準備ができている。アイルランド、スコットランドとはやっているのでサインプレーもわかるが、(母国の)オーストラリアは調子がよくて一番大事。勝てたら次の3試合につながると思う。ワラビーズは調子が上がっているし、今(世界ランキング)3位。出たい。(マリカ・)コロインベテは今世界一のWTBだと思うので、マッチアップしたい。『スーパーラグビー』のクオリティと代表のクオリティはたぶん違う。テストマッチでマッチアップしたい。豪州は勢いがあり、前へ出ると強い。8・12番を止めれば、たぶん勢いがなくなる。(サム・)ケレビはケガをしているのが、強い。8番もめちゃくちゃ強い。ゲインラインを超えるとアタックできるので、FWやモールのところで勝負してくると思う。(宗像サニックスブルースからNECグリーンロケッツ東葛へ移籍したのは)日本代表を目指すなら3部からは出られないだろうと思った。NECは昔強くて2年間1回も勝てていないが、強いチームで活躍するのは誰でもできること。NECはこれからいい選手をたくさん取るということなのでいいチャレンジができると思った。フミ(田中史朗)さんも入った。フミさんはプレイヤーとコーチのコミュニケーションがうまく取れる」10月11日に発表された日本代表メンバーは以下の通り。■日本代表メンバー37名【RP】淺岡俊亮(トヨタヴェルブリッツ)、稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)36、ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ)16、垣永真之介(東京サントリーサンゴリアス)9、具智元(コベルコ神戸スティーラーズ)15、中島イシレリ(コベルコ神戸スティーラーズ)8、クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)2【HO】坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)23、庭井祐輔(横浜キヤノンイーグルス)8、堀越康介(東京サントリーサンゴリアス)3【LO】秋山大地(トヨタヴェルブリッツ)、ジェームス・ムーア(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安)10、リアキ・モリ(横浜キヤノンイーグルス)【FL】ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)2、德永祥尭(東芝ブレイブルーパス東京)12、長谷川崚太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)10、リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)70【FL/No.8】福井翔大(埼玉パナソニックワイルドナイツ)【No.8】テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス)5、姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)18【SH】齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)2、茂野海人(トヨタヴェルブリッツ)12、流大(東京サントリーサンゴリアス)24【SO】田村優(横浜キヤノンイーグルス)65、松田力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)25【WTB】高橋汰地(トヨタヴェルブリッツ)、ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京)、中野将伍(東京サントリーサンゴリアス)、シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ)2、レメキ ロマノ ラヴァ(NECグリーンロケッツ東葛)15【WTB/FB】セミシ・マシレワ(花園近鉄ライナーズ)1【CTB】中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)26、ラファエレ ティモシー(コベルコ神戸スティーラーズ)25、ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)【FB】山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ)19※所属チームの後の数字は代表キャップ数宮崎合宿中にアキレス腱断裂の大ケガを負ったLOヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモレッドハリケーンズ大阪)やNo.8アマナキ・レレイ・マフィ(横浜キヤノンイーグルス)、CTBシェーン・ゲイツ(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安)らがメンバーから外れ、ナショナル・デベロップメント・スコッド(NDS=将来日本代表に選出される可能性のある高いポテンシャルを持った人材)として参加していた淺岡、福井、中野がサバイバルに生き残った。同じくNDSとして追加招集されていた秋山はバックアップメンバーとして別府合宿まで参加する。またフランス『トップ14』のASMクレルモン・オーヴェルニュに所属するWTB/FB松島幸太朗はヨーロッパ遠征から代表に合流するとのこと。秋の代表シリーズの初戦となる日本とは対照的にオーストラリアは準備万端だ。7月、若いメンバー中心のフランス代表には辛くも2勝1敗と勝ち越したものの、8・9月の『プレディスローカップ』『ザ・ラグビーチャンピオンシップ』ではニュージーランドに3連敗。だが、ここからワラビーズが目を覚ます。『W杯』王者・南アフリカに連勝すると、続くアルゼンチンにも危なげなく連勝。『ザ・ラグビーチャンピオンシップ』2位となった。好調ワラビーズの来日メンバーは以下の通り。■オーストラリア代表来日メンバー33名【PR】アラン・アラアラトア、アンガス・ベル、ポネ・ファアマウシリ、トム・ロバートソン、ジェームズ・スリッパー、タニエラ・トゥポウ【HO】フォラウ・ファインガア、フェレティ・カイトゥウ、コナル・マキナニー【LO】マット・フィリップ、アイザック・ロッダ 、ダーシー・スウェイン【FL/No.8】マイケル・フーパー、ロブ・レオタ、ピート・サミュ 、ラクラン・スウィントン、ロブ・ヴァレティニ【SH】ジェイク・ゴードン、テイト・マクダーモット 、ニック・ホワイト【SO】クウェイド・クーパー【CTB】ララカイ・フォケティ、レン・イキタウ、サム・ケレヴィ、ハンター・パイサミ、アイザイア・ペレセ、ジョーダン・ペタイア【WTB】フィリポ・ダウングヌ、アンドリュー・ケラウェイ、マリカ・コロインベテ【UTB】リース・ホッジ、ジェームズ・オコナー、トム・ライト日本代表は10月23日(土)・昭和電工ドーム大分での『リポビタンDチャレンジカップ 2021』オーストラリア戦を経て、『リポビタンDツアー 2021』へ出発。11月6日(土)・ダブリンでのアイルランド代表戦、13日(土)・リスボンでのポルトガル代表戦、20日(土)・エディンバラでのスコットランド代表戦と欧州遠征3連戦に臨む。日本×豪州のチケットは残りわずか。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)『リポビタンDチャレンジカップ 2021』日本代表×オーストラリア代表チケット情報
2021年10月13日秋の代表シリーズへ向けて、そして『ラグビーワールドカップ2023』を見据えて、宮崎で汗を流しているラグビー日本代表。10月1日よりジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチらコーチ陣も合流。翌2日にはメディアオンライン会見に対応した。指揮官はこの合宿にきっちり身体を仕上げてきた選手たちに満足していた。「選手たちはオフシーズンの間にフィットネスだったり、個々に渡していたトレーニングプログラムをしっかりと行ってくれた。選手個々が責任感を持ってやってくれた。ただ、ここから、どんどん加速していかないといけない」ジョセフHCはキャプテン変更についても言及した。「リーダーシップに変化があったことを伝えたい。キャプテンは(ピーター・)ラピース(・ラブスカフニ)。バイスキャプテン(副将)は(中村)亮土。リーチはリーダーとしても素晴らしい。だが一度ここで彼にラグビーにフォーカスしてもらいたいと考えた。彼は2019年の『W杯』でもベストとも言えるプレーをした、だが彼も若くはない。ラピースは『W杯』でゲームキャプテンを務めている。亮土も安定感があり、サントリーでキャプテンを務め将来の日本代表の主将でやっていける選手だと思っている。ラピースは生まれながらにしてリーダーシップを持っているし、姿勢も素晴らしく、安定感もあり、英語も話せる。日本語はあまり話せないが、日本のラグビー、文化をきちんと理解している。中村選手は主将をサポートし、自身もリーダーとして成長してきているので、ふたりに任せようと思った」主将・ラブスカフニ&副将・中村の体制で2023年を目指すのか問われると、HCは否定した。「このツアーだけ。また再評価して考えていきたい。リーチが主将を長くやってきたが慣れが出てきた。ここで違う声、変化を加えることは必要だと思っている」新主将に任命されたラブスカフニは次のように喜びのコメントを寄せた。「本当に名誉で光栄な気持ち。このチームは特別なチーム。 私とここにいる仲間たちの心の中は、桜のジャージーを着て自分たちのベストを出し、日本を代表することに向け、熱い気持ちでいっぱいです。私たちの行動から、チームのビジョンや価値をみなさんにお見せできればと思う。また家族や友人、最終的には日本のみなさんに誇りに思っていただけるようにがんばりたい。私たちはこれからの試合、挑戦に向けてとても興奮しているし、楽しみな気持ちでいっぱいです」ジョセフHCは春の代表シリーズの2試合ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦、アイルランド戦の数字に満足していた。「合宿に来てまず選手たちに伝えたのは、スタッツの部分。2試合の平均したボールポゼッション、テリトリー、ゲインライン、ラグビーの勝敗に必要なスタッツをティアⅠチームと比較して説明した。結果はさほど変わらなかった。自分たちの方が高い部分もあったし、劣っていた面もあった。ここから自分たちがティアⅠに近付くためにやらなければいけない部分がある。そこで新しいチームのスタンダードを作っていかなければならない。2019年の『W杯』でもフィットネスやスピードは高いレベルでできた。特にボールインタイムについてはティア1より長い時間をマークしていた。ボールをしっかり動かすことができれば、我々の方がフィットネスがあるので試合に勝つことができる。『W杯』の時は36~38分のボールインタイムだが、他チームは32分くらいだった。現在ではティアⅠも38分くらいになってきているので、自分たちももっと伸ばしていかないといけない」今回の宮崎合宿のテーマついてはこう語った。「(7月の)アイルランド戦はバランスを欠いた部分があった。『W杯』では私たちが素晴らしいスキル、スピードでプレーしたが、今回はアイルランドがブレイクダウンで優位だった。自分たちはプレーしすぎてペナルティをし、相手にキックでタッチに出されて自陣に入られしまった。自陣22mに入れないようにしていきたい。ペナルティを犯さない、規律を守るということを改善していかないといけない」新戦力のリアキ・モリ、ディラン・ライリー、ジョネ・ナイカブラの評価を求められると、このようにコメントした。「3人とも素晴らしいラグビー選手。リアキはサンウルブズの経験があり、ブルーズでも活躍していた。彼はまずケガをしないで、ハングリーにいくことが重要。現在はとてもいいコンディションでしっかりプレーしてくれている。ディランは物静かだが、パナソニックの試合を見ると自信を持ってプレーをしている。ラファエレのケガで彼や中野(将伍)や(シェーン・)ゲイツにもチャンスが来るだろう。ここで力を発揮してほしい。ジョネは東芝でのパフォーマンスが素晴らしかった。まずジャパンのシステムをしっかり理解することが前提。どの選手にも言えることだが、疲れた状態、ハードな状況でどれだけ自分のやるべきことを理解してやっていくのか、そこを見ていきたい」また指揮官は19歳のワーナー・ディアンズへの期待も口にした。「本当に彼は今見てみたい選手であったし、1日目から目を見張るパフォーマンスだった。フィットネステストの結果もよく、200cm、123kgという身体もあり、日本語も堪能。完璧な選手だ。フィジカルももっと成長すると思う。まだ若く経験はないので、2023年についてはまだわからない。今回ヴィンピーがケガをしたように何が起こるかわからないが、彼の将来を楽しみにしているし、興奮している」同日には選手を代表して稲垣啓太もメディア対応を行った。指揮官と同様に稲垣もチームメイトたちの仕上がりに手応えを感じていた。「チームのスタンダードが高くなったことを今日1日の練習で実感した。