くらし情報『治療に一役買っている“遺伝子ビジネス” でも倫理的にどうなの?』

2016年2月6日 08:00

治療に一役買っている“遺伝子ビジネス” でも倫理的にどうなの?

など、過剰広告が出回るような問題も。今後、トラブルを起こさないために、厚生労働省が遺伝子ビジネスの規制ルールを作ろうとしています。

医療の分野では遺伝子研究はゲノム医療と呼ばれていますね。ゲノム(DNAのすべての遺伝情報のこと。染色体と遺伝子を合わせた言葉)を解析して、治療や予防に生かす研究や、特定の遺伝子にピンポイントで効く「ゲノム創薬」の開発も進められています。

また、ゲノムを解析することで、たとえば成長を抑制する遺伝子を操作して、抑制を利かなくさせて、いくらでも大きくなる養殖の魚を作るということも可能になるんです。腐りにくいトマト、伝染病に強い豚なども研究されています。人間にとっては好都合ですが、はたして自然の生物をそこまで操作してよいものか?倫理観も問われますよね。
中国では、遺伝子操作(ゲノム編集)を人間に行って、倫理問題になっています。治らない病気が治せるようになるのはいいことですが、遺伝子操作もどこまでなら許されるのか、線引きが難しいですね。そのうち、痛みを感じない兵士や、音楽を聴かせると思考停止になる人々が、知らないうちに作られる……!なんて恐ろしい未来が訪れないことを祈りましょう。

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