くらし情報『女性同士の人間関係に変化 いま要注目の“シスターフッド”って?』

2020年9月20日 21:00

女性同士の人間関係に変化 いま要注目の“シスターフッド”って?

“女流”作家といえば恋愛、あるいは性愛を書く、また女性読者は恋愛小説しか読まない。その枠以外の書き手や読み手がいることが、2010年中頃以降、やっと可視化されたのではないでしょうか」

今回、王谷さんには、シスターフッドを感じる書籍を4冊紹介してもらいました。

「エッセイ、小説、マンガ…、ジャンルはいろいろですが、いずれも女性をファンタジーとしてではなく、血肉のある人間として、地に足をつけて生活している生物として描いている作品です。今でもまだ、組織や会社、家庭などで真面目に働き、社会にコミットすればするほど女性は、“いないもの”として扱われてしまうことが多い。この4冊は、そんな透明にされてしまいがちな私たちの脚に、色を持たせ、血を通わせてくれる作品です。私自身これら女性が生んだ言葉を読み、大人になっても自分らしく、好きに生きていいんだ、と勇気をもらいました。結婚や仕事など、何かにつけてリセットさせられ、断絶されやすい私たちですが、SNSやネットメディア、そしてこういった書籍の中にある言葉こそが、断ち切られた関係を縫い留めたり、ハシゴをかけたりしてくれる存在なのではないでしょうか」

おすすめのシスターフッド本

『マイ・ブロークン・マリコ』
女性同士の人間関係に変化 いま要注目の“シスターフッド”って?


死んだ親友を連れ、逃避行に出る主人公。

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