その理由は初日にしてはゲームに対して理解度は高かったし、初めて参加した選手も含めて『相当準備してきたな』という感覚があった。出だしとしては、いいスタートが切れたのではないかなと思う。より質の高い練習が1日目からできたという印象がある」豊富な運動量を誇るプロップ(PR)は日本代表のスタンダードを高めるために、独自のスタイルを構築する重要性を説いた。「周りが我々のラグビーを見てどう思うかがキーになるんじゃないですかね。『ティアⅠのスタンダードとは?』と言われて漠然としたイメージがある。漠然としていていいが、我々のラグビーを見て『これくらいのスタンダードにいかないと日本代表になれないんだ』『日本代表を見習いたい』というような一種の憧れを持ってもらえるような、独自のスタンダードを作っていきたい。日本代表のラグビーは世界的に見ても面白いと思う。日本代表の得点能力は世界的に見ても高い方だと思う。データ上もボールタッチ、パスの回数は世界で一番多い。それはボールが動くということ。そこで『日本代表をマネしたい』と思ってもらったら、ファンにとっても我々にとっても素晴らしいこと。他の国が日本代表を参考にしたら日本代表のスタンダードが上がったということ」一家言持つスクラムの課題について質問されると、稲垣はこのように答えた。「マイボールスクラムでは100%ボールを獲得できている。相手ボールに対しておそらく3つ4つペナルティを重ね、多い時アイルランド戦では5個くらいあったのでは。課題としては相手ボールのスクラムにどう対処していくか。2019年から『相手ボールにプレッシャーをかけてペナルティを奪いたい』と一貫して言い続けている。相手にプレッシャーをかけようとして我々がペナルティを取られたことが欧州遠征では多かった。これからどうしていくべきか。模索している途中」ペナルティを犯さないためにディティールにこだわる。「スクラムで一番大事な部分は大きく分けてふたつあると思うんですよ。組む前の準備と組んでからの方向性。今、最初にやらないといけないのは組む前の準備。相手とバインドした時に相手に体重をあずけられてしまって我々のアドバンテージが失い、ペナルティを60~70%の確率で取られた。いわゆる準備が足りない。いろんな要素があるが、バインドするときロック(LO)フランカー(FL)のヒザを上げるタイミングが遅かったりして重心を下げられてしまう。そういう細かいところを口酸っぱく言っているところ。距離が遠くなったら、バックファイブの足の位置をちょっと詰めさせる。要するにヒットした瞬間、ヒザが伸び切らないということです。そのため、バックファイブの足の位置をふだんより一歩詰めておくということが大事」細部を詰めて目指すのは世界一のスクラムである。「我々にとって世界一のスクラムとは何なのか。我々のアタックしたい形に100%フィットした、100%コミットしたスクラムが世界一だと思う。スクラムからアタックのバリエーションが増える、ペナルティが奪えるという日本独自のスタンダードを作り上げる必要がある。そういった時初めて世界一と言える。相手ボールにどう対処してプレッシャーをかけてペナルティを奪えるかによって、世界一に近付くかどうかが変わってくる。(道のりは)半分くらいですかね、半分くらいよりはもう少しいっていると思うけど」秋のシリーズの初戦・オーストラリアは『W杯』王者・南アフリカに連勝するなど復調しているが、稲垣は「勝ちないと意味がない」とキッパリ。「テストマッチは勝たないと意味がないと思っているので。特に自国でテストマッチを行うことがどれだけかの意味があるか僕は理解しているつもりなので、勝つ姿をお見せしたいと思っている。そのために今宮崎でその準備をしているし、準備したことがフィールドで100%発揮できれば結果を残せることも今まで証明してきた」また稲垣は結果が伴わなければ罵ってもらって構わないと続けた。「選手としては結果を残すことにフォーカスしなければならない。2019年になぜあれだけ多くの方が応援してくれたのかというと、勝ち続けたから。勝たなければ、やっぱり何も評価してもらえない。勝つことでみんなから認められる。だからこそ勝つために準備して、準備して、準備して、そして結果が出なかったら罵ってもらった方が楽。日本代表に対して『こんな試合しやがって!』というレベルへいっていいと思う。僕らはそんなことを言わせないように結果を残すつもりで準備していくし、選手は100%結果にフォーカスすべきだと思う」稲垣は選手だけではなく、ファンにもステップアップを求めているのだ。「我々もステップアップしないといけないし、ファンのみなさんもステップアップすべき時が来ていると思う。ファンのみなさんも目が肥えてきた。結果が出ていない時に「勝てなかったけど、いい試合だったね」で終わらせてはいけない。選手は誰も喜んでいない。選手は勝たないといけないと思っているし、そういう時はファンも厳しい声を出すべきだと思う。だから選手とファンと一緒に日本代表を強くしていければ、最高だと思う」日本代表は10月23日(土)・昭和電工ドーム大分にて『リポビタンDチャレンジカップ 2021』オーストラリア戦、11月6日(土)・ダブリンでのアイルランド代表戦、13日(土)・リスボンでのポルトガル代表戦、20日(土)・エディンバラでのスコットランド代表戦に臨む。日本×豪州のチケットは10月9日(土)午前10時より一般発売。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)『リポビタンDチャレンジカップ 2021』日本代表×オーストラリア代表チケット情報
2021年10月04日ホームでオーストラリア代表を迎え撃ち、アイルランド、スコットランドらを相手取る欧州3連戦へ突入する。ラグビー日本代表の秋の強化シリーズの全容が見えてきた。9月15日にポルトガル戦、17日にホームでのワラビーズ戦、9月21日には2021年度秋の男子日本代表候補選手が発表された。『リポビタンD チャレンジカップ2021』『ラグビー日本代表 リポビタンD TOUR2021』を戦う日本代表候補メンバー39名とともにナショナル・デベロップメント・スコッド(NDS=将来日本代表に選出される可能性の高いポテンシャルを持った人材)5名が決定したのだ。メディアブリーフィングには藤井雄一郎ラグビー日本代表ナショナルチームディレクターが出席、このようにコメントした。「来週から合宿が始まる。選手たちにはすでに個別のメニューを配っている。来週集まって、ワラビーズ戦の準備をしていく。新しく選んだ選手、復帰した選手がいるが、若い世代の試合もなかったので、NDSとして若い選手を呼んでいきたい。次の世代を担う選手も呼びたいということで、多めに選手を呼んでいる。コロナの影響で当初よりも準備期間は少なくなったが、欧州遠征へ向けて強化していきたい」■日本代表候補メンバー39名【RP】稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、垣永真之介(東京サントリーサンゴリアス)、具智元(コベルコ神戸スティーラーズ)、中島イシレリ(コベルコ神戸スティーラーズ)、クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、森川由起乙(東京サントリーサンゴリアス)【HO】坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、庭井祐輔(横浜キヤノンイーグルス)、堀越康介(東京サントリーサンゴリアス)【LO】ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモレッドハリケーンズ大阪ドコモレッドハリケーンズ大阪)、ジェームス・ムーア(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安)、リアキ・モリ(横浜キヤノンイーグルス)【FL】小澤直輝(東京サントリーサンゴリアス)、ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、德永祥尭(東芝ブレイブルーパス東京)、長谷川崚太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)、リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)【No.8】テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス)、アマナキ・レレイ・マフィ(横浜キヤノンイーグルス)、姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)【SH】荒井康植(横浜キヤノンイーグルス)、齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)、茂野海人(トヨタヴェルブリッツ)、流大(東京サントリーサンゴリアス)【SO】田村優(横浜キヤノンイーグルス)、松田力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)【WTB】髙橋汰地(トヨタヴェルブリッツ)、ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京)、シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ)、レメキ ロマノ ラヴァ(NECグリーンロケッツ東葛)【WTB/FB】セミシ・マシレワ(花園近鉄ライナーズ)【CTB】シェーン・ゲイツ(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安)、中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)、ラファエレ ティモシー(コベルコ神戸スティーラーズ)、ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)【FB】山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ)■NDS5名【PR】淺岡俊亮(トヨタヴェルブリッツ)【HO】武井日向(リコーブラックラムズ東京)【LO/FL】ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)【FL/No.8】福井翔大(埼玉パナソニックワイルドナイツ)【WTB】中野将伍(東京サントリーサンゴリアス)メンバーを選出したジェイミー・ジョセフヘッドコーチは、以下のコメントを寄せた。「今秋のツアーに向けたブレイブ・ブロッサムズのトレーニングスコッドを発表できることを大変うれしく思う。メンバーはこの夏の間、トレーニングプログラムを行い、宮崎と別府でベストなコンディションに持っていけるよう、非常に良く準備をしてくれた。夏のツアーを経験したことで、今後の試合に向けてチーム内には大きな期待と興奮が広がっている。今回のチームは、若さと経験がしっかりと組み合わされており、グループ全体に強さと深さがある。何人かの若い選手は初めてチームに合流となる。我々はこのグループには可能性があり、今後の日本のラグビー界で一緒に活動していきたいと考えている。これらの選手から最終メンバーに選ばれることも十分にあり得る。これからの試合では、ホームとアウェイの両方で、非常に厳しい相手と戦うことになる。世界の強豪チームとコンスタントに対戦することは、 2023 年のフランス大会に向けて必要な準備となるだろう」メディアブリーフィングで今ツアーの目標について問われると、藤井チームディレクターはこのように返答した。「もちろん勝利を優先して考えているが、中身が大事。どんな相手でも変わらないパフォーマンスを見せられるのか。久々の南半球のチーム、自分たちがどの位置にいるのかを測っていきたい。今回テストマッチができない中、貴重な4試合になる。プレッシャーのかかる中でどれぐらいのパフォーマンスをできるかを見極める場であり、国際舞台なのでしっかり勝つことを目標にしている。どういうオプションやスキルが重要かコーチ陣が見る場にもなる。アタックやディフェンス、モールで取られないとか。こういう形で守りたい、しっかりボールキープができた、しっかりチャンスを作れたかという中身を見ていきたい」『ワールドカップ2023』へ向けてのシミュレーションの場にするかについて、こう答えた。「アウェイで勝たないといけない。アウェイでどれだけ自分たちの力を出せるのか。アウェイで起きるイレギュラーな出来事にどれだけ対応できるか。『W杯』うんぬんよりも、目の前の試合を代表のプライドで勝つことが大事」ティアI勢だけではなく、ポルトガル戦をマッチメイクした意図について、藤井チームディレクターはこう明かした。「狙い撃ちしたわけではなく、スペインやフレンチバーバリアンズとか選択肢もあったが、最終的にポルトガル戦しかなかった。アイルランド戦、スコットランド戦はベストメンバーで勝ちにいくことになるが、すべての選手にテストマッチを経験させる意味で、ひとつ落ちた相手と組みたかった。そういう相手と試合を組めたのは良かった」新しい選手への期待については、次のようにコメントした。「若い選手を見てみたいということで、前回のトップリーグで活躍した選手を呼んでいる。