2020年4月29日 21:00
「消化力UP」で花粉症や冷え性が改善 体のメカニズムを医師が解説
梅雨の気圧の変化に、夏の暑さと冷房病と、消化力が低下しやすい時期は目前。よかれと思って摂った食事やサプリも、ちゃんと消化できなければ、かえって美容や健康に悪影響が…。
美と健康のカギを握るのは消化力。
「消化力は、健康や美容にとって最も重要なカギだといえます」
とは『消化力』の著者で、医師の西脇俊二先生。
「せっかく摂ったカラダや美容にいいはずのものも、消化力が弱まっていたり、消化によくない食べ方をして体内にとどまると、活性酸素を発生させる原因に。すると、細胞が老化し、さまざまな病を招いてしまうのです」
西脇先生による消化の定義は、消化そのものだけでなく、消化・吸収・代謝の一連の流れを指す。
「摂取した食べ物は、カラダに取り入れやすくするために消化器官で分解する“消化”、消化器官から体液中に取り込まれる“吸収”、そして、吸収された栄養素をカラダにとって必要な物質に変える“代謝”を経て、はじめて消化されたといえるので、吸収や代謝も含めて“消化”ととらえたほうがいいのです」
一連の流れが滞り、消化力が低下すると、心身に不調が現れる。
「消化力が弱まると、ホルモンなどがうまく生成されず、消化液をコントロールする自律神経のバランスが崩れ、消化力がさらに弱まるという悪循環に。