2020年9月21日 19:00
あなたの「骨」は大丈夫? 足腰の冷え、記憶力の低下はサインかも
人は腎のエネルギー「腎精(じんせい)」を先天的に持って生まれてきますが、何もしなければそれは、年齢とともにどんどん減っていきます。腎を健康に保つには、この目減りしていく腎精を補うことがカギ。いくつか方法がありますが、腎の衰えは下半身から現れるので、まずは腰から下を冷やさないようにします。通勤途中のウォーキングなどで適度な刺激を与えるほか、夜は湯船に浸かって一日の冷えを取り除くようにします。デスクワークで座りっぱなし、という人はぜひ習慣に。
そして、補腎(ほじん)に欠かせないのがやはり食養生です。筋や骨を強くする「強筋骨」の作用がある食べ物を摂りましょう。山芋、カリフラワー、キャベツ、ぶどう、いわしにうなぎ、たこ、牛すじ。
変わったところではクジラ肉もいいでしょう。いずれも腎精を増やすのに有効ではありますが、腎の補強は短時間ではできないので、日々コツコツと食べることを心がけましょう。
年齢とともに腎は確実に弱っていきます。とくに女性のほうが骨粗鬆症のリスクが高いことは、西洋医学でも指摘されているとおり。若いからまだ大丈夫と油断せずに、腎を養う生活は早めに始めるのが得策です。
さくらい・だいすけ漢方専門家、国際中医専門員。