次の世代をうまくポジションを含めて入れ替えていかないといけない。もちろん彼らも次の『W杯』に出る可能性はあると思う。どれぐらいのエネルギーがあるのかを見てみたい」さらにワーナー、福井について言及した。「ワーナーはサイズが大きい選手。福井選手はトップリーグにも出ている。ふたりとも将来的に代表に絡んでくる選手。早めに呼んでいろいろ経験してほしい。ワーナーは試合に出ていないが、あのサイズは日本代表の中でもいないので」代表復帰したSH流、復帰していないHO堀江翔太について質問が飛ぶと、藤井チームディレクターは次のように説明した。「『W杯』直後にトップリーグがあり、体調管理やモチベーションが大変なこともあり、冷却期間が必要だった選手もいる。常にコミュニケーションを取っていたので、その中で復帰してくる選手もいるし、このタイミングではない選手もいる。これから徐々に戻ってくるのでは」SOが『W杯2019』経験者のふたりだけとの指摘には、こう返した。「ポジションチェンジとかも考えている。コーチの中では何名か考えている」日本代表候補とNDSの44名は9月29日(月)~10月16日(土)の宮崎合宿を経て、改めて日本代表メンバーを発表。10月16日(土)~27日(水)の別府合宿を実施し、23日(土)・昭和電工ドーム大分にて『リポビタンDチャレンジカップ 2021』豪州代表戦を開催。豪州戦後は『ラグビー日本代表 リポビタンD TOUR2021』へ出発。11月6日(土)・ダブリンでのアイルランド代表戦、13日(土)・リスボンでのポルトガル代表戦、20日(土)・エディンバラでのスコットランド代表戦がラインナップ。フランス1部リーグ『トップ14』で戦うASMクレルモン・オーヴェルニュ所属の松島幸太朗は欧州遠征から合流予定だという。日本×豪州のチケットは10月9日(土)午前10時より一般発売。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年09月22日ラグビー元日本代表の斉藤祐也さんが、自身のYouTubeチャンネルで、現役時代にあったケガを振り返りました。斉藤祐也が現役時代にしていた壮絶なケガケガをしないために、斉藤さんは、「身体づくりや栄養摂取、転ばないよう身体をコントロールすることが大事」といいます。斉藤さんは現役時代、頻繁に鼻を骨折していたそうです。最初に鼻をケガした、当時の状況を振り返りました。ボールを持って倒れこんで、ボールを(味方に)出す時に、相手のヒザが『ドン!』とぶつかった時に鼻が『く』の字に曲がってしまう。格闘技でもよくありますけど、ラグビー選手もよく鼻をぶつけて骨折する選手がいます。ラグビー元日本代表 斉藤祐也のラグビーチャンネルーより引用通常は真っ直ぐな骨であるはずの鼻が、ぐにゃりと曲がる…考えただけで痛そうですよね。斉藤さんは続けて、パスをして無防備だった状態で、相手選手にタックルを受けた時も振り返りました。立ち上がるんですけど、鼻を触ってみると、鼻がない状態、ぺっちゃんこだったんですね。ハーフタイム(試合前半と後半の間の休憩時間)だったと思うんですけど、監督に「鼻がない」と話をしたら、「全然大丈夫だ!」ということで。その試合は、最後まで出ることになりました。ラグビー元日本代表 斉藤祐也のラグビーチャンネルーより引用この時、鼻は陥没骨折していたとのこと。シーズン中の試合でしたが、全試合が終わった後、斉藤さんは鼻の手術を受けました。へこんだ鼻を持ち上げ、針金で支えて完治を待つ、というものです。その状態で、骨折前から決まっていた海外留学に行った斉藤さん。手術から2か月が経過し、「現地にいたトレーナーに針金を抜いてもらった」と振り返りました。斉藤さんは、鼻が曲がったり、へこんだりするなど、想像を絶する痛みと闘いながら、試合に臨んでいたようです。当時のエピソードを知り、多くの人が反応しました。・鼻のケガのお話は終始かなり痛そうで…。鼻がない感覚が考えられませんね。・お話を聞くだけで、身体中の穴という穴が全て縮こまってしまいました…。・どれほどの痛みなのか…。栄養を取ったり、身体のバランスを整えたりすることが大事なんでしょうね。ラグビー選手のプレーは激しく、観客を魅了させますが、その裏ではケガとの戦いもあったのです。そう考えると、ラグビーへの見方もいささか変わってくることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年08月12日“静岡ショック”をダブリンで再現する! ラグビー日本代表が敵地でアイルランド代表に挑む。2019年9月28日・エコパスタジアムでの対戦から早くも2年近くが経とうとしている。それでも、『ラグビーワールドカップ(RWC)2015』で日本が南アフリカを撃破した“ブライトンの奇跡”に続く、世界のラグビー史に残るジャイアントキリング“静岡ショック”を明確に記憶しているファンも多いことだろう。世界ランキング1位で『RWC2019』へ乗り込んできたアイルランドに序盤から2トライを奪われても、日本は慌てなかった。スタンドオフ(SO)田村優のペナルティゴール(PG)で3点ずつ加点し、後半勝負に備える。58分には途中出場したウイング(WTB)福岡堅樹が大仕事をやってのけた。ゴールポスト前の密集から出たボールを中村亮土、ラファエレ ティモシーの両センター(CTB)がスピーディに回し、最後は福岡が一瞬で加速でインゴールを陥れた。16-12と日本が逆転した5分後、アイルランドが近場をしつこく攻める得意のFW戦からトライを狙うも、フランカー(FL)姫野和樹がジャッカルをズバリ、ピンチを脱した。その後、田村のPGで加点、福岡のインターセプトからの独走トライは決まらなかったが19-12。最後は自陣深くでボールを獲得したアイルランドがボーナスポイント1を得るためにボールを蹴り出したのだった。エコパの奇跡から1年9か月、『RWC2019』のメンバーを軸にする日本代表が、ブリティッシュ&アイリックス・ライオンズへ主力を送り出しながらも選手層の厚さを見せ付けるアイルランドと対峙する。両軍の試合登録メンバーは以下の通り。【日本代表】1稲垣啓太(パナソニック)、2坂手淳史(パナソニック)、3具智元(Honda)、4ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモ)、5ジェームス・ムーア(宗像サニックス)、6リーチ マイケル(東芝)、7ピーター・ラブスカフニ(クボタ)、8姫野和樹(トヨタ自動車)、9齋藤直人(サントリー)、10田村優(キヤノン)、11シオサイア・フィフィタ(近鉄)、12中村亮土(サントリー)、13ラファエレ ティモシー(神戸製鋼)、14セミシ・マシレワ(近鉄)、15松島幸太朗(クレルモン/フランス)、16堀越康介(サントリー)、17クレイグ・ミラー(パナソニック)、18ヴァル アサエリ愛(パナソニック)、19ジャック・コーネルセン(パナソニック)、20テビタ・タタフ(サントリー)、21茂野海人(トヨタ自動車)、22 松田力也(パナソニック)、23シェーン・ゲイツ(NTTコム)【アイルランド代表】1デイヴ・キルコイン、2ロナン・ケレハー、3フィンレイ・ビーラム、4アルタン・ディラン、5ジェームズ・ライアン、6ピーター・オマホニー、7ジョシュ・バンダーフリアー、8ケーラン・ドリス、9ジェイミソン・ギブソンパーク、10ジョーイ・カーベリー、11ジェーコブ・ストックデール、12スチュアート・マクロスキー、13クリス・ファレル、14ジョーダン・ラーマー 、15ヒューゴ・キーナン、16ロブ・ハーリング、17エド・バーン、18ジョン・ライアン、19ライアン・ベアード、20ギャビン・クームズ、21クレイグ・ケイシー、22ビリー・バーンズ、23シェーン・デイリーエコパでの屈辱を知る8人とともに将来有望な若手を並べるアイルランドをジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチ(HC)は「ホームで85%の勝率を誇るアイルランド対戦できるのは我々にとって大きなチャレンジ。スタートからアタックしてくるだろう。新しい選手もアピールをしたいだろうし、新しいコーチ陣もいる。主力がライオンズに選出されていないとかは関係ない。アイルランドは経験豊富なチーム。そしてダブリンではどのチームにも勝っている、オールブラックスにも勝っている。アイルランドには450キャップ以上持っている素晴らしい選手が揃っている。今回彼らも勝ちたいと向かってくることだろう」と警戒する。アタックを担当するトニー・ブラウンとスクラムを鍛える長谷川慎の両アシスタントコーチ(AC)も指揮官の意見に同意する。ブラウンAC「ダブリンで勝つことはタフなこと。本当に簡単ではない。アイルランドもケガ人が出たりしているので、そこは自分たちのチャンスとして試合を進めなければならない。アイルランドはディフェンス面で成長しているし、キッキングゲームも成長している。ディフェンスは本当に強いのでそこは警戒していきたい」長谷川AC「アイルランドという相手を考えると自分たちは仇になる。ホームで簡単に勝てる相手ではない。ライオンズ戦のレビューがそのままアイルランド戦のプレビューになるとは思えないので、しっかり細かいところまで落とし込んでしっかり勝っていきたい。(スクラムは)全選手の組み方、何をターゲットにしているか、全選手が理解できている。それをいかに本番でできるか」齋藤直人(c)JRFUジョセフHCはスクラムハーフ(SH)齋藤の先発起用について言及した。「直人はライオンズ戦で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。彼のエナジー、判断をすごく評価している。先発でプレッシャーはかかるとも思うが、彼のポテンシャルを見てみたい。彼にとってもすごく大きな試合になるだろう。ただ彼に特別なことをやってもらおうとは考えてない。直人には9番としてしっかり自分の仕事をしてもらいたい。パスやキックやラン、しっかりやってほしいと考えている。若い選手だが、彼はライオンズ戦でも経験の浅さは見せなかった」さらに指揮官は田村とのコンビにも期待を寄せた。「田村はライオンズ戦でいい活躍をしてくれた。オフロードやそこからのタックルも見せくれた。1試合で400回くらいボールにタッチする試合をする中で10番としていい結果を出してくれた。田村は齋藤とトレーニングでも9・10番のいいコンビネーションを見せてくれている」ジョセフHCは代表デビューとなるWTBマシレワ、CTBゲイツについてもコメントした。「マシレワは経験があるが、別府合宿でケガをしリカバリーしていた。彼のスキルセットは素晴らしい、キッキングゲームになると予想しているが、彼のハイボールへの技術は素晴らしい。プレッシャー下でのプレーを見てみたい。またゲイツについてはリザーブを(FWとBKの比率を)6-2から5-3に戻したので、トップリーグでは素晴らしいパフォを見せているが、プレッシャー下でどれだけやれるか見てみたい」松島のフルバック(FB)起用について問われると、HCはこう答えた。「山中(亮平)はライオンズ戦でも素晴らしいプレー、一貫性のあるプレーを見せてくれた。山中もがっかりしたことだろう。松島は合流してから時間が少ないので、フランスやサントリーでもプレーしていた15番でプレーしてもらうことにした。マツはハイボールのキャッチもうまいし、アサイアとのコンビネーション、マシレワを含めた3人のコンビネーションを見てみたいと思いこのメンバーにした」今回の英国遠征で初キャップが期待されたFLベン・ガンターがメンバーに選ばれなかった点を指摘されると、ジョセフHCは持論を展開した。「自分として答えはシンプルだ。ガンターは姫野、リーチ、(アマナキ・レレイ・)マフィと同じポジションだということ。彼らよりもいいプレーをしなければならない。これはトップリーグではなくテストマッチだ。ジャージが用意されているわけではない。彼らは日本代表で活躍していく選手、彼(ガンター)が入るとキャプテンが変わることになる。でも彼は若い。今後チャンスはあるだろう。ライオンズ戦はすごいプレッシャー下で行われたが、タタフはそんな中いいパフォーマンスを見せてくれた。試合に出ている選手を評価しているのであって、試合に出ていない選手を評価していないわけではない」ブラウンACの言葉はもっと直接的だ。秋シリーズに代表入りを目指す選手たちにこのようなエールを送った。「しっかりスタンダードを上げてほしい。2023年に向けて10倍以上上げなければならない。テストマッチはレベルが高くなる。しっかりフィットネスを上げなけなければならない、コリジョン、コンタクトをインターナショナルレベルにしっかり上げなければならない。トップリーグとは違う」ライオンズ戦でのアタックやスクラムの改善点について、両ACは指摘した。ブラウンAC「スキルベースの遂行力が大事。チャンスを作れてはいたが、仕留めることはできなかった。スキルの部分、個々の遂行力を高めていかないといけない。ライオンズがプレッシャーをすごくかけてきたので、遂行できなかった。テストマッチはチャンスを作った時に取り切る遂行力が必要」長谷川AC「今回からゲームシナリオをターゲットにした。(ライオンズ戦では)ターゲットにしているところはある程度できたが、ちょっと意識が低かったところは見逃されず、突いてこられた。あとは後半きつくなった時間帯にどれだけがんばれるかは伸び代になると思う。