くらし情報『「人生って悲劇と喜劇が同時に進む」在日のリアルを描いた舞台『焼肉ドラゴン』』

2016年3月8日 08:00

「人生って悲劇と喜劇が同時に進む」在日のリアルを描いた舞台『焼肉ドラゴン』

ましてや韓国では、在日という存在がよく理解されてませんから、上演前は現地のメディアの方に“この芝居はウケませんよ”とまで言われていたくらい。でも、上演してみたら驚くほど反応が良くて。まさかそこまでの評価は予想外でした」

その後、新作の依頼を受けて生まれたのが『パーマ屋~』だ。「『たとえば~』で‘50年代を、『焼肉~』で‘70年代を描き、ひとつの流れとして‘60年代を描きたいと思い、結果的に三部作になりました。戦後の復興から高度経済成長に向かう時代の底辺で、労働力として日本を支えた在日の人たちを再認識してもらう機会になればと思います」

日本では居場所を追われ、韓国では忘れられた存在である彼らを、次々と悲劇が襲う。しかし、そんななかにも前を向く強さと笑いがあるのが鄭さんの作品の魅力だ。

「人生って、悲劇と喜劇が同時に進んでいくものだと思うんですよね。それに僕、関西出身なんで、やっぱり笑かしたいんだと思います」

■information鄭義信三部作Vol.1『焼肉ドラゴン』
3月7日(月)~27日(日)初台・新国立劇場 小劇場A席5400円B席3240円(共に税込み)新国立劇場ボックスオフィスTEL03・5352・9999(10:00~18:00)

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.