2020年6月17日 21:00
残酷、支配的、暴力的…元アイドル・渡邊璃生の小説集『愛の言い換え』
最後の「ダイバー」は友人を居候させ、自分はガソリンを飲む仕事に就いている青年が主人公。
「ガソリンを飲むような理不尽な仕事は現代にたくさんある、というイメージで書きました。これはシナリオアートさんというバンドの『ホワイトレインコートマン』からインスピレーションをもらって、ヒーローものにしようと思いました」
確かな文章力、描かれる切実さ、味わいのある余韻。明らかな才能を見せつける一冊だ。
わたなべ・りお2000年生まれ。’12年よりアイドルとして活動をはじめ、グループ解散後は小説、作詞、ゲーム実況など多方面に活動の場を広げる。本作が初の小説集。
『愛の言い換え』初めて教会を訪れた「わたし」は親切にしてくれた青年にキリスト教について教えてもらうことにするのだが…。
表題作含め7編を収録。KADOKAWA1500円
※『anan』2020年6月24日号より。インタビュー、文・瀧井朝世
(by anan編集部)
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