今までは自分たちのスクラムに相手に合わさせることが多かったが、これからは誰と組むのか、どこで組むのか、誰に裁かせるのかに対応できるよう、相手に合わせられ、見せ方もわかっているというスマートでハイブリットなスクラムを目指したい」ジョセフHCもアイルランド戦の勝利を誓った。「テストマッチは勝たないといけない。ライオンズ戦での改善点もある。前回の試合ではソフトモーメント、しっかりオーガナイズできない時間帯があった。ただ前回は準備期間が少ない時間での試合。ポジショニングをしっかりオーガナイズして臨むことはできると考えている。ライオンズ戦でも4・5回チャンスがあったが、自分たちのスキルミス、判断ミスでトライに至らなかった。相手のトライも自分たちのミスからトライを与えてしまった。そこをしっかり修正できるか。アイルランド戦はハードでフィジカルな試合になると予想されている。自分たちはしっかり経験のある選手を使う必要があると考えている」『ラグビー日本代表リポビタンDツアー2021』日本代表×アイルランド代表は7月3日(土)・アイルランド・ダブリンのアビバスタジアムにてキックオフ。試合の模様はBS日テレにて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年07月03日日本代表×ライオンズ。ラグビーファンにとって、まさに夢のカードだ。ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとは4年に一度、イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドを代表する選手で編成される英国オールスターチームのこと。100年以上の歴史を誇るこのドリームチームは基本的に北半球では試合を行わず、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカを4年ごとに順次遠征している。日本ラグビーにとって今回初めてのドリームマッチが実現するのだ。日本代表×サンウルブズもある意味ドリームカードである。サンウルブズとは2016年から5年間『スーパーラグビー(SR)』に参戦した日本のチームのこと。『ラグビーW杯(RWC)2019』へ向けて日本代表の強化の目玉として編成されたチームである。NZ、豪州、南アの強豪クラブとアルゼンチンのジャガーズに揉まれた日本代表選手たちはインターナショナルレベルのラグビーとタフな移動を連戦で感じ、逞しく成長していったのだ。日本代表の強化に多大な貢献をしたサンウルブズだが、ラストの2020シーズンは新型コロナウイルスの影響で途中で打ち切りとなり、消化不良のまま2020年8月8日・秩父宮ラグビー場での『ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズメモリアルセレモニー』で歴史に幕を閉じたのだった。そのサンウルブズが再び日本代表のために立ち上がる。対戦相手の来日が困難なコロナ禍において、サンウルブズが一日限りの復活を果たし、日本代表に腕試しの場を提供するのだ。5月30日のメンバー発表メディアブリーフィングにて、藤井雄一郎ディレクターが今回の経緯を説明した。「国内で試合をするのがなかなか難しい状況だが、何とかライオンズ戦の前に試合をしたいということで、国内の最強チームのサンウルブズを再結成してもらった。一番のセレクションポリシーは最も強いチームで挑むということ。強い相手となると候補はトップリーグ選抜かサンウルブズしかいない」藤井ディレクターは日本代表からサンウルブズへ回るメンバーもいると語る。「代表全員を試合をした上で遠征へ連れていきたいということと、もっとも強度の高いチームとやりたいということ。代表が強度の高い練習をしているので、代表からサンウルブズへメンバーを回した方が強度の高い試合になるだろうと。大久保(直弥)コーチ、沢木(敬介)コーチに指揮してもらって、6月8日(火)から完全にふたつに分かれて準備を行う。日本代表の試合メンバー23名以外からサンウルブズへ回すのではなく、通常のサブをサンウルブズへ回す考え。リザーブだとどうしても出場が短くなるので、基本的にゲーム時間を多く作りたいという考え」日本代表メンバーは以下の通り。【PR】稲垣啓太(パナソニック)/ヴァル アサエリ愛(パナソニック)/垣永真之介(サントリー)/具智元(Honda)/クレイグ・ミラー(パナソニック)/森川由起乙(サントリー)【HO】坂手淳史(パナソニック)/堀越康介(サントリー)/彦坂圭克(トヨタ自動車)/ 庭井祐輔(キヤノン)【LO】マーク・アボット(宗像サニックス)/ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモ)/ヘル ウヴェ(ヤマハ発動機)/ジェームス・ムーア(宗像サニックス)【FL】小澤直輝(サントリー)/ベン・ガンター(パナソニック)/ジャック・コーネルセン(パナソニック)/ピーター・“ラピース”・ラブスカフニ(クボタ)/リーチ マイケル(東芝)/長谷川崚太(パナソニック)【NO8】テビタ・タタフ(サントリー)/アマナキ・レレイ・マフィ(キヤノン)/姫野和樹(ハイランダーズ/トヨタ自動車)【SH】荒井康植(キヤノン)/齋藤直人(サントリー)/茂野海人(トヨタ自動車)【SO】田村優(キヤノン)/松田力也(パナソニック)【WTB】シオサイア・フィフィタ(近鉄)/レメキ ロマノ ラヴァ(宗像サニックス)/セミシ・マシレワ(近鉄)/高橋汰地(トヨタ自動車)【WTB/FB】ゲラード・ファンデンヒーファー(クボタ)/松島幸太朗(クレルモン)【CTB】シェーン・ゲイツ(NTTコム)/中村亮土(サントリー)/ラファエレ ティモシー(神戸製鋼)【FB】山中亮平(神戸製鋼)※姫野、松島は欧州遠征から参加。サンウルブズのメンバーは次の通り。【PR】北川賢吾(クボタ)/三浦昌悟(トヨタ自動車)【LO】秋山大地(トヨタ自動車)【FL】エドワーク・カーク(キヤノン)/布巻峻介(パナソニック)【SH】中嶋大希(NEC)【SO】前田土芽(NTTコム)/山沢拓也(パナソニック)【WTB】ホセア・サウマキ(キヤノン)【CTB】梶村祐介(サントリー)/ディラン・ライリー(パナソニック)【FB】尾﨑晟也(サントリー)/野口竜司(パナソニック)(写真左より)沢木敬介コーチングコーディネーター、大久保直弥ヘッドコーチ(C)JSRA photo by H.Nagaokaサンウルブズのラストシーズンを率いた大久保HCはこのように意気込みを語った。「私も沢木も再びサンウルブズで仕事できることを光栄に思う。もともと地球3周半するようなチーム、準備期間が短く、タフな環境でやっているのがサンウルブズ。初めてやる選手もいるが、そういうアイデンティティを持って試合に臨みたい」キャプテンにはカークを指名した。「カークをキャプテンにしたのは彼がミスターサンウルブズなので。若手たちに戦う姿勢などを引き出してくれるのを期待している」対日本代表に秘策があるか問われると、こう返答した。「相当練習しているようなので、ライオンズが牙を剥く前に我々に狼らしい牙の剥き方ある。意表を突くではないが、いくつか策を考えている。ジェイミー(・ジョセフHC)とブラウニー(トニー・ブラウンAC)が指揮する日本代表になかなか勝てる秘策はないが、1週間覚悟を積み上げていけばいい試合ができるのでは」指揮官はファンに熱戦を約束した。「最後のシーズンがああいう形で終わったので、静岡でサンウルブズのジャージを着てサンウルブズとして戦えるのはうれしく思う。亮土、姫野、坂手もサンウルブズでインターナショナルの強度で戦える自信を得て代表へ定着していった。サンウルブズの選手にはインターナショナルレベルでやれる自信を得てもらいたい。ファンに楽しんでもらえるゲームをしなければならない」また大久保HCはメンバーのモチベーションも心配してはいなかった。「僕らがモチベートしなくても、選手たちにはこの試合で活躍すればインターナショナルの扉が開く。キープハンティング80というスローガンのもとチャレンジし続ける、トライを狙い続ける、ボールを奪い続けることを80分間追い続けるよう選手に求めたい」一方、日本代表選手たちのモチベーションは言うまでもない。選手たちは『RWC2019』後初めての合宿へ集合。選手たちは5月24日から順次オンライン取材機会に出席し、コメントを発した。「『RWC2019』が終わってブランクが空いてここからのスタート、言い訳せずにやっていくことが大事。僕らはティアⅠのチームとして行動していくが大事。若い選手が入って来て、スタンダードをがっかりさせない、見本になるように意識している。一番フォーカスしないといけないのがトランジション、攻守の切り替えで世界一を目指さないといけない。立ち上がるスピードも世界一を目指さないといけない。タイトな試合の勝ち方、どうやって勝つかをチームに落とし込むことが大事。まずはそこをフォーカスしたい。『トップリーグ』のスタンダード、ティアⅡのスタンダード、ティアⅠのスタンダードは明らかに違う。リーダー陣がひとつのことにフォーカスすることが大事」(リーチ)「(『RWC2019』での代表引退を口にしていたが)コロナでいろんな人が大変な思いをしている人が多かったが、僕にとってはラグビーから離れる時間も多く、それでまたそういう思いが湧いてきた。その中でジェイミーからチャンスをもらえて、自分の気持ちが整理できた。心が充実した状態で『トップリーグ』に臨めたのが大きい。そんなに先のことは見られないので、このツアー、この合宿をがんばる。日本代表でコミットして持っているものを100%チームに還元したい」(田村)「ティアⅠの高いスタンダードを持とう、もっと成長しないといけない、常に成長にしないと後退していく。小さいことをしっかりすることによって前へ進んでいくと自分は考えている」(ラブスカフニ)「ジェイミーとはコミュケーションを取った。内容は言えない。このきつい合宿をがんばりたい。監督が僕のことを信じてくれてありがたい。このチャンスをしっかりつかみたい。モチベーションはたくさんある。第一は家族、第二は日本のファン。どんなきつい練習であってもそう思って臨む。ステップバイステップでこの合宿だけにフォーカスしたい」(マフィ)「世界一のスクラム目指す。前回、世界一のスクラムの南アフリカにコントロールされて負けたので、そこを超えないといけない。目的はプレッシャーをかけること。マイボールでも相手ボールでも、ライオンズ、アイルランド、イングランドはセットピースでペナルティを狙って来る。そういう中こっちでプレッシャーをかけてコントロールしなければならない」(稲垣)「次の2023年へ向けてもっともっと成長しないといけない。追う立場、追われる立場は関係なく、10番として試合に出るため一日一日過ごしていくことが大事。優さんの経験値や落ち着きは自分も高めていかないといけない。『トップリーグ』で10番でたくさん出られたのはブラス、優さんとコミュニケーションを取って高めていきたい」(松田)「2019年にかけた思いが強かったが、現役を続ける以上高いレベルでラグビーしたいと思っていた。日本代表のみんな、ジェイミー、ブラウニーと一緒にラグビーするのは楽しい。リーチも優も同期が多いので最年長という感じはない。そこは意識せずにがんばっていきたい。同期が多いので引っ張っていきたい」(山中)5月29日にはジョセフHCがメディアブリーフィングで意気込みを口にした。「(1年半ぶりに選手と対面し)すごくワクワクしている。その反面ナーバスな気持ち。マイナスなことではなく、大きな試合が2試合ある。不安もあるが、明日7時に練習を始めれば、不安は消えるだろう。一番キーになるのは選手が主体性を持って主体的に動くこと。コーチが言ってやるのではない。ただコーチは選手と同じ絵を見ないといけない。このチームは彼らのチームなんだ、自分たちのチームなんだという気持ちを持つことが大事。我々はなぜ『RWC2019』で成功したのかを考えないといけない。我々コーチがコーチとして仕事がないくらい選手が主体性を持っていくことが理想」『リポビタンDチャレンジカップ2021』日本代表×サンウルブズは6月12日(土)・エコパスタジアムにてキックオフ。チケットは本日6月2日午後6時より一般発売。日本代表はサンウルブズ戦後に英国遠征『ラグビー日本代表リポビタンDツアー2021』を実施。6月26日(土)・エディンバラ(スコットランド)にてブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦、7月3日(土)・ダブリン(アイルランド)にてアイルランド代表戦と対戦する。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)チケット情報
