2016年1月17日 22:00
中国バブルは弾けた? 次に「爆買い」してくれそうなのはこの国!
ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN
意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する『anan』で連載の「堀 潤の社会のじかん」。今回のテーマは、「爆買い」。
中国人は日本の消費を促す大事なお客さん。でも依存は禁物だそうです。そのワケとは…。
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昨年の流行語大賞をとった「爆買い」。中国のお正月休みである春節など、長期休暇に中国人観光客が大勢日本を訪れ、ダンボール何箱分も、大量の商品を買う姿がたびたびニュースになりましたね。その様子をさす言葉としてすっかり定着しました。爆買いの背景には中国が豊かになったことがありますが、中国経済は決して急に伸びたのではありません。1970年代に鄧小平が推し進めた改革開放政策のひとつとして、海外の企業を誘致するようになりました。
中国の場合、資本主義国のように自由に海外企業が参入できなかったので、中国との合弁会社が基本。当時はまだ中国の人件費は安く、自動車などの製造業や食品加工業などの多くの工場が建てられました。