2021年06月02日AIGジャパン・ホールディングス株式会社(以下、AIG ジャパン)は、全国のラグビーキッズを応援するプレゼントキャンペーン「タグラグビーキットプレゼント」を2月22日(月)より開催中です。キャンペーンフォームより応募いただいた全国のラグビーを楽しむ団体の中から抽選で合計100団体に「AIGオリジナルタグラグビーキット」をプレゼント。また、当選したタグラグビーキットを活用している動画をSNSやYouTubeに投稿していただける団体の中から抽選で、AIGジャパンがオフィシャルパートナーを務める、神戸製鋼コベルコスティーラーズの選手とのオンラインミーティングにご招待します。タグラグビーとは?タグラグビーはタックルの代わりに相手選手が腰に着けた帯状の「タグ」を取るスポーツです。文部科学省の「小学校学習指導要領 解説書」でも取り上げられ、小学校の体育授業を通じ、普及が進むことが期待されています。少年少女が一緒になって簡単かつ安全に楽しむことができ、特に学童期の子どもたちが楕円球に親しむ第一歩に適しているスポーツとされています。AIGジャパンの取り組みAIGジャパンは、2013年より日本ラグビーフットボール協会(以下、JRFU)の「ジャパンラグビー グラスルーツパートナー」として、グラスルーツ(草の根)レベルでのラグビー普及を支援しています。その取り組みの一つとして、ラグビーの魅力を子どもたちに伝え競技人口を増やすことを目的に、小学1年生〜6年生を対象としたタグラグビー教室を、2019年まで7年連続で全国各地のトップリーグの試合会場にて開催してきました。これまでの参加人数は3,200名を超えていますが、世界的な感染症の流行に伴い、昨年は当タグラグビー教室を実施することができませんでした。引き続き困難な状況は続いておりますが、前向きに頑張る全国のラグビーキッズを少しでも応援・サポートできればと本オンラインキャンペーンの実施を決定しました。「タグラグビーキットプレゼント」キャンペーン概要■応募方法:応募期間中に、ラグビースクールや小中学校、学童クラブなど、団体単位で代表者がキャンペーンページ(記事下部参照)より応募してください。■応募対象:全国のラグビースクール、および小中学校、学童クラブなど、複数人数でラグビーを楽しむ団体■応募期間:2021年2月22日(月)〜2021年3月31日(水) ■賞品:①AIGオリジナルタグラグビーキット合計100セット(1セットにはボール8個とタグ40枚が含まれます。団体の所属人数が20名以下の場合は、ハーフセットを贈呈します)②当選したタグラグビーキットを活用した動画を「#AIGタグラグビー キット」のハッシュタグとともにSNS(Twitter、Facebook、インスタグラムなど)やYouTubeに投稿してくださる団体から抽選で2団体を、神戸製鋼コベルコスティーラーズの選手とのオンラインミーティングにご招待(当選発表はプレゼント発送をもってかえさせていただきます)応募期間は3月31日ですので、ラグビーを楽しんでいる団体の方はぜひご応募をお忘れなく!【参考】※「タグラグビーキットプレゼント」キャンペーンURL
2021年03月04日ターゲットは決まった。12月14日・パリで、『ラグビーワールドカップ2023フランス大会』の組み合わせ抽選会が行われ、日本は前回準優勝のイングランド、最高位3位のアルゼンチン、オセアニア代表、アメリカ大陸第2代表と上位2枚の決勝トーナメントのキップを争うことになった。ドローイングを見届けたイングランド代表・エディー・ジョーンズヘッドコーチ、アルゼンチン代表マリオ・レデスマHCは紳士のスポーツらしく外交辞令のコメントに終始した。エディーHCが「アルゼンチンと日本は今最も成長しているチーム。おそらくここにトンガが入って来る。エキサイティングでタフなグループだ。日本と対戦すればタフな試合になる。相当な準備をしてくる相手なので、こちらも違うやり方をしなければならない。アルゼンチンはフィジカルなチーム。マリオは素晴らしい若手を育てている」と評価すれば、マリオHCも「プールDはイーブンな戦いが多くなるだろう。(同組になる可能性が高い)トンガ、アメリカかカナダのような国が『RWC』ではサプライズを起こしている。日本もそういう存在だったが、今では日本が勝っても誰も驚かない」とリスペクトの念を表した。ラグビーワールドカップ2023フランス大会の組み分け一方、『RWC2019』で時計が止まっているジェイミー・ジョセフ日本代表HCは相手どうこうよりもまず自分たちにフォーカスしたいと語った。「今年は試合ができなかった。プレーできることが大きな挑戦。ニュージーランドに勝った2チームが揃うタフなグループになった。ただまずは我々のチームをラグビーに戻すことが先決だ」世界ランキングを見るとイングランドが2位、アルゼンチンが8位、日本が10位である。ランキングが一番下の日本が今年テストマッチを開催できなかったのに対し、イングランドは『シックスネーション』3年ぶり37度目の優勝を果たすとともに、『オータムネーションズカップ』でも全勝Vをマーク。アルゼンチンも1か月前に30回目の挑戦で初めてオールブラックスに勝利する快挙を成し遂げた。地力で勝る2強がいいスタートを切ったのだ。エディーHC、マリオHCはともに自信を覗かせた。「今年の結果については非常に満足している。9勝した。我々のベストを見せられた。『シックスネーションズ』はタフな大会。挑み挑まれ、これ以上の大会はない。次の『シックスネーションズ』が楽しみだ」(エディーHC)「(ニュージーランドに1勝1敗、オーストラリアに2分の2位で)『トライネーションズ』を終えて、ハッピーだ。我々には新たな結果が出てきた」(マリオHC)(左上から時計回りで)イングランド代表エディー・ジョーンズHC、日本代表ジェイミー・ジョセフHC、アルゼンチン代表マリオ・レデスマHCドローイングから一夜明けた15日、ラグビー日本代表ジェイミー・ジョセフヘッドコーチは再びオンライン会見に登場し、「まずはプール戦突破が目標。決勝トーナメントに勝ち上がってから次の目標へ移行していく。イングランド、アルゼンチンに勝てるチームを作っていかなければならない」とキッパリ。2大会連続のベスト8進出を誓った。コロナ禍での出遅れは気にしない。ジョセフHCは前だけを向いた。「2020年はラグビーのない状態。選手は十分すぎるほど休めた。我々のコントロールできないことに執着しても仕方ない。6月のブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦から2023年を見据えていきたい」改めて、イングランド、アルゼンチンの分析について質問が飛ぶと、指揮官はこう答えた。「相手はセットピースが強く、体が大きく、フィジカルが強い。3年間準備する時間がある。スクラム、ラインアウトを強化していかないといけないし、ディフェンスももっともっとやっていかないといけない。相手は我々のスキを突こうとしてくる」もちろん格上相手にも気後れはない。ジョセフHCは「我々のラグビースタイルはフリーフローでスピーディでスキルフル。相手とは全く違うスタイル。向こうからしても、やりにくい相手だろう」と自信をチラリ。(写真左より)藤井雄一郎ナショナルチームディレクター、ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチ3年後を睨みつつ、まずはコロナ前の状況に戻すことが大事だと力説する。「今大事なのは選手をラグビーに戻すこと。1月には『トップリーグ』が始まる。6月にはライオンズ戦がある。すべてが『RWC』につながっているが、最初にやるべきことは元のフォームに戻すこと」HCは新戦力の台頭に期待する。「コロナでリセットした。新たな選手も入って来るだろう。『トップリーグ』でアピールしてきた選手を私たちはしっかり評価する。2016年に帝京大時代の姫野(和樹)を見たが、今も記憶に残っている。今の大学生たちが2023年のフランスのピッチに立っていても何ら不思議ではない」若手だけではない。ジョセフHCは経験値の高い主力たちに全幅の信頼を寄せる。「我々には堀江(翔太)、リーチ(マイケル)、姫野という経験がある選手がいる。松島(幸太朗)もフランス(クレルモン)で大活躍している。松島の活躍でほかの選手たちが海外でやれるという自信を持ってくれる。非常にポジティブなことだ」福岡堅樹と並びフェラーリと称された松島幸太朗(C)スエイシナオヨシ福岡堅樹が代表引退を表明したウィング(WTB)は人材発掘が急務である。「福岡は素晴らしい選手。本人の決断は尊重するが、残念。代表にとっては大きな損失だ。次の選手を見つけなければならない。ただ過去には大畑大介がいた。日本には定期的にトライゲッターが出てきている。次の大畑、次の福岡を探すことが自分の仕事だと思っている」WTBだけではない。大きく屈強なロック(LO)も探している。「セカンドロウのポジションも厚くしたい。昨年の『RWC』で思ったことはいくら準備万全でもケガ人は出て来る。日本の次の課題は選手層の厚み。テストマッチを戦える選手をどれだけ揃えられるか。ケガ人が出ても、ローテーションで戦えるだけの厚みを2023年までにつけていかなければならない」『RWC2023』の組み合わせ抽選の結果は以下の通り。【プールA】ニュージーランド(3位)、フランス(4位)、イタリア(14位)、アメリカ大陸第1代表、アフリカ第1代表【プールB】南アフリカ(1位)、アイルランド(5位)、スコットランド(7位)、アジア・パシフィックプレーオフ勝者、ヨーロッパ第1代表【プールC】ウェールズ(9位)、オーストラリア(6位)、フィジー(11位)、ヨーロッパ第2代表、最終予選勝者【プールD】イングランド(2位)、日本(10位)、アルゼンチン(8位)、オセアニア代表、アメリカ第2代表※カッコ内の数字は12月7日現在の世界ランキング。『RWC2023』は2023年9月8日に開幕し、10月21日の決勝まで全48試合が行われる。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2020年12月16日五郎丸歩選手腰をかがめて、まるでお祈りをするかのように両手を前に組む。その後、蹴り上げられたボールは美しい放物線を描き、ゴールに吸い込まれていった。2015年に行われたラグビーワールドカップで、大金星を挙げた南アフリカ戦で24得点、1次リーグの計4試合で58得点を記録するなど、日本代表の躍進そして国内の“ラグビーフィーバー”の一翼を担い、流行語にもなった男。ラグビー元日本代表・五郎丸歩が今シーズンをもっての現役引退を発表した。「12月9日にスポーツ紙各社によるリリース、また本人のインスタグラムで現役引退が発表されました。即引退ではなく、来年1月16日に開幕するシーズンをもっての引退となります。開催国かつ初めてのベスト8進出という記録を成し遂げた、2019年のワールドカップでは日本代表入りを逃しましたが、今年1月からはじまったシーズンでは、リーグ記録に並ぶコンバージョンキックを11本成功するなど、以前と変わらぬキックの精度を見せていました」(スポーツ紙記者)そう、五郎丸といえばプレースキック。冒頭のキック前のポーズは、ラグビー初心者にも人気を博し、2015年の新語・流行語大賞にノミネート。“五郎丸(ポーズ)”としてトップテンに選出された。いつもキック前に精神統一のためにしてきた、このルーティン。しかし、彼には別のルーティンもあった。それは意外な場所で……。■葉山にある“社交場”にナゼ、彼が「五郎丸さんはよく来てましたよ。毎日のように来るときもあれば、日が空くこともありましたけど。でもここ数年は通っていたんじゃないかな」そう話すのは、とあるジムの会員男性。昨今のフィットネス・筋トレブームにより、都心だけでなく、日本全国いたるところにジムができた。社会の高齢化が進み、介護予防のニーズも高まっているため、場所によっては“高齢者の社交場”のようになっているジムも少なくない。「あれだけの有名なトップアスリートじゃないですか。だからなんでこんなジムでトレーニングしてるんだろう、彼のトレーニングになるようなジムかな?って思って見ていましたよ(笑)」(同・ジム会員の男性)場所は別荘地としても知られる神奈川県葉山。葉山は、総人口に占める65歳以上の割合が30%を越えるなど高齢化率の高い町で、2045年までには10人に4人が高齢者になると見込まれている。その葉山にあるジム『F』は土地柄もあり、高齢者が非常に多い。会員はほぼ高齢者といえるほどで、地域の社交場としても機能していた。そこに混じり、通っていたのが、身長185センチ、体重100キロの五郎丸だった。ジムはランニングマシンが2台、エアロバイクが2台というような、一般人用のジムとしても決して大きいわけではなく、ましてやアスリートが使う場所には到底見えない。「マスクをしてランニングしたりしていましたね。マスクといってもコロナ禍で付ける布や不織布のマスクじゃなくて、おそらく低酸素トレーニングのためのものだと思います。コンディションを維持するような強度の低いトレーニングをするときに、ここを使っていたんじゃないでしょうかね。静岡のチームにいたけど、このあたりに住んでたみたいだから、チームから離れてるときに来てたのかな。そういえば去年のワールドカップは解説とかやってましたけど、その期間中も来てましたよ。テレビの仕事で身体を動かせないから、家の近くで多少でもって感じだったんですかね。やっぱり年寄りでもわかるくらい有名ですからね、話しかける人もいましたよ。でも、気さくに対応してくれてたと思います」(同・ジム会員の男性)ジムに五郎丸が訪れるようになった経緯について問い合わせたが、「会員様の個人情報については、お答えしかねます」とのこと。ちなみにキック前のお祈りのようなルーティンは、現在はやっていない。現役引退で、お年寄りとの交流ルーティンも無くなってしまうのか……。最後のシーズン、期待しています!
2020年12月12日18年目を迎える『ジャパンラグビー トップリーグ 2021』のチケットは、かつてないほど激しい争奪戦となるだろう。日本代表が悲願のベスト8進出を果たした『ラグビーワールドカップ(RWC)2019』後の『トップリーグ』は新型コロナウイルスの影響でシーズン前半での中止を余儀なくされ、来季には新リーグがスタートする。そう、今季の『トップリーグ』は最後のシーズンとなるのだ。さらに開幕戦は収容人数の50%以下の入場規制をかけて行われる。今週末一般発売となる『トップリーグ2021』ファーストステージ第1・2節のチケットは、プラチナチケットとなる条件が揃っている。マカゾレ・マピンピ(NTTドコモレッドハリケーンズ)ボーデン・バレット(サントリーサンゴリアス)マイケル・フーパー(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)グラウンド上の話題も事欠かない。今季も大物選手たち大挙して来日を果たす。『RWC2019』を沸かした各国のスタープレイヤーたちがやって来るのだ。『RWC2019』チャンピオン南アフリカ代表スプリングボクスの最強&最速トライゲッターのマカゾレ・マピンピ(NTTドコモレッドハリケーンズ)にニュージーランド代表オールブラックスの10番ボーデン・バレット(サントリーサンゴリアス)、先日100キャップを突破したばかりのオーストラリア代表ワラビーズの主将マイケル・フーパー(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)やヨーロッパ王者イングランド代表の大物ロック(LO)ジョージ・クルーズ(パナソニック ワイルドナイツ)、『RWC2015・2019』で日本代表の前に立ちはだかったスコットランド代表の司令塔グレイグ・レイドロー(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス)などなど、スター選手は枚挙に暇がない。グレイグ・レイドロー(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス) (c)Craig Watson開幕カードもズラリと好カードが並ぶ。サントリーとともに『トップリーグ』最多優勝を誇る東芝ブレイブルーパスと進境著しいNTTコムの一戦は「スタジアムでラグビーを見たい!」と言う声に応えるべく、会場を秩父宮ラグビー場から国立競技場へ変更。リーチ マイケルとアマナキ・レレイ・マフィの日本代表サードロウ対決やレイドロー&豪州代表クリスチャン・リアリーファノのNコムハーフ団など見どころは多い。流大(サントリーサンゴリアス) (C)F.SANO関東だけではない。中部地方ではトヨタ自動車×サントリーが豊田スタジアムでラインナップされている。トヨタのフォワード(FW)第3列には豪州代表現主将フーパーとNZ代表前主将キーラン・リードが並び、最後尾には南アフリカ代表フルバック(FB)ウィリー・ルルーが控える。まさに夢のような布陣だ。対するサントリーもスタンドオフ(SO)バレットとコンビを組むのは日本代表の流大か、次期代表候補のルーキー齋藤直人か。もうひとりのスーパールーキー中野将伍が日本代表中村亮土&豪州代表サム・ケレビのセンター(CTB)争いに割って入るかも気になる。五郎丸歩(ヤマハ発動機ジュビロ) (C)F.SANO関西では初代トップリーグ王者であり、前回覇者でもある神戸製鋼コベルコスティーラーズがヤマハ発動機ジュビロをノエビアスタジアム神戸で迎え撃つ。世界最高の司令塔ダン・カーターが去ったSOには元オールブラックスのアーロン・グルーデンが入った。世界最強LOブロディ・レタリックと究極のユーティリティプレイヤーのベン・スミスというNZ代表80キャップを超える大物がFW、バックス(BK)にそれぞれ配置されている。プロップ(PR)中島イシレリやCTBラファエレ ティモシー、フルバック(FB)山中亮平など日本代表戦士も続く。一方のヤマハ発動機の最後尾には今季限りでの引退を発表した五郎丸歩がいる。山中と五郎丸の新旧日本代表FB対決は見ものだ。堀江翔太(パナソニック ワイルドナイツ) (C)JRFU好カードはまだある。PR稲垣啓太、HO堀江翔太、ウイング(WTB)福岡堅樹らとともにクルーズ、ウェールズ代表CTBハドレー・パークスが新加入したパナソニックは新たな本拠地・熊谷ラグビー場に登場し、NECグリーンロケッツと対峙する。南ア代表HOマルコム・マークス、豪州代表SOバーナード・フォーリー、NZ代表CTBライアン・クロッティら充実のメンバーを並べるクボタスピアーズは三菱重工相模原ダイナボアーズと江戸川区陸上競技場で対戦し、SH田中史朗&SO田村優の司令塔コンビを擁するキヤノンイーグルスは駒沢オリンピック公園総合運動場でリコーブラックラムズと激突する。花園ラグビー場での日野レッドドルフィンズ×NTTドコモならマピンピとともにハカのリーダーとして知られるTJペレナラ(NTTドコモ)のプレーが見られ、鈴鹿サッカー・ラグビー場でのHonda HEAT×宗像サニックスブルースでは古巣に挑むWTBレメキ ロマノ ラヴァ(サニックス)の勇姿がバッチリ。今季の『トップリーグ』はまさにハズレなし。どのカードもどのチームも話題が尽きない。最後の『トップリーグ』は2ステージ制およびプレーオフトーナメントによってタイトルを争う。1月16日(土)~3月6日(土)のファーストステージで16チームを2カンファレンスに分け、1回戦総当たりのリーグ戦を行い、3月26日(金)~4月25日(日)セカンドステージでは『ジャパンラグビー トップチャレンジリーグ2021』の上位4チームも加えた計20チームを4プールに分けて1回戦総当たりのプール戦を実施。セカンドステージの各プール上位2チームによるプレーオフで5月8日(土)~23日(日)に一発勝負のトーナメントを繰り広げるのだ。ファーストステージ第1・2節のチケットは12月12日(土)午前10時より一般発売。さあ、あなたはどの試合を抑える?かつてない『トップリーグ』チケット争奪戦に乗り遅れるな!文:碧山緒里摩(ぴあ)
2020年12月11日2020年12月9日、ラグビー元日本代表の五郎丸歩選手が現役を引退することを発表しました。2015年に開催されたラグビーワールドカップ(W杯)では、胸の前で人差し指を合わせる『五郎丸ポーズ』が話題を呼び、一躍時の人となった五郎丸選手。2021年1月にスタートするトップリーグを最後に、現役引退の意向を示しています。五郎丸選手は、今回の引退発表に際して、自身のInstagramを更新。 この投稿をInstagramで見る 五郎丸歩(@ayumugoromaru_official)がシェアした投稿 本日リリースされた通り、今シーズンを最後に引退を決意しました。ラストシーズン自分らしく!!ayumugoromaru_officialーより引用「ラストシーズンも自分らしく挑みたい」と意気込みをつづった五郎丸選手。ネット上では、次のような応援と感謝のコメントが相次いでいます。・さびしいです。今まで本当にお疲れさまでした。・大好きな選手なのでショックですが、これからもずっと応援しています!・あなたが見せてくれた、数々の素晴らしいプレーを決して忘れません。ありがとうございました!2020年12月16日に、五郎丸選手は今回の発表について、記者会見を行う予定とのことです。さまざまな試合で、私たちを魅了してくれた五郎丸選手の雄姿を、最後まで目に焼き付けたいですね![文・構成/grape編集部]
2020年12月09日King & Princeの平野紫耀が出演する求人メディア「タウンワーク」の新CM タウンワーク誰かな? 「ラグビー」編が2月1日よりOAされる。CMでは、歓声が湧き上がるラグビー会場で、体格の良いラグビー選手たちに軽やかにリフトされながら、華麗にボールをキャッチする「タウンワーク」の箱をかぶった人物が映し出される。しかし相手チームの選手に勢いよくタックルされ、そのまま選手たちの下敷きになってしまい、タウンワークの箱が奪われると、現れたのはぼう然とする平野。体当たりでラグビーに挑む平野さんの勇姿と、シュールなオチが見どころのCMとなっている。中学生の頃、2カ月間ラグビーの経験があるという平野は、大好きだというラグビーの演技に「本格的にCMでラグビーに挑戦できるのは素直に嬉しかったです」とコメント。気温約9°Cと、寒空の下での撮影だったが、撮影の合間には選手たちとキャッチボールをしながらフォームを確認したり、ボールの持ち方を細かく聞いたりと気合十分だった。リフトされるシーンなど本格的なプレーを披露するシーンについはて「難しかった。やっぱり2カ月の経験じゃ...」と謙遜するも、指導にあたった選手は「平野さんは体幹が強く安定感もあって、フォームも素晴らしかった。普通の人ではグラグラしてしまうが、平野さんは芯がブレていなかった」と太鼓判を押した。全力疾走中に相手選手からタックルを受けるシーンの撮影前には、「(他の選手役の)皆さんは、大きいし迫力があるので、怖くて帰りたくなりました」と冗談交じりに語っていた平野だが、撮影が始まると自ら保護マットを取り払うよう指示。心配するスタッフたちに対し「全速力でやるので、保護マットがあると意識してしまいやりづらくなってしまう」と、こだわりを見せる。撮影後には「結構本気でタックルされたけど、ラグビーの世界観に入りこめていると感じられて楽しかった!」と、手応えを感じていた。平野は前作のバスケシーンに引き続き、アクロバティックで難易度の高い動きが求められたが、撮影を通じて「めちゃくちゃしんどかったけど、色々なプレーにチャレンジできて楽しかったです。箱を被っているので見えないですが、箱の中ではずっと笑顔でした」と、撮影を楽しめた様子。「今回一番体を使っているんじゃないか、というくらい走ったりボールを掴んだりタックルしたけど、ちゃんとそこは僕なんだよ、というのを理解しながらぜひ見ていただきたい」とすべて本人が演技していることを熱く語った。
2020年01月31日選手も観客もワンチームで熱く燃えたラグビーワールドカップの開幕式で、『連獅子』の勇壮な毛振りを披露した市川右團次・市川右近親子。「獅子は我が子を谷底に落とし、這い上がってきた子だけを育てる」という中国の故事に習った、歌舞伎界屈指の人気舞踊だ。2分半の抜粋編ながら、その本質を踏まえた親子舞踊で、父・右團次の懸命な指導のもと9歳で見事に踊りぬいた息子・右近。これをきっかけに初の親子共演ツアーが決定した。演目は、右團次の弟子たちが踊る江戸時代の廓の雰囲気を描いた舞踊『吉原雀』、市川九團次と大谷廣松が連れ舞う歌舞伎舞踊の名作のひとつ『二人椀久』、そして『連獅子』と、それぞれ違う魅力を持った歌舞伎舞踊を3演目用意し、全国10ヵ所を巡演する。「近頃、親バカで通っています(笑)」とうれしそうな右團次が、「伝統芸能 華の舞」について語った。「伝統芸能 華の舞」チケット情報ワールドカップの開幕式での『連獅子』は「2019年の我々親子最大のトピックスで、永遠の思い出です。当然のごとく、ラグビーファンになりました」と笑顔の右團次。ラグビーW杯公式マスコット・レンジーは、『連獅子』をモチーフにしたもの。親子で『連獅子』をと、右團次・右近に白羽の矢が立った。右近は右團次が46歳の時に授かった最初の子で長男。「『連獅子』を早くやりたいなと思っておりました。ただ、せがれはまだ9歳ですから、ちょっと無理かなと思ったんですが、親子で勤めさせていただき、『連獅子』の本質を全世界に発信しようと懸命に指導しました。せがれもついてきてくれて、堂々と踊っていました。それで、『これはイケそうやな』と(笑)。かくなる上はたくさんの人たちにその姿を見ていただきたいなと思っていたところ、このような機会をいただき本当にありがたいと思っています」。演目については「華やかな『吉原雀』は右團次の一門の三名、ワンチームで。華麗でちょっと幽玄な『二人椀久』は、九團次さんと廣松さんに頑張っていただく(笑)。そして『連獅子』。同じ歌舞伎舞踊でありながら、全部色目が違うのはおもしろいと思います」。見どころは、右近初となるフルバージョンの『連獅子』だ。「前半は狂言師として登場してストーリーテラー的な役目を務め、後半は獅子の精になって勇壮な毛振りをご覧いただく。親子でありながら、話の語り部にならないといけない前半が非常に難しい。今回、せがれができるかどうかと思いながらやってしまうのは、ひょっとすると谷から突き落とすようなところがあるかもしれないですね。懸命に指導して、谷からあがってきてくれるよう祈っています」。取材・文:高橋晴代
2020年01月27日昨年12月、W杯ベスト8の感謝を込めて東京駅周辺でパレードを実施。沿道に5万人のファンが駆けつけるなど大盛況となった昨年、W杯ベスト8の大躍進から始まったラグビーブーム。1月12日に開幕したトップリーグにも多くのファンが殺到!会場を満員にさせるまでには、前回大会の反省と代表メンバーたちの熱き思いがあったようで──。■ラグビー大盛況の舞台裏1月2日放送の『新春しゃべくり007』(日本テレビ系)で、ラグビー日本代表・稲垣啓太が熱愛を報じられた元AKB48の倉持明日香の持ち曲を披露し、話題になっている。司会の上田晋也から「曲、全般うまいの?AKBは特に?」とイジられ、「ノーコメントで」と答えた際には、思わず微笑んでしまう場面もあった。昨年秋にワールドカップでベスト8入りの快挙を成し遂げて以降、メディアに登場する機会が増えたラグビー日本代表メンバー。中でも年末年始はフル稼働。代表メンバー19人がスペシャルゲストとして登場した『紅白歌合戦』(NHK)など、12月29日から1月7日までは、誰かしらが毎日テレビに登場するほど、引っ張りだこだった。にもかかわらず、出演料は二の次で引き受けていたというから驚きだろう。「年末年始特番の企画会議では局を問わず、代表メンバーが出演候補として多く名前があがりました。ただ話題のアスリートということで出演料もかなり高いだろうと思っていたら“1月に開幕するトップリーグの宣伝になるなら”と、多くの選手たちはほかの有名アスリートの4分の1程度の10万円ほどのギャラで快く引き受けてくれたそうです」(制作会社ディレクター)今をときめくスター選手たちがテレビへの出演に協力的だったのは、’15年に開催された前回のワールドカップの反省があるから。「大会での3勝に貢献した五郎丸歩選手に注目が集まり、“五郎丸ポーズ”は同年の『ユーキャン新語・流行語大賞』にノミネートされるほど、脚光を浴びました。その効果もあり、同年のトップリーグでも大幅な集客アップが期待されたのですが……。フタを開けてみると、総動員数は49万人と初めて40万人を突破はしたものの、客席は満席とはほど遠いものだった。翌年からは46万人前後に落ち着くなど、五郎丸効果は一過性のもので終わってしまったんです」(スポーツ紙記者)そんな苦い経験から、今回のチャンスを集客につなげようと“ONETEAM”でPR活動に取り組んだようだ。■格安ギャラと交換で出した条件「特に田中史朗選手は熱心でしたね。35歳とベテランのため、自分がプレーできるうちに少しでもラグビー業界に貢献したいという思いがあるようで、家族の出演や家でのロケもOK。奥さんも実業団の元バドミントン選手だったこともありPR活動に理解があるため、少しでも夫の力になれば……と喜んで引き受けてくれるので、とても重宝されています」(バラエティー番組スタッフ)昨年の大会では選手ひとりひとりのキャラクターが極立っていたのも、オファーが増えた理由だと別の番組スタッフは語る。「田中選手の“小さな巨人”や福岡堅樹選手の“ミスター文武両道”など、キャッチコピーがつくほど個性豊かだったことで使いやすい、企画が立てやすいと好評でした。稲垣選手の“笑わない男”なんて、バラエティーでは最高の振りですからね(笑)」ギャラは格安で引き受けたものの、どうしても譲れない条件もあったようだ。「“PR活動も大事だけど、最高のプレーを見せなくては意味がない”ということで、当然ながら練習やトレーニングの時間が最優先されました。そのためどうしても出演してほしい番組は練習場の近くで収録したり、選手の稼働可能な時間帯にスタジオ収録を行うなどで対応していました」(キー局プロデューサー)そんな選手たちの惜しみないPR活動の効果もあり、1月12日に開幕したトップリーグの開幕戦は、昨年の6万617人から大幅アップの9万2347人を動員!18日のトヨタ自動車対パナソニック戦では、史上最多入場者数となる1会場で3万7050人を記録するなど、確実に世間にラグビーが浸透しているようだ。日本ラグビーフットボール協会の広報担当者も喜びをこう語る。「出演したすべての番組で反響があったと認識しております。このような状況が続けば、目標である総動員数60万人も超えるのではないでしょうか。引き続き、SNSを含めたプロモーションを実施していければと思っています」選手と協会が“ONETEAM”になっただけに、今度こそ一過性のブームでは終わらないはず!
2020年01月22日今年話題になった、ラグビーW杯。日本代表の勇姿に元気をもらった方も多いはず。今回は本誌連載『LOCKER ROOM』より、大会前に編集部が日本代表選手にインタビューしたはみだしレポートをご紹介!【松田力也選手】強靭なボディとは裏腹に内面はとっても繊細!?ラグビー日本代表の松田力也選手。連日熱戦が続く「ラグビーワールドカップ2019」の代表メンバーとしても活躍中で、日本ラグビー界の未来を背負う選手の一人。本誌取材が行われたのはワールドカップ開幕前。多忙な時期にも関わらず、「こうしてラグビーを盛り上げてもらえるのはうれしいです」と、快く取材に応じてくれた松田選手。ガッシリとした肩回り、服の上からでもわかる分厚い胸板…。ラガーマンならではの鍛え抜かれた肉体美を目の前に興奮せずにはいられない。ふと、短パンからのぞく足に目をやると、すね毛が1本もなくツルツル!理由を伺うと「テーピングを剥がすとき、一緒に毛が抜けて痛いので剃ってしまっています(笑)」とウラ話を明かしてくれました。私物撮影では、「これでいいですか?」とスマートフォンを差し出し、「このバッテリー内臓ケースが必需品なんです」と満面の笑み。もともと心配性だという松田選手は、遠征時などの荷物もついつい多くなってしまうそう。「何かあったら…と考えてしまうタイプなので。以前はスマホの充電切れもよく気になっていたのですが、このケースに出合ってからは不安も解消されて。ホントにいいですよ!」と得意げに話す姿がなんとも愛らしい。グラウンドの上で見せる闘争心むき出しの姿とは別人。繊細でチャーミングな素顔にたまらなくほっこり・Birthday 1994/5/3・Blood type O・Height 181cm・Birthplace KYOTOまつだ・りきや/ポジションはスタンドオフ。6歳でラグビーを始め、帝京大学ではチームの大学選手権8連覇に貢献。現在はパナソニック、サンウルブスで活躍。日本代表には大学4年次から選出され、「ラグビーW杯2019」でも代表メンバー入り。(photo : Emiko Tennichi text&edit : Naoko Sekikawa)【田中史朗選手】日本ラグビー界のスーパースター。素顔は気さくな癒し系!まさに仏顔!温厚スマイルに癒されまくり。ラグビー日本代表の田中史朗選手。代表メンバーの精神的支柱であり、日本ラグビー界の顔でもある田中選手はラグビーの普及活動も積極的に行い、オフのたびに幼稚園や小・中学校を回り、子供たちと触れ合っている。本誌取材が行われたのも神奈川県の幼稚園などを回られたあとで、それでも疲れた顔は一切見せず、取材中は終始ニコニコ。「撮影には慣れてきましたが、顔がコレやから恥ずかしいですよ。(日本代表の)田村優や松島幸太朗みたいにキリッとした顔じゃないですから(笑)」と周りを笑わせ、和ませる。私物紹介コーナーに掲載するものを相談していると、バッグに手を突っ込みガサゴソ…。出てきたのは、本誌で紹介したグミ(「HARIBO」)の小袋。撮影が終わると、「よかったらどうぞ!」と小袋を差し出し、プレゼントしてくれる。スーパースターなのにとっても気さくで、どんなときでも周囲への気配りを忘れない。自身3度目の出場となる「ラグビーワールドカップ」がついに9月20日、開幕。母国開催で目指すは日本史上初のベスト8以上。「年齢的なことを考えると、僕はこの大会がラストになると思います。今後も日本代表に呼ばれるならば行きたいですが、ずっと呼ばれ続けるわけではないし。逆に、僕がずっと日本代表に入っているようでもダメ。日本のラグビーが成長していないことにもなりますから」日本代表のバックスでは最年長となる34歳。桜のジャージを着て、力の限りに戦う姿を目に焼き付けたい。・Birthday 1985/1/3・Blood type O・Height 166cm・Birthplace KYOTOたなか・ふみあき/ポジションはスクラムハーフ。伏見工業高校の1年次に全国高校ラグビーで優勝。2012年、世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」のハイランダーズに加入。日本人初のスーパーラグビー選手に。「ラグビーワールドカップ2019」日本代表メンバー。(photo : Emiko Tennichi text&edit : Naoko Sekikawa)【姫野和樹選手】プライベートは甘えん坊タイプ!?女性にしてもらってうれしいことって?日本ラグビー界の期待の新星、姫野和樹選手。前線でチームのために体を張るFWの選手なだけに、胸板はTシャツの上からでもわかるほどこんもり分厚く、腕もムッキムキ!ちなみに腕回りは42cm。以前、あるラグビー番組で、リンゴを片手で握りつぶす怪力ぶりを披露していたが、「普段は握りつぶして食べたりしませんよ。やっていたら、野蛮でしょー!」と大笑い。ハジける笑顔はその場をパーッと明るくする。撮影時にはカッコよすぎる神対応も目撃!撮影していた公園のスプリンクラーから水が出ていることに気づくと、本誌スタッフに水がかからないよう、サッと手でかばってくれる男前っぷり。ラグビーは“紳士のスポーツ”と言われるだけに、まさにジェントルな対応でした。本誌でも触れていますが、「プライベートでは甘えるタイプ」という姫野選手。女性に何をしてもらえたらうれしい?の問いには、「料理を作ってもらえたらめっちゃうれしいです」と満面の笑みで話し、「オムライスが出てきたらテンション上がります。卵はトロトロではなく、昔ながらのオムライスが好きです。ケチャップでハートが描いてあったら?かわいいなと思いますね(笑)」とニッコリ。そのハニカミ、やっぱりズルいです・Birthday 1994/7/27・Blood type B・Height 187cm・Birthplace AICHIひめの・かずき/ポジションはFWのNO8(ナンバーエイト)。ラグビーの強豪、帝京大学卒業後、昨年、トヨタ自動車へ。ルーキーながらキャプテンを務め、トップリーグの新人賞を獲得。現在、日本代表やスーパーラグビーのサンウルブズでも活躍中。(photo:Yasunori Yamamoto(GIG)text&edit:Naoko Sekikawa)【流大選手】眩しい笑顔で語るラグビーへの愛。インタビュー時、「ラグビーが大好きです」と、声高に話していた流選手。ご自身のツイッターでも、ラグビーのニュースやラグビー選手の記事をかなりの頻度でリツイート。加えて、他のスポーツ選手の記事もチェックされているようで…。「スポーツ全般好きで、ラグビー以外のスポーツ中継も見ています。特によく見るのはサッカーですね。中学卒業するまではラグビーと並行してサッカーもやっていたので好きですし、高校からも推薦が来たりして、ラグビーとサッカー、どちらの道に進むか迷ったほどです」ラグビーを選んだ理由は?「サッカーもそれなりに自信はあったんですけど、うまいヤツはとことんうまくて、正直サッカーでは有名になれないなって(笑)。でも、ラグビーだったら絶対にいける!と思ったのと、高校の先生からも熱心なお誘いをいただいたので決めました」現在は、強豪『サントリーサンゴリアス』のキャプテンを務め、日本代表メンバーとしても活躍する流選手「ラグビーを選んで本当によかったと思います。今、いい人生を送れているので」。そう、まぶしい笑顔で話してくれました。・Birthday 1992/9/4・Blood type A・Height 165cm・Birthplace FUKUOKAながれ・ゆたか/ポジションはスクラムハーフ(SH)。帝京大学時代、4年次には主将を務め、チームを大学選手権6連覇に導く。2015年、サントリーサンゴリアスに入部。昨季より主将を任され、トップリーグと日本選手権優勝の2冠達成の立役者に。(photo : Yasunori Yamamoto(GIG) text&edit : Naoko Sekikawa)※このインタビューは全て大会前に行われたものです。イケメンアスリートを毎月ご紹介しています!イケメンアスリートが毎回登場!本誌人気連載「LOCKER ROOM」で紹介しきれなかったこぼれ話を、選手たちの爽やかな笑顔と共にお届けします。メインインタビューは、ぜひHanako本誌で。ウェブ連載はこちらから。
2019年12月28日約800mの距離を選手たちが手を振り行進。先頭集団にはリーチ選手や稲垣選手の顔が撮影/渡邉智裕「選手、スタッフだけではなく、日本中がONE TEAMになったことがすごくうれしかったです」■開始前から号泣で「ありがとう」歓喜の渦、再び!ラグビーワールドカップで初のベスト8に進出した日本代表チームが、東京・丸の内でパレードを開催。キャプテンのリーチ マイケル選手がファンの前で感謝を述べた。約5万人もの観衆からの「感動をありがとう!」など多くの声援に、手を振り応えた選手たち。そんな中、沿道から「笑って!」コールを浴びるメンバーが。「何百回も聞こえたんですけど、たぶん1回も笑ってないです」こう感想を語ったのは、“笑わない男”で流行語大賞にも選ばれた稲垣啓太選手。一方、始まる前から号泣していたのが田中史朗選手だ。「これだけのみなさんが集まってくれてうれしい。ありがとうのひと言」と、最後も涙を見せ語った。次のワールドカップはフランスで開催。4年後もONE TEAMで戦って、ファン熱狂のパレードを期待します!
2019年12月17日連日の興奮も記憶に新しい、2019年ラグビーW杯(ワールドカップ)日本大会。その快進撃を支えたのは、厳しい重圧の中で培われたチーム力だった。不動の司令塔として仲間を鼓舞し続けてきた田村優選手に、日本中にめくるめく高揚をもたらしたその舞台裏をインタビュー。柔らかなウールのスーツに身を包み、カメラの前に立つ田村優さん。フィールドでの凄み漂う姿とは対照的に穏やかな表情だけれど、鍛えられた体と深い眼差しからは、圧倒的な存在感がにじみ出てくる。日本中が注目したラグビーワールドカップ2019年大会の余韻がまだ残る、11月の初旬。2015年に続き、自身2度目のW杯を戦い終えた田村さんは言う。「準々決勝で敗退してしばらくは、夢と現実の間で浮遊している感覚でしたね。決勝戦を観て、『自分たちもここで戦っていたんだ』とようやく実感できたくらい」無我夢中の1か月半。そこに至る道のりは、厳しいものだった。決められたスケジュールを休まずにこなし、1日数時間にも及ぶ負荷の高いトレーニングに耐え…。「練習もハードでしたけど、それよりきつかったのがプレッシャーとの戦いです。ノーマークだった前回大会と違って、今年は強豪国扱いで研究されていた。しかも自国開催で、ベスト8入りを期待されていました。何より、負けたら日本のラグビーも終わってしまうという危機感があった。みんな、相当な重圧を感じていました」ともすれば押しつぶされてしまいそうなプレッシャーを、力に変えたもの――。それが、ジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)が掲げた「ONE TEAM」の発想だった。「みんなで考えて実行し、失敗も成功も全員で共有する。それを徹底することで、互いに認め合えたし、尊敬し合えた。このメンタリティがあったからこそ、ここまで来られたんだと思います」とくに田村さんが担う「スタンドオフ」は、攻撃のパターンを決定するチームの“要”であり、「みんなに信頼してもらって初めて成り立つポジション。自分のプレーで誠意を見せるだけでなく、周りと常にコミュニケーションをとることを大事にしてきました」練習のないときも仲間と食事やコーヒーブレイクに出かけて意見を交わしたり。そんな地道な積み重ねで、信頼関係を築いてきた。そうして迎えた開幕のロシア戦。「直前は眠れなかった」と田村さんも振り返るほどの緊張の中、日本のチーム力が相手を圧倒。そこから重圧を一気にはねのけ、「爆発しました。みんな全開で、すべての試合を100%楽しんでいた」。1次リーグ4試合を全勝してグループ1位で決勝トーナメントに進み、初のベスト8入り。まさに爆発という言葉がふさわしい快進撃に、日本中が歓喜と熱狂の渦へと巻き込まれていく。最後は優勝した南アフリカに敗れて終わったけれど、「ただ『やりきった』という思いしかありませんでした」。試合後の涙も、その思いから?「あれはみんなが泣いていたので…もらい泣きです(笑)。でも、本当にいいチームでした」信頼する仲間全員でこじ開けた、ベスト8への扉。その先には、ベスト4の新たな壁が待っている。「次回ワールドカップはさらにプレッシャーがかかるはず。その中で何かを残すことが、代表として活動する者の使命だと思います」激闘を終え、1月に開幕する国内のトップリーグの前にしばしの休息期間を迎える田村さん。実は沖縄が大好きだそうで、「オフは沖縄の祖父母の家で数日、ゆっくりしてきます」。最後に、今回のW杯でラグビーの魅力に目覚めた女子たちへのメッセージを…とお願いすると。「僕ら選手は試合でパフォーマンスを見せることしかできない。でも、会場に来てくれたら必ず楽しませます。ぜひ生で観てほしい。TVで観るよりも興奮しますよ」再びの熱狂を、約束してくれた。たむら ゆう1989年、愛知県生まれ。國學院栃木高校時代にラグビーを始め、明治大学を経て社会人チームへ。2017年よりキヤノンイーグルスにプロ選手として所属。正確なキックと緻密な戦略で、ジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)からも「日本一のスタンドオフ」と信頼される。今回のW杯でも5試合すべてに出場。大のコーヒー好き。ジャケット¥310,000ニット¥203,000パンツ¥149,000ポケットチーフ¥14,000(以上エルメネジルド ゼニア/ゼニア カスタマーサービス TEL:03・5114・5300)シューズ¥79,000(エルメネジルド ゼニア クチュール/ゼニア カスタマーサービス)ジャケット¥275,000シャツ¥47,000パンツ¥57,000ポケットチーフ¥14,000(以上エルメネジルド ゼニア/ゼニア カスタマーサービス)ベルトはスタイリスト私物※『anan』2019年12月18日号より。写真・的場 亮スタイリスト・伊達祐輔ヘア&メイク・田中徹哉取材、文・新田草子(by anan編集部)
2019年12月13日ジャーナリストの池上彰氏が6日、都内のホテルで行われた「第67回菊池寛賞」の贈呈式に出席し、高校時代にラグビー部に所属していたことを明かした。今年は、ラグビーワールドカップで活躍した日本代表チームが受賞。選考顧問を務める池上氏は「こんなにも日本にラグビーファンがいたのかとビックリする状態になりまして、『実は昔やってたんだ』とカミングアウトする人たちがにわかに出てきましたね」と、社会現象の影響を振り返った。そして、「実は私も、高校時代にラグビー部にちょっとおりまして。補欠の上にタックルの練習をしてるうちに腰を痛めてしまって、結局ダメになったってことをずっと悲しい歴史として封印してきたんですが、今回の活躍を見て『実は私も…』とカミングアウトして、みんなからビックリされるということがありました」と、自身もその1人だったことを明かした。また、「テレビを見ていて『これはノックオンと言って…』とか、思わず解説したいという欲求を満たされることができて、大変楽しかったなと思っております」とご満悦の様子。さらに、「なんと言っても日本代表チームというのは多様性ですよね。日本国籍を持ってなくても日本チームなんだよということで一丸になれば、これだけのことができるんだと、これからの日本をあり方というのを本当に体現しているのではないかと思いました。私たちを勇気づけてくれましたし、日本のこれからのゆく道というのを示してくださったような気がします」と賛辞を送った。「第67回菊池寛賞」には、ラグビー日本代表のほか、NHK Eテレの子供向け番組『おかあさんといっしょ』、作家の浅田次郎氏、バレリーナの吉田都氏、『[証言録]海軍反省会』を結実させた海軍史研究家の戸高一成とPHP研究所が選ばれた。
2019年12月07日